①ダウ理論

こんにちはnaoです。

FXで勝てていない方のためにと、自分自身のアウトプットを兼ねて、テクニカル分析やトレード手法の解説を数回に分けてして投稿していこうと思います。

初めは私のトレンドフォローの根源、軸となっているダウ理論の解説です。



1.ダウ理論とは


ダウ理論とはチャールズ・ダウという人物が提唱した相場理論のことです。
ダウ理論では高値と安値に注目し、連続する高値・安値が、それより前の高値・安値より

上に位置する(切り上げる)状態が「上昇トレンド」
下に位置する(切り下げる)状態が「下降トレンド」

と定義されています。


ダウ理論は6つの基本法則をベースに成り立っている相場分析手法ですが、その中でも一番重要なものを解説します。

それが「トレンドは明確な転換シグナルが出るまで継続する」という法則です。

この法則をしっかりと理解すればトレンド(=相場の流れ)を正確に認識できるようになるのでトレンドフォローを行う上で、必ず理解する必要があります。


2.トレンドの継続


先ほどの「トレンドは明確な転換シグナルが出るまで継続する」を具体的に解説していきます。

2-1.「安値&高値を切り上げ」 し続ける限りは上昇トレンド継続

安値&高値を切り上げていくということは、「売り勢力」よりも「買い勢 力」の方が強い(=売りたいトレーダーよりも買いたいトレーダーの方が多い)ということを示しています。
なぜなら、前回の安値まで下がらずに安値を切り上げてきたということは、 「前回のポイントよりも高い位置でもいいから買いたい!!」 という人が大勢いるということですし、前回の高値を更新するの はその買いの勢いはまだ衰えていないということだからです。

上昇トレンドの場合は、「安値&高値を切り上げ」し続ける限り上昇トレンド継続なので、群衆が向かっている方向は「上」であり、その流れに逆らわないようにトレードするのがトレンドフォローの手法です。

2-2.「安値&高値を切り下げ」 し続ける限りは下降トレンド継続

安値&高値を切り下げていくということは、「買い勢力」よりも「売り勢力」の方が強い(=買いたいトレーダーよりも売りたいトレーダーの方が多い)ということを示しています。
なぜなら、前回の高値まで上がらずに高値を切り下げてきたということは、「前回のポイントよりも低い位置でもいいから売りたい!!」 という人が大勢いるということですし、前回の安値を更新するのはその売りの勢いはまだ衰えていないというわけだからです。

下降トレンドの場合は、「安値&高値を切り下げ」し続ける限り下降トレンド継続なので、群衆が向かっている方向は「下」であり、その流れに逆らわないようにトレードするのがトレンドフォローの手法です。


3.トレンドの終了


ここまでの解説で、上昇トレンド・下降トレンド、トレンドの継続についてお分かりいただけたと思います。

では「継続しているトレンドが終了する時」はどこでしょうか?

先ほど解説した、
「トレンドは明確な転換シグナルが出るまで継続する」を言い換えれば、
すなわち「トレンドは明確な転換シグナルが出たら終了する」という意味です。

明確な転換シグナルとは

上昇トレンドであれば「高値を切り下げたとき」
・下降トレンドであれば「安値を切り上げたとき」

です。


上昇トレンド中に、高値を切り下げたということは、
「高い価格でもいいから買いたい!!」 と思う人が少なくなってきた証拠であり、これまで続いてきた「買いの勢い」が弱まってきていることを示しています。

反対に、下降トレンド中に、安値を切り上げたということは、
「安い価格でもいいから売りたい!!」と思う人が少なくなってきた証拠であり、これまで続いてきた「売りの勢い」が弱まってきていることを示しています。

この高値切り下げ・安値切り上げが、「明確な転換シグナル」であり、トレンド終了の合図です。

しかし、1つ注意しなければならない点があります。

「高値切り下げ」・「安値切り上げ」はあくまでも上昇トレンド・下降トレンドが終了した というだけで、まだ上昇・下降トレンドへ転換した訳ではありません。


4.トレンドの転換


ここまでで、トレンドの継続から終了するまでについてお分かりいただけたと思います。
ここからは、「継続→終了」したトレンドが「転換」する時を解説いたします。

トレンドの転換は、

「上昇から下降トレンド」に転換する場合は、
「高値を切り下げて安値も切り下げた時」
・「下降から上昇トレンド」に転換する場合は、
「安値を切り上げて高値も切り上げた時」

です。



実チャートを使った例です

上昇トレンド→下降トレンド転換


下降トレンド→上昇トレンド転換



5.よくある間違い


ここでダウ理論において、よく間違われるパターンについて解説します。

それが「トレンドの終了」=「トレンドの転換」と捉えてしまう事です。
これは全くの別物なので切り離して考えないといけません。

上昇トレンド終了→再度、上昇トレンドへ

このように上昇トレンドが終了するも、再度高値を切り上げて上昇トレンドが継続することもあります。

この時点ではどうなるかまだ不明

「高値の切り下げ」はそのトレンドが終了したことだけを意味し、今後どうなるかはこの時点でだまだ不明なのです。

・高値を切り上げて再度上昇トレンドになるかもしれない。
・安値も切り下げて下降トレンドに転換するかもしれない。
・レンジ相場に突入するかもしれない。

なので、絶対にトレンド終了=トレンド転換だと勘違いしてはいけません
トレンドの終了とトレンドの転換を間違えてしまうと、トレンド(=相場の流れ)を正確に把握できなく なります。


6.おわりに


ダウ理論はトレンドフォローを行う上で根源であり、そこまで難しい内容でもないため、必ず理解しておく必要があります。

もしご不明点やご質問があればこちらの記事にコメントしていただくか、Xにてお気軽にリプ、DMください。

ダウ理論を使って、どのようにトレードに生かしていくのか?
は、「トレード手法」の記事にて解説予定です。


以下、解説予定の記事です。

①ダウ理論 本記事
②水平線  
https://note.com/nao_sp/n/n438792b31d03
③移動平均線
④トレード手法
⑤資金管理


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