【お悩み相談】ライフワークに振り回されている気がする
「クリエイターの心を守る相談室」カウンセラーのなおです。
職人気質で13年間お店をやってきて培った「好きなことを仕事にする」ことを健やかに続けていくためのコツや考え方をお伝えするnoteです。
この度、カウンセラーの師匠である根本裕幸師匠が主催する
「ココロノマルシェ」にて、
ご相談に回答させていただくことになりました。
それでは早速ご相談に進んでいきたいと思います!
ご相談内容
匿名希望さん、初めまして。
「クリエイターの心を守る相談室」カウンセラーのなおです。
ご相談を拝見させていただきました。
絵を描くことへの気持ちは自分勝手であるべき!
まず、ライフワークと思えることに出逢えたこと、とても
すばらしいことです。
「まずライフワークがなにかわからない」そう思っている人のほうが
遥かに多いですから。
さらに画塾に入って技術を伸ばす努力もされていてすばらしいと思います。
まずそんなご自分を誇りに思ってください。
「絵を描くことに関する気持ちがとても自分勝手」という表現を
されていますが、そもそも「なにかを表現する」ということは自分勝手であるべき、と私は思います。
自分の中から沸き上がるイメージや想い、言葉で表現できないような心の機微を創作活動にぶつけることで、それを見た人もまた「この絵からなにかを感じる」と共鳴して、それが「作品」として成り立っていくのです。
なので、スタートはむしろ自分勝手であるべき。ご自分を責める必要はまったくありません。
作品への講評が素直に受け取れないのは・・・
人と比べたり、他人の評価に一喜一憂する姿から、作品への評価が他人軸になっているように感じました。
他人からの言葉や状況=作品への評価と繋がっているところはないでしょうか。
「人が誉められるとくやしい
自分が誉められても受け取れない」
そのように感じた経験は作品以外の場面でありますか?
「作品」というのは「自分の内側の投影」といえる部分がときにあります。
作品への評価=自分への評価、と感じているところはありませんか?
そのために、自分への講評を素直に受け取れない、そんな側面も
あるのかなと思いました。
私はクッキー屋を経営していて、いつもクッキーの味を考えているのですが
味への評価を受けとることへの抵抗は未だにあります。
「好みの味ではない」と言われたとしても、「では私とは好みが違うのですね」と思うように線引きをしていますが、それでも評価というものはこわいものです。
どこか自分自身を否定されているような気持ちになるからです。
でも、私はそれだけ自分の作品に心を込めている証拠だとも思っています。
適当に作ったものを評価されても、どうにも思わないはずなので。
他人と比較することで得られていることは?
また、他人と比較して競争することで、
ご自分の魂を全身全霊つかって表現することを避けているようにも感じられました。
ご自分のライフワークを他人の目を気にせずに突き進んでしまうと、なにか困ることはないでしょうか?
もっともっと注目されてしまうことで、攻撃する人が増えるかもしれない。
家族や友人にどう思われるだろう?
講評で自分が誉められてしまうと、「大したことないくせに」と嫌みを言われるかも。
どんな困ることが思い付くか、ぜひ書き出してみてください。
自分の絵の素晴らしさを自分のもとに取り戻すために・・・
ご相談者さんには、ご自分の絵のすばらしさを自分のもとへ取り戻していただきたいなと感じました。
自分の絵のどんなところが好きですか?
絵を描くどんな段階がすきですか?(観察、イメージをする、下書き、色を塗る、、、)
どんな画材が好みですか?
どんな環境で絵を描きたいですか?(理想でOK!)
何をしているときにイメージが沸き上がりますか?
チャレンジしてみたい絵、技法などはありますか?
ぜひわくわくしながらイメージしてみてください。
また、画塾での出来事も振り返ってみてください。
ほかの人がどんな言葉をかけられているのを聞くとくやしいですか?
悔しさを感じるのはどんな人、どんな絵を描いていますか?
目障りに感じる絵はどんな絵ですか?
その答えは、相談者さんの絵のなかにつながりを感じる部分はないでしょうか?
最後に・・・
相談者さんからは、ご自分の絵を守り抜きたい、という強い想いを感じました。
きっと周りの言葉で絵を描くことを辞めたとしても、
ご自分のなかに溢れる創造性を止めるのはおそらく難しいはずです。
一度立ち止まって創作活動を見直してみて、
だれよりもご自分の絵のファンになっていただきたい。
これからの時間は、もっともっとご自身の気持ちや作品にフォーカスしていただきたいです。
ご質問ありがとうございました!