よくぞよくぞ、ここまで守り抜きました。
うちの小1の娘はお絵描きや工作が大好きで、常に何かを作っています。
小学校に通わせるようになり、ふと思うことがあります。それは
「このクリエイティビティはどうやって守ってあげれば良いのだろう?」ということです。
学校ではみんなと一緒のことをしていく場所。
好きな素材を使って自由に表現する、という場面はとても少ないと感じているし、
自分の経験上、年齢を重ねていくと周りの様子を伺って表現する物を合わせていく、ということも増えてくると思います。
念のため書きますが私は決して学校を悪いところだとは思っていなくて、
社会の縮図である学校で、「こういう人もいるんだ」ということをたくさん見て来て欲しいと思っています。
ただ、「自分を表現する」というものは後回しになってしまう場所だなあとは正直感じています。
そして、大人の世界でも普段ふと気づくことがあります。
それは「絵がうまい人ってけっこういるんだな。」ということ。
ちょっとしたお便りや、お店のポップ、学校関係の書類などなど
それ自体を仕事にしているわけではない人たちの中には
絵がうまい人って実は隠れている!
そういう人たちは一貫して「いやいや、素人なんで」と謙遜する。
娘の世代の子を見ていても、アーティストの卵ってすごくたくさんいるけど、
実際に自分の創作で生活している人(自分の作品でお金をいただく人)はほんのひと握り。
それは決してハードルが高いのではなくて、
ここまで自分のクリエイティビティをたくさんの攻撃から、どれだけ守り抜いてきたかどうかなんじゃないかって思うんです。
きっとみんながみんな、環境に恵まれてきたわけではないと思う。
今となっては多様性、と言われているけど
今に始まった話で、それを心底理解してる人ってどのくらいいるんだろう?と思っています。
あなたはここまでの人生でいろんな言葉を投げかけられてきたと思う。
「くだらないことしてないで勉強しなさい」
「そんなことしてないでみんなで遊ぼうよ!」
「〇〇ちゃんいつも絵ばっかり描いててつまらない」
「なんかオタクみたい」
「絵なんかで食べていけるほど社会は甘くない」
受験や就職など歳を重ねるにつれて、創造力はどんどん必要なくなっていって、自分のなかで「なかったもの」にする人もいたはずです。
だけど、ここまでなんとか、ぎゅっと抱き抱えて、人によっては隠しながら、
踏み絵みたいにして、
周りの人の声や自分との葛藤から守って来たもの。
それが今あなたが表現している世界。
よくここまで守ってきたね。
ほんとうは大好きだったもんね。
それがあなたそのものだもんね。
それはあなたじゃないと表現できないもんね。
色々とうまくいかなくて悩んでるかもしれない。
思うように売れなかったり、集客できなくて辛いかもしれない。
でもここまで守ってきた自分の力は信じて欲しい。
たくさんの人が諦めて捨ててきた創造性を使って、価値を与え、やっていく覚悟があるんだから。
きっと大丈夫!
またもう一度、胸を張ってやっていこう。
娘はどうなっていくのかな。
娘が自分のなかに溢れる創造性をどうするのかは自分次第。
私は見守ることしかできませんが
できることはサポートしていきたいなと思います。