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何が重要かの天秤は常に揺らぐもの

こんにちは。今回は「意思決定」について。

条件を増やして絞り込む

私はなにかやりたいことがあるとき、それが自分の「近場」で行われていないかを探すことが多いです。

理由は交通費とか移動の手間とか色々ありますが、同じように考える人は一定数いるのではないでしょうか。

しかし逆に、「一番盛んな地域」を選ぶ人もいます。最近ではインターネットの普及もあり、この選択が取りやすくなっていると感じますね。

今回は「場所」という要素を判断基準として考えてみましたが、世の中の判断基準にはそれ以外にも色々な物があるはずです。

恋愛漫画のカップリングで「◯×△」のような表記がされることがありますが、この方法で表現するといろいろな事例が出てきます。

IT業界を「◯」にするならベンチャー・大手(会社規模)、インフラ・プログラミング(作業分野)、農業・流通(活動分野)など様々な「△」を出すことができます。

このような思考は目的を絞り込むためにとても有益なものですが、ここで考えたいのは「どっちが◯でどっちが△」になるのか、という話です。

◯と△が逆転するとき

例えば新卒の学生がIT×ベンチャーを志望先として考えたとき、彼はそのどちらに重きをおくことを望んでいるでしょうか。

プログラミングがしたいしベンチャー的な風土でガツガツ働きたいという思考からそう考えている、と仮定すると、彼が優先しているのは作業内容と風土のどちらになるでしょうか。

このとき「ベンチャー的風土」が優先され、ITへの興味がそこまで強くないのであれば、固定するべきはベンチャー、つまり先程の表記をベンチャー×ITに書き換える必要があります。

これによって選択肢が大きく変化することは想像に難くありません。ITに直接関わらずとも、ベンチャー的な動きができる業界は多いはずです。

どちらを固定し、どちらを変えるかを考え直すことにはとても大きな力があると私は考えています。

天秤は揺らぐもの

さらに言えば、固定するもの・変えるものの認識は情報一つで簡単に逆転してしまうものであり、それでいいと私は思います。

今までこだわってきたことに価値を感じなくなる、新たな変数が魅力的なものとして目に入ってくるなど、原因は様々考えられますが、そのとき「どちらも変えられない」のが一番の悲劇かもしれません。

理科の実験で使う天秤は0.1gのおもりにも敏感に反応するようになっています。私達の意思決定もこのようにあるのが理想ではないでしょうか。

これは気分に合わせて転職を簡単にできる、という文脈には限らず、自分が大事にしていることはなにかをちょくちょく問い直し、確認するという話です。

その中で自分の大事にしているものが変わっていたと感じられれば、それを大事にできる環境づくりができないかを思案する事ができ、自分の望みにより近い動きができるようになるはずです。

どこかで天秤を完全に固定してしまってはこの確認・調整作業ができなくなります。たとえ△側がどれだけ変化し・重くなろうとも天秤が動かないのであれば、いずれ天秤は壊れてしまうでしょう。

自分が今本当に大事にしたい軸はなにか

人間意思決定をするときにどこかで◯と△を設定する必要があります。それらの重要性が逆転することもあります。

ですが大抵の場合、とりあえず◯を決めておかないと意思決定ができません。大事なのは◯が△になる、あるいは天秤から外れる可能性を排除しないことです。

◯を一度決めておき、情報収集を行うことがスタートです。情報を集める中で◯が実は2つ以上の要素で構成されている単語だったことに気づけば、それに従って天秤を設定し直せば良いはずです。

最初の夢に対する強いこだわりは諸刃の剣です。天秤のように身軽でいる方が生きやすい、とは思います。

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