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女性が突然年下を愛でるようになるとき

「男性はいくつになっても若い子が好き。対して女性は自分が年を重ねるごとに好きな対象も上の年代になっていく」

という傾向が強く見られるのだと、なにかで以前見たことがある。ははあ、なるほどなと思ったものだ。確かに(例外はあれど)いろいろな場所でそういうシーンを目にする。

わたし自身、昔から圧倒的に年上好きだった。10代の頃は2~3歳上でもすごく大人っぽく見えたものだし、ビシッとスーツを着こなす大人の男性にめちゃめちゃ憧れもしたものだ。

当時ものすごくかっこよく見えていた20代前半とかの男性は、今ではすっかり年下になってしまい、どう頑張ってもかわいく見えてしまう。一気に老け込んだようでちょっと悲しいが、まあ仕方ないと受け入れよう。

20代がかわいくなった代わりに、30代40代(人によってはそれ以上)の男性(ただし人による)が素敵に見えるようになった。10代の頃には感じ得なかった感情だ。

心と身体が、圧倒的包容力を欲している。それはもう貪欲に、わたしを包み込んでくれる大人感を求めている。全身で。よくよく知り合えばそこに包容力などないのかもしれないが、そんなリアルは知らなくていいから夢だけを食べて生きていくのだ。

けれども、わたしがもっと年を取ったらどうなるんだろう?

その頃には、わたしが求める年上男性はおじいちゃんになってしまう。仮に50代とかになったら、枯れきったおじいちゃんにも魅力を感じるようになるのだろうか? さすがに想像できないけど。

だから女性たちは、あるときを境に若い男の子に目覚めるのかもしれない。

事実、わたしも以前は「絶対に受け入れられない」と感じていた年下男性に対し、「なんかかわいい」「ずっと眺めていたい」というほんわかとした気持ちを抱くようになって久しい。残念ながらリアルで男性との付き合いは皆無に近いので二次元の話になってしまうが、年下系キャラに対しても以前より愛情を持てるようになったと感じるのだ。

ここに女性ならではの柔軟さを見出すのは、わたしだけではあるまい。自分の年齢に応じて好みの対象も変化していく。上を上をと見ていき続けた結果、もうそれ以上がなくなれば、今度は下へとナチュラルに興味を移すことができるのだ。なんという処世術。まるで柳のようにしなやかで、強い。そういうひとに、わたしはなりたい。

だからなんだというわけではないけれど、ただただそんなことを思ったので書いてみた。というわけで最近は年下キャラもかわいく見られるようになったけれど、やっぱり本命は年上キャラですね。まあ、年上とはいっても、リアル年齢で比べるとわたしより年下ばかりだけど。

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