印欧語族のうち英語は特別で、一番変わってる言語であるのか?

英語はほかのメジャーなヨーロッパの言語(以下欧州諸語)よりも明らかに変化が少ない。
人称によって動詞の形が違うのは三人称単数現在形で機械的にsをつけるだけだ。
ほかの欧州諸語は一般動詞がbe動詞のように人称によって変化するし、普通の一般名詞も男女性別があるしいろいろ格変化していく言語もある。

ということで英語を学校で学んだあと欧州諸語を学ぶとき、ものすごく面倒くさくて苦労する。そして英語は特別なものと思い始める。
インドヨーロッパ語族の中で一番変わっている特別なものじゃないかと。

しかしこれは何に焦点を当てるかで変わる。
1 英語は印欧語族の中で一番綴りと発音が離れている。というのに焦点を当てるとアイルランドゲール語のほうが離れているように思われる。
2英語は名詞の格変化がほぼない。確かにそうだが代名詞には、I主格、MY所有格、ME目的格がある。ペルシャ語には代名詞にいたるまで失われている。
3英語は人称により動詞の変化がほぼない。確かにだが、三人称単数現在にはsが必要であり、be動詞も不規則。スウェーデン語は動詞の人称による変化は失われている。
また名詞や動詞の変化なんてなれであり実際発音であればラテン語やスペイン語AEIOUで日本語と同じ数なので発音面ではこちらのほうが圧倒的に有利だ。逆に発音が英語よりも難しい(音素数が多い)のはいくらでもある。
このように焦点をどこに当てるかでどの言語でもなにかしら特別なものと言えるようになる。

それでもある基準をもうけて特別視したいと仮定してみた。

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