見出し画像

手の届く範囲のオフラインが、世界のすべてだったあの頃

思えばだいぶ前から、わたしは「書くこと」が好きだった。

小学生の頃から作文は得意だったし、部活動の紹介文を書いたり、生徒会に立候補する子の応援演説を考えたりもした。

まったく苦にならなかったし、むしろ楽しんで書いていた。周りの子たちが、どうしてそんなに嫌がるのか、正直サッパリ理解できなかった。
学校で書くキッチリした文章だけでなく、小説だったりちょっとしたポエムだったり、そんなものをシコシコと書いたりもしてた。

わたしは、そんな「書くこと」が好きな自分をちょっとおかしいのかな?と思ってて。だって、周りにそんな話ができる子は1人もいなかったし、作文が好き、なんて言ったら笑われるんじゃないかと思って、なんとなく隠していた。


あの頃は、手の届く範囲のオフラインが世界のすべてだった。

noteを眺めていると、「書くこと」が好きだという人がたっっくさんいて、すごくうれしい。
この年になってやっと、わたしはおかしくもなんともなかったんだ!って気づけた気がしてる。

もっと早く気づいていたら、と思わなくもないけれど(本当はすごく思ってる)。
そう叫んだところで、仕方のないことで。ものすごく遠まわりしたけれど、その結果で今のわたしは作られて、今ここに立っているのだから。

そう考えると、今の若い人たちはおもしろい時代を生きている。リアルに世界中と繋がるオンラインが常に生活の一部にあって、自分で歩いて行ける範囲のオフラインが、いかに小さいかを知ってるんだものね。なんていうか、可能性が無限に広がっている。

学生の頃に比べたら、わたしの可能性はだいぶ狭まってしまったかもしれない。
けれど、これから先だってきっと、どこかに抜け道はあるんじゃないかな。

わたしは「書くこと」が好き。
フラフラと生きてきたなかで、それは確かに揺るがなかった軸なのだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?