バーチャルモデルをつくった覚書
■ きっかけ
コロナウイルスの影響で研究室のゼミなどをオンラインで行う機会が増え、少し気になっていたバーチャルモデルという存在に手を出しました。
どうせ誰にも会わないのにオンラインのゼミなどのために身なりを整えるのが面倒くさく、バーチャルモデルつくったら面白そうだし良くない?という発想です。
Vtuber はあんまり見たことなかったのですが、流行ってるし作ってみようという、まあ、完全に勢いです。
■ モデルについて
今回、最終的に完成させたのは、アイドルマスターシンデレラガールズでの私の推しである、一ノ瀬志希ちゃん(以下志希ちゃん)です。
はじめは別のキャラで作ろうとしていましたが、挫折しました。
はじめにつくろうとしていたのは、デフォルメされ、目が大きく、口が小さいキャラでした。
早々に見切りをつけた理由は
・目が極端に大きいとボロが出やすい
ヒトは一番「目」に視線がいきますが、その目が極端に大きいことで少しでも動きが不自然だとすぐに違和感を感じてしまう。
・口が小さいと喋りが分かりづらい
静止画ではなく、自分が喋る替え玉としてのバーチャルモデルだったため、口の動きは分かりやすい方が良い。
・ショートだと髪の動きが少なく面白みに欠ける
自分はショートカットの女の子が好きですが、ことバーチャルモデルにおいてはショートだと動きが少なく面白くないと感じました。
の3点です。
ですが、自分が作り終わったあと、Vtuber を調べてみたら上記の点に反していても魅力的に動くキャラはたくさんいたので、実力不足です。
はじめてバーチャルモデルをつくる方は上記を守った方が恐らく楽です。
あと志希ちゃんの口は所謂「猫口」なのですが、これは難しかったです。
総括すると、普通の目・口のキャラがつくりやすいということです。
志希ちゃんは髪の毛がばっさばっさ動くのでとても楽しかったです。
髪の毛のパーツが多いキャラや、ツインテなどの髪の動きが分かりやすいキャラだと、より楽しいと思います。
参考:自分が難しいと思った点をほぼ全てクリアしているバーチャルモデル(にじさんじ 宇志海いちご)
■ つくるのに必要なもの
・FaceRig + Live2D module
定価で1480円+398円です(頻繁に半額セールをするので急ぎでなければそのときに買うとお得です)
これは、バーチャルモデルをつくるのには必要ありませんが、Zoom会議でバ美肉したい!など配信をするときに必要なツールです。
買い切りで1500円くらいなので全然許せます。
・CLIP STUDIO PAINT
買い切り5000円、月額480円です。30日間無料体験期間があるのでそこでなんとか。
バーチャルモデルのイラストを描くのに必要なツールです(PSDという形式で保存できれば代替可)
私は普段レイヤー分けなどが必要なお絵かきをするときは InkScape というフリーソフトを使っています。
今回、次に紹介する Live2D というソフトを使用するにあたり、PSD形式で書き出さなくてはいけないので、慣れ親しんだソフトではなく、クリスタを使用しました。
他の有料のお絵かきソフトを使ったことないので比較もできませんが、PowerPoint や InkScape よりは直感的に絵が描けました(それはそう)
・Live2D
PRO版は月額2000円くらいします。求めるクオリティにもよるとは思いますが、私は無料版で十分でした。
先程のイラストを立体的に動かせるようにするツールです。
この3つのソフトがあれば作れます。
■ 制作過程
まあ作り方なんかは調べれば分かりやすいのがたくさん出てくるので不要かと思います。
YouTubeだとこのあたりの動画がわかりやすかったです。
自分は液タブ等を持っていないので、マウスでゴリ押ししました。
図形ツールはなんでもできます。
まず、クリスタで図形ツール(ベジェ曲線)でパーツごとに輪郭をトレスします。
それが出来たら、塗りつぶしツールでひたすら塗ります
あとは立体感を出すために仕上げのハイライトや影などをパーツごとに描き込みます。
ここまでできたら、クリスタでの作業は終わりで、Live2Dに移ります。
Live2Dでは目を閉じたときはどういう動きか、左を向いたときはどういう動きかというのを各パーツごとに入力していきます。
まあまあ面倒な作業ですが、これをすると動くようになるので感動します。
それぞれの動きを登録できたら、このモデルをFaceRigにブチこみます。
これでFaceRigを通してZoomなどで配信できるようになります。
■ つくった感想
作ろう!と思い立ってから3日でなんとか形にはなりました。
いろいろ調べたり、始めのは挫折したりしたので、志希ちゃん自体の制作期間はほぼ1日です。
1ヶ月くらいかかる覚悟をしていましたが、意外にすぐ作ることができました。
案外なんとかなるものです。
■ バ美肉した感想
かわいい女の子が映っているのはテンションあがります。
が、そこから出る声が自分の声なのに萎えます。
そもそも既存のキャラを使ったので、自分の声が違和感でしかないです。
声は比較的高いので、オリキャラつくって、ぶりっこした声でバ美肉すれば、まあ耐えれるかなと思ったのですが、リアルの知り合いにぶりっこしてる声を聞かれるのキツすぎるのでやめました。
もしやるならいまのアカウントからは完全に離れてVtuberとしてYouTubeに投稿します。
もし気づいてもすぐ閉じて見て見ぬふりしてください。
いろいろ書きましたが、寝癖ぼさぼさのままゼミに可愛い女の子として参加できるのはとても良いです。
あと、志希ちゃんをバ美肉しているので賢そうに喋らなきゃ…と思えます。
■ まとめ
つくるのもバ美肉するのもとても楽しい◎
みんなバ美肉しよう!
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