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〜2019年_毎日ログ

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考えたことなどを、適当にぽいぽいしてます。不定期更新。
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#育児

ママ、ぎゅうして。

ママ、ぎゅうして。

上の子は小学3年生、もうすぐ9歳になる男の子だ。よく「男の子はいつまで経っても甘えん坊で、ママが大好き」なんて言われるが、うちの子はまさにそれ。いまだに夜寝る前になるとすり寄ってきて「ママ、一緒に寝ようよ。おやすみのぎゅうしてよ」と言ってくる。まあ、可愛いといえば可愛い。

ふと、自分がこれくらいの年齢だった頃はどうだったかな、と考えてみた。

わたしは小3の冬、一度転校している。両親が離婚したの

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いくつかの顔

いくつかの顔

本屋で、息子が「あ、天気の子」と声をあげたので視線の先をたどると、新海誠監督の最新作、天気の子の主題歌らしきCDが売られていた。ジャケットに、でかでかと「天気の子」と書かれている。

「ああ、本当だね」とそこを通り過ぎようとしたら、息子がぽつりと「天気の子、観たいなあ」なんて言い出した。え、珍しい。どうした?

うちの子は、(親もだけど)そんなに映画は観ない。見るとしてもせいぜいプリキュアやドラえ

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カフェの2階は贅沢だった

カフェの2階は贅沢だった

ひさびさにカフェでひとやすみしている。フリーランスの中には「カフェが仕事場」みたいな人も多いそうだけれど、わたしは大体家にいるので、カフェにはそうそう足を運ばない。だって、お金がかかるもん(溢れ出る主婦感)。

そんなこんなでひさびさなわけだ。せっかくなので、と選んだのは、つい先日(良くない)ニュースで目にしたサンマルクカフェ。近頃の売上が芳しくないという記事だった。それを読んで「確かに、あんまり

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青汁を飲んだわたしと、飲まぬ子ども

青汁を飲んだわたしと、飲まぬ子ども

数日前から、青汁を飲み始めた。これで日頃の野菜不足が解消できれば安いものだけれど、正直どれほど効果があるのかはわからない。もしかしたら気休め程度なのかもしれないが、飲まないよりはマシだろう、と思うことにしている。

さて今のところ、家族でこの青汁を飲んでいるのはわたしだけだ。夫は、届いた初日に一包飲んでしかめ面をして以降、口にしようとしない。食わず嫌いの権化みたいな下の子が飲むことははなから期待し

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母は娘に過去の自分を重ねる

母は娘に過去の自分を重ねる

母とは、わたし。娘は、わたしの娘のことだ。

わたし達は似ている。顔もそうだけれど、中身も。息子は夫似なので、うまいこと分かれるものだなあと感心してしまう。

だからだろう。娘の考えることが手に取るようにわかることもあれば、わたしの人生をなぞるような娘の言動に危うさを覚えることもある。

例えばわたしは、小さな頃から人付き合いが得意ではなかった。といっても、まったくできないとか友達が一人もいないと

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大人というかぶりもの

大人というかぶりもの

子どもたちに「起きて」と声をかけ
朝ごはんを用意して
いつもの時間に「いってらっしゃい」と見送る

子どもが出かけた後、乾燥機にかけていた体操着を取り出してたたみ、
体操着袋に入れてやる。

……こんなことをしながら、ふと「わたし、お母さんなんだなあ」と不思議な感覚にとらわれる。

わたしはいつまで経っても大人になりきれない大人で、また子どもの頃の記憶だったり思考だったりもわりと鮮明に残っている方

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まだ数年しか生きていないんだよね

まだ数年しか生きていないんだよね

子ども達がどんどん大きくなるにつれ、どこか「こども」だということを忘れそうになることがある。

いや、もちろん子どもは子どもだし、大人だと思って見ているなんてことはないのだけど。それでもどこか、「もう、ずいぶん大きくなったのだから」という目で見ることが増えた。

もう大きくなったのだから、これくらいわかるだろう。
もう大きくなったのだから、こんな失敗はしないだろう。

確かに彼らはできることもだい

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知らないことが増えていく

知らないことが増えていく

子どもたちは、確かにいっとき、わたしの体の中に存在したいのちだった。

「はじめまして」を一心同体の状態からスタートし、やっと別々の体に分かれたと思えば、24時間体制でべったり過ごす。自分の子どもだから、ほぼ24時間一緒にいるのだから、子どものことで知らないこと・わからないことなんてない!と言い切るつもりはないけれど、まあ大体のことは把握していただろう、と思う。

そんな子どもたちも成長するにつれ

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2つの視点

2つの視点

取材の帰り、電車に揺られながら周りに目をやると、学校帰りらしい高校生たちがちらほらと。

以前までなら、その姿に過去の自分を重ねた。わたしも高校生だった頃があるんだよねえ。ああやって友達とバカ笑いばっかりしてたなあ。そうそう、恋バナで盛り上がったりね。まあわたしの相手は暴力野郎だったけど……。とか、なんとか。

最近では、それに加えてもう1つの視点が加わった。「息子or娘も、あと数年したらあんなふ

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もう決して戻らない時間

もう決して戻らない時間

「大変なのは今だけ。子どもなんて、すーぐ大きくなっちゃうんだから」

そんな話を幾度となく聞き続け、気づけば上の子はもうすぐ8歳になる。残念ながら、いまだに大変なのは終わらない。まぁ、大体のことは一人でできるようになったので、赤ちゃんの頃の「大変だ」とはまた違った意味合いなのだけど。

ビデオカメラの充電がてら、過去の録画を見返してみた。今では毎日走って家に帰ってきて、たまに転んで膝小僧にすり傷を

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クラスメイトと仲良くなんて、しなくたっていい

クラスメイトと仲良くなんて、しなくたっていい

と、いうツイートを見かけた。それを読んで「あぁ、確かに」と思った。クラスメイトなんて、ただ「同じ年」で、ただ「近くに住んでいた」ってだけの集団にしか過ぎないわけだから、無理にみんなを好きになったり、仲良くしたりなんてしなくたっていいんだよね。もちろん、いちいちいがみ合ったり、喧嘩したりする必要もないんだけど。

わたしは大人になってからの方が、「ラクだなぁ」と感じる。学校は窮屈だった。楽しいことも

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合わせなければならない、ということ

合わせなければならない、ということ

今月から、家族の生活リズムが変わった。するとどうしたってそれに合わせて、わたしのリズムも変わってしまう。わたし自身は、何も変わっていないのだけれど。

たとえば朝早く出ていくなら、わたしも早く起きてご飯を作ったり。早く帰ってくればくるなりに、一人のときとは違ったタスクが発生する。

これは家庭によってケースバイケースだろうけれど、と前置きをしたうえで、「日々変わってゆく家族のリズムに合わせなければ

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「そういうこともあるよ」を教える役割

「そういうこともあるよ」を教える役割

「ママはもうおっぱい出ないの?」

「出ないよ」

「でも、また赤ちゃん産んだら出るんでしょ?」

そうだね、出るよ。そう答えようとしたところで、ふと考え直す。本当にそうなのか?そんなの、わからないじゃないか、と。

わたしは2人を完母(完全母乳)で育てた。幸いというかなんというか、母乳の出が悪くて悩んだことはなく(出なかったのはせいぜい、上の子を産んで1、2日目くらいまでのことだった)。わざわざ

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8年目、ようやく「かわいい」

8年目、ようやく「かわいい」

今年、わたしは母親になって8年目だ。未熟すぎる親としてスタートを切り、今ようやく子ども達のことを本気で「かわいい」と感じている。

もちろん、赤ちゃんの頃からかわいかった。

触れるだけで折れてしまいそうな体、暗闇の中できょろきょろと動く瞳、ゴミをぎゅっと握って離さない握りこぶし、初めて見せたにっこり笑顔、視界からわたしが消えると途端に泣き出す姿、意味があるのかないのか謎すぎる喃語、初めて発した意

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