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『演劇を続けてきた』ということ−唐版 風の又三郎 終演−

出演させていただきました劇団唐ゼミ☆「唐版 風の又三郎」無事終了致しました。

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どんな公演だったかは下記の記事にとっても詳しく書いていただいておりますので是非こちらをご覧いただければと思いますが、

「唐版 風の又三郎」という3幕3時間を超える傑作に立ち向かった6日間、本当に貴重な経験をさせていただきました。

僕と劇団唐ゼミ☆の関係性と出演の経緯についても以前こちらに書いているのですが、演劇を始めるきっかけになり、以前所属していた劇団に6年ぶりに出演となりました。

コロナ禍による緊急事態ということはありつつも、「一度辞めた劇団(そんなにいい辞め方はしてない)にもう一度出る」ということはどんなものなんだろうか…とけっこう戦々恐々としていたのですが、結果として本当に出演させてもらえてよかったなと、心から思っています。

理由としては、僕の演劇における初期衝動であること、辞めてからも唐ゼミの作るお芝居が純粋に一番面白いとずっと思っていたこと、自分でやるときもほぼ全てにおいて影響を受けている中野さんの演出を再度受けられたこと、「唐版 風の又三郎」という傑作に関われたこと、コロナ禍でも対策の上力強く演劇ができたこと、唐さんにまたお目にかかれたこと、細かく上げていくと色々とありますが、一言でまとめるとすると「『今まで演劇を続けてきたこと』が可視化できた」ということかな、と思っています。

退団からの6年間、就職しつつ新たな劇団で多くの裁量を持って活動し、客演や舞台監督として外部参加したりするなかで感じたことや得たものによって、今回では本当に未熟だった劇団員時代とは異なる演技や振る舞い、先輩達とのやりとりや言動をしている実感があり、その一つ一つに小さな喜びが有りました。

もちろん6年やって少しも成長してなかったらそれはそれでヒドいので違いが出るのは当たり前なのですが、今回そんなふうに感じたことによって、劇団員だったころの後悔や心残りを精算できた気がしています。
当時はこういうところが本当によくなかったな、とか、こうしていればよかったのに、みたいなことが今になってクリアに分かって反省できたのもすごく貴重なことでした。

退団の主な理由が「就職するから」だったこともあって、辞めたときにはまさかここまで演劇を続けているとは思わなかったし、ものすごく演劇が好きでたまらないか?と聞かれたらそこまででも無い気もするし、ここまでやれたのは環境とめぐり合わせのおかげだと思っているけれど、それ自体に意味は確かにあると思いながら活動している中で、僕にとってはこの公演は「続けること」「続けてきたこと」の意義と喜びを感じることができた公演だったのかなと思います。

そして、明確になった今後の課題ややらなければならないこととともに、これからも続けていける自信が少し持てたかなと思っています。

と、いい感じにまとめてますが、実際はそんな悠長なことは言ってられず、来週には自劇団gekidanUの公演が始まります。

もともと予定していた家を改装したアトリエでの公演ですが、
昨今の状況を受けて演目と役者を複数に分けるなど、公演形態を少し変更して企画を進めています。
公演期間も夜は南千住に行って稽古を進めていたので、作品は順調にできてきていますが、正直このご時世、なかなか集客は厳しい状況ではあります。

ただ、これは強がりに聞こえるかもですが、例え1回の上演での観客が数人でも、この時期に演劇が必要な人に安心した環境を提供できるならそれもそれで良いことだし、採算的に劇場借りないからこそできる企画だから、公演可能な自前のアトリエがあり劇団内にほとんどスタッフがいる我々がやる意味もある公演だと思ってはいます。

とはいえどの作品も手応えあり、出来るだけ観てほしいのはもちろんです。
僕は1作品で演出、あと1つで一人芝居のようなものをやります。一人芝居の方の稽古はこれからです。
ひい。頑張るぞ。

よろしければ是非ご検討ください。
下記詳細です。

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【FIX】スケジュール

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gekidanU家公演企画Vol.4
「With Home」


gekidanU活動の拠点である南千住の「アトリエ5-25-6」で行う家公演Vol.4は、1公演毎の客席を従来の半分以下、俳優を複数チームに分け、2F/3Fでの別演目同時開演による公演回数の確保など、観客/俳優にとって不安のない状態をできるだけ保った上で、異なる脚本・演出の組み合わせによる3本の独立した作品をそれぞれ上演。

詳細
https://gekidanu.com/house-4
予約フォーム
https://forms.gle/4uGHLF9KH8dG5Lo56

【上演作品】
①「転がって若草」 
脚本 木村美月(阿佐ヶ谷スパイダース) 
演出 ヒガシナオキ(gekidanU)
<出演>
市川賢太郎(肉汁サイドストーリー)
高田涼太
土萠そひ(ヲルチャンストッパー)
森下凜央

②「cooking for」
脚本・演出 ヒガシナオキ(gekidanU)
<出演>
ヒガシナオキ(gekidanU)
<映像出演>
木村美月(阿佐ヶ谷スパイダース)

③「面談室A」
脚本・演出 遠藤遊(gekidanU)
<出演>
小野寺絢香
清水建志
高山五月
森谷美月

●会場
アトリエ5-25-6(荒川区南千住5-25-6) 2F/3F
 
●日時
12月4日(金)~6日(日)
12月10日(木)~13日(日)

●タイムテーブル
4日(金) ☆20時
5日(土)  ※14時、☆17時、☆20時
6日(日)  ※14時、☆17時、☆20時
10日(木) ☆20時
11日(金) ☆20時
12日(土) ※14時、☆17時、☆20時
13日(日) ※14時、☆17時、☆20時

※14時〜 「cooking for」、
☆17時〜、20時〜 
 2F 「転がって若草」
 3F 「面談室A」
 同時開演
 
●チケット料金
1演目チケット   2,500円
2演目チケット   4,500円
3演目通しチケット 6,000円
 
※複数公演チケットの精算は初回来場時
※クラウドファンディングにて10,000円の支援をいただいた方は1公演分無料(予約時にお申し付け下さい)

●新型コロナウイルス(COVID-19)対策について
独自のガイドラインを制定し、感染防止対策を行った上で公演を実施致します。
詳細は下記よりご覧ください。
https://gekidanu.com/wp-content/uploads/0927_guideline.pdf



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