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カフェとファッションの美味しい関係: コレクションブランドゆかりのミラノのカフェ8選

世界4大コレクション(ロンドン、ミラノ、パリ、ニューヨーク)の開催都市の一つであるミラノ。

毎年1月(メンズ秋冬)、2月(レディース秋冬)、6月(メンズ春夏)、9月(レディース春夏)と計4回、ミラノではファッションウィークがあり、この時期には世界中からデザイナーやモデル、バイヤーや記者、インフルエンサーなどが街に訪れる。

毎年ファッションウィークでショーを開いているブランドの中には、ミラノの街中にホテルやレストラン、カフェを運営しているところもある。

コレクションに参加するようなハイブランドの服は当然のことながら高い。

ところがそこが運営するカフェは意外にも気軽に利用できる場合もある。

今回のnoteでは、一部ファッションウィークに参加していないブランドも含まれるものの、ファッションブランドとつながりを持つミラノのカフェを紹介していく。



1. エンポリオ・アルマーニ・カフェ(Emporio Armani Caffe)

ジャンフランコ・フェッレ(Gianfranco Ferré;1944- 2007)とジャンニ・ヴェルサーチ(Gianni Versace;1946-1997)と並んで、ミラノの3Gの一人とされるジョルジオ・アルマーニ(Giorgio Armani;1934-)。

ミラノ大学医学部在籍中に兵役につき、除隊後、大学を中退し、ミラノの百貨店リナシェンテで勤務し始めたジョルジオ・アルマーニ。

そんなジョルジオが、自分の名前を冠したブランドである「ジョルジオ・アルマーニ」を設立したのは、1975年のこと。

その後、リチャード・ギア主演の映画『アメリカン・ジゴロ』(1980)で衣装を担当したこともあって、アルマーニの服はハリウッドの俳優たちにも愛されるようになっていくようになる。

1981年、ジョルジオ・アルマーニのディフュージョン・ラインとして「エンポリオ・アルマーニ」を発表。

ここミラノにあるカフェは、「エンポリオ・アルマーニ」のカフェである。

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なおこちらのカフェは、2019年2月22日にリニューアル・オープンしたばかり。

(参考:「エンポリオ・アルマーニ・カフェ(Emporio Armani Caffè & Ristorante):ミラノのアルマーニカフェ、この冬リニューアルオープン」(2019年3月8日付note)

鮮やかなブルーが貴重の店内は、暗すぎず明るすぎず、カウンターにディスプレイされる商品やお酒は、見た目に美しい。

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テーブル席は少し値段がはるものの、カウンターを利用すれば、エスプレッソは1.3ユーロで飲むことができる。

またここのカプチーノは、カウンターの価格でも2ユーロと市内の相場と比べたら高めであるが、カップのサイズも普通のものより大きめでたっぷり飲むことができる。

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カフェメニューに必ず付けられる「A」のマーク入りチョコレートは、トリノのショコラトリー、グイド・ゴビーノのもの。

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着席すると、ケーキと飲み物を頼めば、軽く1000円を超えてしまうお店であるが、ケーキはとても美味しい上に、フリーWi-Fiも使うことができとても居心地が良い。

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他、この一帯の建物は、アルマーニのブティックにブックショップにホテルにと、全てアルマーニ関係の施設となっている。

評判の高いアルマーニのレストランやバーは気軽には行けなくても、こちらのエンポリオ・アルマーニカフェは、カフェ1杯から頼むことができる。

さすがに中に来ている大人たちも、素敵なスーツの方が多く、思わず居住まいを正してしまう。

おそらく外の人達がイメージする「いかにもミラネーゼ」が集まるカフェなのである。

なお、アルマーニの美術館アルマーニ・シーロス(Armani/ Silos)でも美術館併設のカフェがあるが、こちらは美術館で鑑賞した人しか使えないようになっている。

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モダンで落ち着いた雰囲気の美術館と同様に、とてもシンプルな造りのカフェである。

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こちらも美術館に訪れた場合には、立ち寄ってみるとよいであろう。


《店舗情報》

住所: Via Croce Rossa 2, 20121, Milano, Itay

営業時間:8:00-20:00

公式ホームページ: armani.com




2. マルケージ(Marchesi 1824)

続いて1824年創業のミラノの老舗パスティチェリア・マルケージ

2014年、プラダがマルケージを買収。

もとはスフォルチェスコ城近くに1店舗だけあったマルケージも、2014年にモンテナポレオーネ店、2016年にはガレリア店がオープンし、現在では3店舗展開している。

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ガレリア店とモンテナポレオーネ店の新しい店舗は、建築家のロベルト・バッチョッキがデザイン。

鮮やかなグリーンが貴重の美しい内装である。

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写真はガレリア店のもの。

ガレリアの中央部のプラダの二階にその店舗はある。


カウンター(立ち席)での休憩の様子。

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ちょうど半円状の窓からガレリアを見下ろすことができる。

ちなみにこのスライムみたいなブルーのケーキは同行者がオーダーしたものであったが、中身を見せてもらったところ、普通のチョコレートムースであった。

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行き交う人々をゆったり眺めることができる特等席である。

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こちらはテーブル席での様子。

毎回季節の花がテーブルに活けられている。

因みにカウンターではケーキの値段は7ユーロ、テーブルでは10ユーロと、カウンターとテーブルの値段は、同じものを頼んでも違ってくるので注意。

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そしてこちらは、クラシックな本店の様子。

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豪華でピカピカなガレリア店も良いが、木の枠のショーケースや木製の棚など、いい味を出している本店も素敵である。

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因みに新しいガレリア店やモンテナポレオーネ店だとエスプレッソ1.3ユーロ、昔からある本店だとエスプレッソ1.1ユーロと、本店の方がカフェメニューの値段が若干安い。

伝統のある本店と、プラダが新しい風を吹き込んだ新店、マルケージはどの店舗もフードが美味しいことは当然のことながら、それぞれ違った良い雰囲気となっている。

まだミラノで訪れたことがない人には、是非お勧めしたいバールなのであった。



《店舗情報》

(1)本店 

住所:Via Santa Maria Alla Porta 11/a, 20123, Milan

営業時間:7:30-20:00(火曜から土曜)、8:30〜13:00(日曜)、月曜定休、メーデー5月1日休み


(2) モンテ・ナポレオーネ店 

住所:Via Montenapoleone 9, 20121 Milan

営業時間:7:30-21:00(年中無休)、メーデー5月1日のみ20時までの営業


(3) ガレリア店

住所:Galleria Vittorio Emanuele II | In Galleria da Prada, 20121 Milan

営業時間:7:30-21:00(年中無休)、メーデー5月1日のみ20時までの営業


公式ホームページ: Marchesi 1824

※各店舗フリーWi-fiあり。



3. バール・ルーチェ(Bar Luce)

2020年2月11日、映画『グランド・ブダペスト・ホテル』(2014)や『犬ヶ島』(2018)で有名なウェス・アンダーソン監督の新作映画『THE FRENCH DISPATCH』の情報が公開された。

そんなウェス・アンダーソンがデザインしたバール・ルーチェ(Bar Luce)が、ミラノのプラダ財団美術館の中にある。

自身のnoteで数々のバールやカフェを紹介してきた著者であるが、著者が一番ミラノで好きで愛してやまないバールが、ここである。

一言で言うならば、まるで『グランド・ブタベスト・ホテル』の映画の中に入り込んだかのように錯覚するバールである。

あまりに好き過ぎて、行く時にはいつもドキドキしてしまうというくらいである。

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その内装は、ミラノの中心部にあるヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガレリアをイメージしたものになっている他、1950年代から1960年代のイタリアのポップカルチャーからインスピレーションを得たものになっているという。

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カフェ・コパンナ1.5ユーロ(カウンター席の値段)。

因みに、カウンター席のエスプレッソ1杯の値段は、1ユーロと市内の相場と変わらないが、テーブル席では、15パーセントのテーブルサービス料が加算されるため注意である。

こちらのソファ席は、座れるが値段はカウンター席と同じということで、いつも取り合いになっているように感じる。

(写真映えする色味だし)

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カウンター席の奥の方に写っているのは充電用のプラグである。

観光で写真を沢山撮ってバッテリーが少なくなっていたとしても、ここで充電することができる。

プラダの創業者マリオ・プラダの孫娘であるミウッチャ・プラダ(Miuccia Prada;1949-)が、2015年、ミラノに作ったプラダ財団美術館(Fondazione Prada)。

2019年には、ウェス・アンダーソン夫妻がキュレーションした特別展がプラダ財団美術館で開催されるなど、プラダとウェス・アンダーソンの関わりはとても深いと言えるであろう。

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ウェス・アンダーソンの世界観が好きな人にはたまらないバール・ルーチェ。

アーティストとして、ビジネス・パーソンとしてのプラダとウェス・アンダーソンのコラボレーションに、今後も注目したい。




《店舗情報》

住所: Largo Isarco 2, 20139, Milano, Italy

営業時間:月・水・木曜日:9:00-20:00(月・水・木)、9:00-22:00(金・土・日)、火曜定休

公式HP:fondazioneprada.org



4. コヴァ(Cova)

創業は1817年、ミラノ最古のバールであるコヴァ(Cova)。

日本でも渋谷や銀座に店舗ができたことで一時期話題になったコヴァであるが、ここミラノのモンテナポレオーネにある店舗は、とてもクラシカルな雰囲気で常に人が絶えない人気店である。

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1993年以降、香港、上海、ドバイなどの海外に進出したコヴァは、2013年、ルイ・ヴィトングループの傘下に入った。

モンテナポレオーネ店では、バールスペースとテーブルスペースに分かれており、バールスペースのショーケースにはカラフルなお菓子が並ぶ。

チョコレートやパスティチーノ、ビスコッティなどなど。

その他、アルコールやパニーニなどのメニューもある。

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シックな大理石のカウンターでのカフェタイム、とても優雅な気持ちになるが、カウンターでのエスプレッソの値段は、1.2ユーロ、パスティチーノは、1.5ユーロと意外にもリーズナブル。

テーブル席では、場所柄それなりの値段がかかる。

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このカップに描かれるのは、ミラノのスカラ座と創業当時の19世紀のコヴァ。

当初、ミラノのコヴァ本店は、スカラ座の前にあったが、第二次世界大戦の空襲によって焼失してしまったため、今のモンテナポレオーネの店舗に移ったというわけである。

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客層を見ていると、観光客とモンテナポレーネ通りのお洒落な地元の人、半々くらいかなといったところ。

特にカウンターでは、常連らしいビジネスマンの姿をよく見かける。

日本にも店舗があるため、ミラノならではという特別感が薄れてしまうかもしれないが、イタリアでしか味わえないお店の活気ある雰囲気を味わってみるのもよいであろう。


《店舗情報》

住所: Via Monte Napoleone 8, Milan, Italy

営業時間: 7:45 – 20:30(月曜から土曜日)、9:30 -19:30(日曜日)

公式ホームページ: COVA(カフェ・コヴァ)


5. バール・マルティーニ(Bar Martini)

1985年、イタリア人デザイナーのドメニコ・ドルチェ(1958-)とステファノ・ガッバーナ(1962-)によって設立されたドルチェ&ガッバーナ(Dolce & Gabbana)。

2018年11月にアジア人差別問題でドルガバが炎上したことが記憶に新しいが、それでもなお影響力を持っており、これからどう中国市場と折り合いをつけていくのか、皆の注目の的になっているブランドである。

ドルガバは、ドメニコ・ドルチェの出身地であるシチリアのモチーフを取り入れたコレクションや、ルネサンス期のイタリアの芸術に着想を得たコレクションなどなど、「イタリア」の切り取り方がいかにもでありながらも、常に人々を惹きつける華がある。

またアロハシャツの美少年ロミオが印象的であった、レオナルド・ディカプリオとクレア・デーンズ主演の映画『ロミオ+ジュリエット』(Romeo +Juliet;1996)で衣装デザインを担当したのも、ドルガバなのであった。


前置きが長くなったが、ドルガバの本拠地ミラノには、ドルガバがプロデュースするバール・マルティーニ(Bar Martini)がある。

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赤と黒を基調としたゴージャスな内装。

バールスペースとレストランのスペースに分かれている。

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ある時、筆者は、バールスペースのソファ席で夕方からのアペリティーボでこのバーを利用した。

オリジナルのカクテルの値段も15-20ユーロとかなり高め。

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ドリンクを頼むとついてくるのが、オリーブとドライトマトのオイル漬けと、お腹を満たせるわけではないが、その時は、カクテル片手に4時間近く話に花を咲かせたため、客単価の悪い客であったと思っている。

筆者が頼んだのは、D&G Vogueというチョコレート味の甘いカクテル。

強いリキュールも入っているため、あまり呑めない方は、カクテルを作ってもらう時に「薄く」(レッジェーロ;Leggero)という一言を付け加えたほうがよいであろう。

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アペリティーボはそれなりの値段がするが、カウンターでのカフェは、意外に安く利用することができる。

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カウンターでのエスプレッソは、たった1ユーロ。

たまにこのクッキーたちもサービスでつけてくれる時がある(写真は2人分)。

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赤のマルティーニの瓶がずらりと並ぶカウンターは圧巻。

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ドルガバのブティックが並ぶ通りにあるバーであるため、なかなか入りづらい雰囲気を醸し出しているが、入ってみるとなんてことはない。

こちらもいかにもミラノな雰囲気を味わえる場なのである。


《店舗情報》

住所:Corso Venezia, 15, 20121 Milano, Italy

〜バー〜

営業時間:9:30-1:00 am(月曜から土曜)、9:30-24:00(日曜)

〜ビストロ〜

営業時間:12:00-1:00 am(月曜から土曜)、12:00-24:00(日曜)

公式ホームページ:dolcegabbana.it



6. トラサルディ(Trussardi)

スカラ座の目の前にあるトラサルディのカフェレストラン。

以前このnoteでも単独で紹介したこのカフェは、中央にある大きなカウンターが特徴的(回転寿司みたい)。

1910年、ダンテ・トラサルディ(Dante Trussardi)がイタリアのベルガモで設立したトラサルディは、もともと高級革手袋メーカーであった。

革製品を中心に展開していたトラサルディであったが、1970年代から80年代にかけてアパレル商品も売り出すようになる。

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トラサルディのブティックに併設するこのカフェは、スカラ座の中心部という場所柄、多くの人が訪れていた。

筆者が来店した時の客層を見ると、観光客というよりも、イタリア人のビジネスマンが多い印象を受けた。

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バールスペースの値段を見ると、エスプレッソが1.5ユーロと市内の中でもかなり高い値段帯である。

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この大理石の大きなカウンターには、ゆっくり座ってエスプレッソを飲む人やランチを食べる人もいるかと思いきや、2-3人で入ってきた、さっと立ってコーヒーを飲んでいく人と、様々なビジネスマンたちが集う。

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あまりよく写っていないが、壁一面に並べられたワインなどのアルコール。

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筆者が頼んだのは1.5ユーロのエスプレッソ。

ブリオッシュ1.5ユーロやミニマフィン1.2ユーロ、ビスコッティ0.8ユーロなどちょっとつまめるものも、種類が多いとは言えないが揃っている。

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帰り際にこの緑に囲まれたテラスを見てみると、ランチをとる人でいっぱいであった。

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ランチはいくらくらいなのだろうと、メニュー表を見てみたら、パニーニが13ユーロからとなかなかの値段であった。

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スカラ座前のテラスでということで、この優雅な雰囲気も込みの値段なのであろう。

カウンターは、それよりもリーズナブルに使えるため、ゆったり休憩するのにはおすすめである。


《店舗情報》

住所: Piazza della Scala, 5, 20121 Milano, Italy

営業時間: 7:30-23:00(月曜から金曜日)、12:00-23:00 (土曜日)

日曜定休



7. ラヴィッザ(Ravizza)

1871年、銃などの狩猟用品の販売を意図したアンジェロ・ベロッティ(Angelo Belotti)によって創業されたサルトリア・ラヴィッザ

そんなラヴィッザのカフェがミラノのドゥオーモの近くにある。

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創業当初は、軍需用品や狩猟用品を製造し、顧客のニーズに応えていたラヴィッツァであったが、1970年代に入ると、その需要が少なくなり、経営も落ち込んだ。

経営見直しの時期を経て、ラヴィッツァは世界に誇れる品質の狩猟用品やスポーツ用品も作り続けた結果、特にオーストリア、ドイツ、英国、アイルランドといった他のヨーロッパ諸国にも市場を広げていった。

ミラノの店舗では、サルトリア(仕立屋)にカフェが併設している。

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カフェメニューを見ると、エスプレッソ1ユーロとリーズナブル。

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紳士服を扱っている店でありながらも、店内には女性のお客さんも多く、ランチを食べる人やカフェ休憩する人が大勢集まっていた。

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カウンターより。

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犬のロゴもお洒落。

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古き良きイタリアのスタイルを受け継ぐ老舗ラヴィッザ。

スーツの他、大人の男のためのトラベルグッズやアウトドアグッズも扱っているようである。

気軽に楽しめるカフェもおすすめであるが、イタリアらしいデザインを見たいという男性が楽しめるお店であろう。


《店舗情報》

住所:Via Ulrico Hoepli, 3, 20121, Milano, Italy

営業時間:9:00-19:30(月曜から土曜まで)

公式ホームページ:ravizza1871.com



8. 10 コルソ・コモ(10 Corso Como)

お洒落なブティックやオープンカフェが立ち並び、特にファッション・ウィーク期間中は、世界中からファッション業界の人が訪れるコモ通り。

こちらの10 コルソ・コモは、別冊版『Vogue Italia』(ヴォーグ イタリア)の元編集長カルラ・ソッツァーニ(1947-; Carla Sozzani)が、セレクトショップとしてオープンさせたものである。

また、カルラの妹のフランカ・ソッツァーニ(Franca Sozzani; 1950-2016)は、1988年から2016年まで『Vogue Italia』の編集長を務めた人物である。

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一部コルソコモオリジナル商品もあるものの、こちらはファッションブランドのカフェというよりも、世界各地のお洒落な品が集まるショップとして有名なのである。

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ここでしかお目にかかれないような服、小物、インテリア用品、本などが、こだわりの空間に並べられており、それ自体がギャラリーのようで見ていて飽きない。

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そしてこのコルソ・コモには、カフェレストランが併設しているが、レストランスペースの席は、なかなかの値段である。

その代わり、エスプレッソ2.5ユーロと市内の相場よりはかなり高いものの、立ち席のバールスペースでは、レストランスペースよりお手ごろにカフェメユーをオーダーすることができる。

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カウンターも面白いデザイン。

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砂糖の袋にもオリジナルデザインのプリントが施されている。

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コルソ・コモのセレクトショップで売られているものは、一部小物を除いて、ほとんどがコレクションブランドで簡単に手を出せないものの方が多い。

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それでもなお、コルソ・コモのディスプレイは、いつも想像力に溢れており、見ていて飽きない。

上の階のギャラリーでも、期間限定の展示をやっていることがあるため、ホームページやSNSの情報をチェックした上で訪れたい。


《店舗情報》

住所: Corso Como 10, 20154, Milano, Italy

営業時間:

〜ショップ&ギャラリー〜

 10:30-19:30(年中無休)

※水・木曜日のみ 10:30-21:00

〜レストラン〜

12:30-15:00/ 19:30-23:00(年中無休)

〜カフェ〜

10:30-25:00(年中無休)

公式ホームページ: 10 Corso Como

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以上、今回は、ファッションブランドと関わりが深いミラノのカフェを紹介した。

その中には、過去のnote

ミラノのお洒落なコンセプトカフェ12選(2019年8月4日付記事)

などと重複するものもあったかもしれない。

「旅先でのカフェ休憩、どこに行こう」となった時に、ファッションの国イタリアらしいカフェをということならば、このnoteでまとめたカフェがおすすめである。

もちろん各カフェで提供されるコーヒーやフードも、大体どこで食べても美味しいのがイタリアの嬉しいところでもあるのだ。


参考:『Fashion Press』ブランド解説

文責・写真:増永菜生(@nao_masunaga)



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