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〜2019年_毎日ログ

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考えたことなどを、適当にぽいぽいしてます。不定期更新。
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2017年12月の記事一覧

深夜のメール

深夜のメール

好きな人と、眠りに落ちるその瞬間までメールする時間が好きだった。深夜のメールは、いつもよりちょっとだけ大人っぽくなれたし、はずかしいこともタターンと送れた。

当時みんなが持っていた携帯は、今みたいにインターネットもゲームもできなくて、本当に単なる「携帯電話」だった。電話と、メール。それしか使いみちがなかったんだ。

携帯の画面が光るのは、着信やメールの受信を知らせる合図。それを、あの頃真っ暗な部

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嘘

嘘には大きさや、重さがあるみたい。

「大きい嘘」「小さい嘘」「重い嘘」「軽い嘘」軽い嘘なら許されて、大きかったり重かったりする嘘は一発退場で、けど小さい嘘も積み重ねればやっぱり退場だったりする。

わたしはあまり、嘘をつかない。べつに自分は正直者だぞ!と威張りたいわけではなく、ただ不器用なだけなんだけど。

嘘がへた。気持ちを隠すのがへた。だから軽いものならすぐに言っちゃうし、重くなりそうな行動

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文章に見える人となり

文章に見える人となり

「字はその人の人となりをあらわす」という。わたしは、それは結構当たっていると思う。たまに「えっ、この人こんなきれいな字を書くの!?」と驚くことがあるけれど、その瞬間からわたしの中で株が上がる。

字だけじゃない。文章もそう。

仕事柄、人の文章には少しだけ多く触れる方だ。しっかりお仕事の文章にもその人らしさは出るけれど、そうじゃなくてこうしてnoteなんかにつらつら書かれる文章は、とくに読んでいて

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声が聞こえる

声が聞こえる

あの頃、家にも会社にも楽しいことなんか何もなくて、先もちっとも見えなくて、未来も希望もあったもんじゃない。ああ、ぽっと消えてしまいたい。リセットボタンを押すように、まるでその世界には最初から存在しなかったかのように。

毎日そんなことばかり考えていた。

唯一の支えは子ども達の存在で、あの子達を置いてはどこへも行けないって思いだけが、本当は弱くてどうしようもないわたしを、ちょっとだけ強くしてくれて

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わたしの好きな人

わたしの好きな人

楽しい、嬉しい、わくわくする、どきどきする、成長できる。

プラスの感情をくれる人は、好きな人。好きの大きさや種類はいろいろだけど、みんながわたしの好きな人。

そうやっていっぱいに膨らんだ、わたしの楽しい気持ち、嬉しい気持ちを吸い取っちゃう人は、好きじゃない。

幸いなことに、そんな人はほとんどいないのだけど。残念なことに、0ではない。とても残念なことに。

「気持ちを吸い取っちゃう人とは離れる

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きらきら、クリスマス

きらきら、クリスマス

クリスマス。街中がきらきらと煌めいて、すれ違う恋人たちは浮き足立つ。「うきうき」という言葉がぴったりの、この季節が大好きだった。

べつに今だって、嫌いになったわけじゃない。今でも好きだよ。ただ、わたしはクリスマスのきらきらを腕いっぱいに抱きしめるほど、もう若くなくなってしまったというだけだ。

加えてここ数年は、もっぱら子ども達のためのイベントである。ママはサンタさんとなって彼らのニーズを汲み取

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