ミラノのカフェ・パスティチェリア10選 vol.9:イタリアのお菓子を食べるならここ、朝食からランチ、アペリティーボまで
ついに第9弾となった「ミラノのカフェ・パスティチェリア10選」。
今回も新たに行ってみたミラノのお店を紹介する。
当初はパスティスチェリア(パティスリー)ということでお菓子屋さんメインで書いていたのだが、だんだん基準が緩くなってきて、午前中からあいているカフェもまとめて紹介するようになっている。
ミラノでは2021年2月1日よりオレンジゾーンからイエローゾーンへということで、二度目のロックダウンをした2020年11月頭よりおよそ三ヶ月ぶりにイートインが再開した。
ところが3月中旬より三度目のロックダウンをしてしまい、以降、2021年4月26日までイートインは一切できなかった。
ちなみに4月26日からはテラス席のみイートイン(と言っていいのか)が再開している。
今回のnoteでイートインしている写真は、2021年2月に店内飲食が解禁していた時に撮影したものである。
お店があいているうちにと、エスプレッソ片手にホッと一息をつく人々を眺める、当たり前の光景がとてもありがたく感じたのである。
参考:
1. ペーサ・プブリカ(Pesa Pubblica)
こちらはポルタ・ヴェネツィア駅(Porta Venezia)近くのカフェレストラン。
テラスにはお洒落な人が多いなという印象である。
テラス席のテーブルと椅子の色合いも良い。
洒落た店内の内装。
2021年5月現在、ロンバルディア州はイエローゾーンということでテラス席のみイートインOK、店内飲食は禁止なのでカウンターを使うことはできない。
こちらのお店は、通常時は朝7時から深夜までと、営業時間が長く一日中使えるのもポイント。
パンのケースや砂糖が乗っている天秤もアンティークである。
ずらりとカウンターに並ぶアルコール類。
カウンターで飲むエスプレッソは1杯1ユーロ。
テラスで食事をする人たちが食べている料理が美味しそうだなと、次回もまた訪れてみたくなったのであった。
ペーサ・プブリカ(Pesa Pubblica)
住所:Via Melzo, 19, 20129 Milano, Italy
営業時間:7:00-1:30 am(日曜から水曜)、7:00-24:00(木曜)、7:00-2:00am(金曜土曜)
公式ホームページ:pesapubblicamilano.it
2. ドン・ルイージ・パスティチェリア・ガストロミア・シチリア ーナ(Don Luigi Pasticceria e Gastronomia Siciliana)
こちらもポルタ・ヴェネツィア駅からちょっと歩いたところにあるカフェ。
名前の通り、シチリアのお菓子や料理を売りにしたお店である。
淡いグリーンが貴重の可愛らしい内装。
2019年にオープンしたばかりとのこと。
アランチーニ(ライスコロッケ)のほか、シチリアの食材が並ぶ。
シチリア名物のレモンやピスタチオを使ったお菓子やカッサータなどなど。
店内に、いくつかマヨルカ焼きが置かれているのに気づく。
ゆったりとしたソファーだが席料はかからないのがありがたいポイント。
マキアートは1ユーロ。
この通りは、いくつかパスティチェリアやカフェが続くため、なかなかの激戦区なのではないかなと思う。
お菓子の他にもアルコールやフードも楽しめるようなので、食事をしたい人にもお勧めである。
ドン・ルイージ・パスティチェリア・ガストロミア・シチリア ーナ(Don Luigi Pasticceria e Gastronomia Siciliana)
住所:Viale Piave, 33, 20129 Milano, Italy
営業時間:9:00-21:00(月曜から土曜)、10:00-18:00(日曜)
公式ホームページ:donluigimilano.com
3. バルバ(Barba)
こちらは中央駅(Centrale FS)とレプブリカ駅(Repubblica)の間に位置するカフェレストランである。
店内では心地よい音楽がかかっており、インテリアもお洒落。
休日のブランチを楽しむ人々て賑わっていた。
『グランド・ブダペスト・ホテル』のお洒落な本が気になったが、それ以上に寿司職人の人形や日本のお酒が気になった。
以前こちらへ夜ご飯を食べに行ったことがあるが、その時には店内の照明が落とされておりムーディーな雰囲気であった。
またカクテルのメニューが豊富だったと記憶している。
昼間は落ち着いた明るい空間となっている。
カウンターでのエスプレッソはわずか1ユーロ。
他のフードメニューも魅力的なお店なのであった。
バルバ(Barba)
住所:Via S. Gregorio, 40, 20124 Milano, Italy
営業時間:10:00-18:00
公式ホームページ:barbamilano.it
4. ジェラート・フォーエバー(Gelato 4ever)
ジョイア駅(Gioia)近くのジェラート屋さん。
バールも併設しているので、エスプレッソも楽しめる。
このエスプレッソと水と一口サイズのジェラートで1ユーロというセットに惹かれて入店したわけである。
その他、ブリオッシュにジェラートと生クリームを挟んだものなどなど、色々なジェラートのアレンジメニューがあるとのこと。
またこの辺は、2021年現在開発工事が盛んであるため、作業中の男性たちが休憩に立ち寄る姿をよく見かけるのである。
ジェラートのディスプレイの仕方もお洒落である。
このようにジェラートの元となる原料も販売しているらしい。
エスプレッソは1ユーロ、カプチーノは1.4ユーロとリーズナブルな値段である。
早速オーダーしみたエスプレッソと一口サイズジェラート1ユーロのセット(この時、水はついていなかった)。
この一口サイズというのが、とても良い。
苦いエスプレッソをちびちび飲みながら、まったり甘いジェラートを食べるのは至福の時である。
他にも店内ではアイスマカロンなども販売されていたので、テイクアウトして試してみるのもよいなと思ったのであった。
ジェラート・フォーエバー(Gelato 4ever)
住所:Via Alessandro Paoli, 2, 20124 Milano, Italy
営業時間:6:30-21:00(月曜から金曜)、14:30-18:00(土曜日曜)
公式ホームページ:gelato4ever.com
5. ボルボ・スタジオ・ミラノ(Volvo Studio Milano)
こちらはスウェーデンの自動車会社ボルボのショールーム内にあるカフェである。
スタイリッシュな建物は、入りにくそうに見えるかもしれないが、中のカフェは気軽に利用することができる。
場所はガリバルディ駅近くのガエ・アウレンティ広場(Gae Aulenti Square)のすぐそば。
カウンターもスッキリとしたデザインでお洒落である。
マカロンやクッキーなどお菓子も販売されている。
10ユーロ前後のランチメニューは12時過ぎから提供しているとのこと。
マキアートは1.1ユーロ。
席料がかからない上にザイニのミニチョコレートも付いてくる。
因みに、ザイニ(Zaini)とは、この近くにあるミラノの老舗チョコレート店である。
参考:
「ザイニのチョコレート好きなんです」と言ったらおまけでチョコレートを2つもらうことができた。
入ってみると意外とお手頃、こちらのカフェはそんな感じであった。
ボルボ・スタジオ・ミラノ(Volvo Studio Milano)
住所:Viale della liberazione ang, Via Melchiorre Gioia, 20124 Milano, Italy
営業時間:10:00-19:00(日曜定休)
公式ホームページ:volvocars.com
6. シィン・チャ・ティー・ハウス(Xing Cha tea house)
こちらはブレラ地区の近くにある茶葉専門店に併設した喫茶室。
変にアジア過ぎない、シンプルでセンスの良い内装はとても心地が良い。
設置されている茶箪笥や木の棚もこざっぱりしているのだが、お店に馴染んでとてもいい感じ。
店名のxing chaとは、「行茶」(ぎょうちゃ)意味する中国語。
メニューはとてもシンプル、この他に本日のケーキなどもあった。
そう言えばイタリアでは南天をみたことがなかったなと気づく。
運ばれてきた茎茶7ユーロ。
お茶一杯でこの値段というのは驚きかもしれないが、この時間と空間を買っているそんな感じである。
茎茶は驚くほどまろやかで、とろりとした舌触り。
数年前に行ったので記憶が定かではないのだが、中村藤吉 宇治本店でお茶を飲んだ時、お茶っぱも食べられますよと言われたので食べた気がする。
こちらは茎が残っているので食べられそうになかったが、お茶をだした後のお茶っぱも青菜のお浸しのように瑞々しく見えた。
自分だけの贅沢時間という感じであった。
シィン・チャ・ティー・ハウス(Xing Cha tea house)
住所:Via S. Marco, 14, 20121 Milano, Italy
営業時間:11:00-19:00(火曜から土曜)、15:00-19:00(日曜)
公式ホームページ:xingcha.it
7. ボッテガ・エミリア(Bottega Emilia)
こちらはガリバルディ駅近くのエリアにあるカフェレストラン。
淡いグリーンの外装、外からでも賑わっている様子が分かる。
平日の昼過ぎに訪れたのだが、ランチをとる人でとても賑わっていた。
カウンターでマキアート1ユーロをオーダー。
テーブル席もカウンター席もお洒落なデザインである。
カウンターには手作りの焼き菓子も並ぶ。
ちょうどカウンターからはアクリル板越しに調理風景が見えるのも面白い。
新聞がいくつか置いてあったので眺めながらエスプレッソ休憩。
お店を出るときに日本語で挨拶をしてくださる店員さんにほっこり。
お客さんの顔がなるべく写らないように撮影するべく、人がいないところにカメラを向けたのだが、本当にこの日は楽しそうにランチする人が何組もおり、お店は大忙しの様子であった。
ボッテガ・エミリア(Bottega Emilia)
住所:Viale Pasubio, 3, 20154 Milano, Italy
営業時間:10:00-18:00(月曜定休)
公式ホームページ:bottega-emilia.business.site
8. ビオセッリ・ミラノ・ブレラ(Bioesseri Milano Brera)
こちらはブレラ地区にあるカフェレストラン。
この店舗の他にも、ミラノのポルタ・ヌォーヴァや、シチリアのパレルモにもお店を展開しているとのこと。
平日のランチ時、人で賑わう店内。
イタリアのレストランはこのように壁にずらりとワインを並べるところが多いように感じる。
お洒落なカウンター。
朝8時からあいているお店なので、ちょっと朝食を食べて行くこともできる。
ブリオッシュやケーキなど、美しい見た目のお菓子が並ぶ。
エスプレッソはカウンター料金だと1ユーロ。
隣のクッキーが美味しそうだったがここは我慢。
華やかなレストランに見えても、気軽にカウンターだけ利用できるというのもイタリアの良いところである。
ビオセッリ・ミラノ・ブレラ(Bioesseri Milano Brera)
住所:Via Fatebenefratelli, 2, 20121 Milano, Italy
営業時間:8:00-24:00
公式ホームページ:bioserri.it
9. ティーカップ(Tea Cup)
こちらはサンタンブロージョ教会(Basilica di Sant'Ambrogio)やカトリカ大学近くのカフェである。
ドゥオーモからもトリノ通りを通れば歩いて行けないこともない。
この辺はいくつか学校があり、若い人が集まるためか、小さなカフェが多い気もする。
『不思議の国のアリス』のお茶会をイメージいているお店なのか、店内にはいくつかアリスモチーフのグッズも販売されていた。
手作りのお菓子も。
この日はふわふわのラテをいただいたので、お菓子は我慢。
これらのアクセサリーやお店で使用されているティーカップは、お店のお姉さんの友人の手作りとのこと。
バレンタインスペシャル、ローズミルクティー5ユーロ。
ふわふわのミルクフォームにはハートのシュガーと薔薇のシロップ。
ベースはブラックティー、お洒落そうに見えるカップだが、結構大きめで飲みごたえがある。
南瓜を使ったオレンジ色のティーラテやブルーベリーを使った青色のティーラテなどなど、カラフルなラテメニューの他、ブラックティーからホワイトティー、日本の緑茶まで様々な茶葉が揃っているため、その日の気分に合わせて一杯を選ぶのも楽しいかもしれない。
ティーカップ(Teacup)
住所:Via Caminadella 18, 20123, Milano, Italy
営業時間:10:00-13:00/ 15:00-18:00(火曜から土曜)、15:00-18:00(月曜)
公式ホームページ:teacupmilano.com
10. マグ・ラ・プステルラ(Mag La Pusterla)
ドゥオーモからトリノ通りを15分ほど歩いたところ、地下鉄緑線のサンタ アンブロージョ(Sant'Ambrogio)駅が最寄りのマグ・ラ・プステルラ(Mag La Pusterla)。
因みに向かい側には老舗カフェ・クッキ(Cucchi)がある。
またこのカフェは、以前にも紹介したナヴィリオ地区のレストラン・イーテル(Iter)とマグ・カフェ(Mag Cafe)の系列店である。
店内にはずらりとお酒の瓶が並んでおり、棚もシックである。
深いグリーンと艶のある木で作られたカウンターはとても美しい。
特に週末は、ランチの予約が必須とのことであったが、こちらのカウンター席ならば気軽に利用することができる。
マキアートの値段は1ユーロ。
マグ・カフェ系列のお店の内装は、いずれも骨董市のようで見ているだけでもとても楽しい。
2-3軒ほどまだ行くことができていない系列店があるので、次の機会に行ってみたいと思っているのであった。
マグ・ラ・プステルラ(Mag La Pusterla)
住所:Via Edmondo de Amicis, 22, 20123 Milano, Itay
営業時間:8:30-18:00(月曜から金曜)、9:00-18:00(土曜日曜)
公式インスタグラム:@magcafe
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(文責・写真:増永菜生 @nao_masunaga)
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