あの頃のわたしの希望
先日娘とお風呂に入ったときのこと。
(いつもはお父さんが入ってるけど、忙しいので私がかわりに。)
娘が3つのコップとジョーロを巧みに使って水を移し替えていた。
最初はわたしもその中に参戦していたけど、
だんだん真剣な表情になってきた。
結果、その場に母という存在が用無しになり、私はただただその様子を見ているだけだった。
タプタプに注いで、こんもりしている水。
その水を半分別のコップに移し替え、そのコップにジョーロで水を足す。
娘は真剣になると口が半開きになり、舌がちょっと出る。笑
それを可愛いなあ…と私はただ見る。
わたしも、そういえばこんな意味不明な遊びが好きだったな、と思い出す。
人にはわからない、自分のルールがあって、
誰にわかってもらう必要のない世界。
娘が自分のワールドに入り込んでるときは、出来る限り邪魔をしないで守ってあげたいと思う。
あ、と、ふと思った。
わたし、完全に娘に自分を投影してる。
自分のワールドを守りきれなかった幼い頃の自分。
小学生、中学生、高校生、と、歳を重ねるごとに小さく裏切ってきた自分だけの世界。
邪魔しないで、と言いたいのは、
わたしの中にひそむ小さなわたしの声なんだな。
「クル」というお店を持って、
これはきっと、あの頃のわたしの最後の悪あがきなのかも。
何をするか。誰を、何を招き入れるか、自分で選択する。責任をもつ。そうしないとうまくいかない状況をつくる。
それはお店だけではなくて、ひとりの人間として
本当はそうありたいと思う。
娘にそっと「それが注ぎ終わったらお風呂出るよー」と声をかける。
「やーだも〜〜ん」
「出るよー」(のぼせ出す)
「やーだも〜ん」
「出るよっ!!!」(キレる)
現実、こんなもん。
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