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今一番自分が逃げていることを思い浮かべよう

ベンチャーのプロダクトマネージャー(以降PdMと略します)にキャリアチェンジして、今年の4月でようやく2年目に突入した私ですが、今のベンチャー業界に飛び込む前(だいたい2018年9月くらい)に抱いていたモヤモヤとはまた別のモヤモヤに苛まれ、当時お世話になったエージェント(かつ、私自身のキャリアメンター)の方に再度話を聞いてもらう機会をいただきました。

今回のモヤモヤ

今回のモヤモヤ(悩み)は以下の通りです。

・PdMとしての本来の役割を全うできていない。機会を与えられていない。
・唯一無二のPdMになる為には、どうしたらよいか。

前者について、本来のPdMの役割というのは、「ソフトウェア・ファースト」には以下も通り記載されています。

PdMの主なタスク
・プロダクト企画
・設計(要求定義(PRDの作成))
・実装時におけるジャッジメント
・リリース時、およびその後のジャッジメント

現在の役割については、以下に記載の通り、PdMの醍醐味であり真価が最も問われる「プロダクト企画」に携われていないというのが現状になります。

現在の私の役割
・設計(要求定義(PRDの作成))
・実装時におけるジャッジメント
・リリース時、およびその後のジャッジメント
・想定ユーザーや彼らを取り巻くステークホルダーとの折衝
※「プロダクト企画」は、小売、広告、およびマーケットに詳しいプロダクトオーナーが実施している。

なぜ、プロダクト企画に携わることができないのか

私自身の見解で言うと、「ビジネス」および「マーケット」に対する知見が足りていないという点に尽きると思います。
要は、そのプロダクトがどの様な市場や人に刺さるかというマーケットの視点と、何に価値を感じてもらい、その見返りとして、どの様な形で対価を支払うかというビジネスの視点がプロダクトを成功に導く役割としては必要不可欠なのですが、足りていないということです。

個人的にはそれを、後者の悩みである唯一無二のPdMになるための一つの要素として「デザイン」に関する知見で補おうと考えておりました。

面談で気付いたこと

現状は、与えられた業務を全うしつつ、最近興味が湧いてきた「デザイン(デザイン思考)」のスキルを個人で養う方針を話し、エージェントの方にフィードバックをもらいました。

結論を言うと、今一番自分が逃げている「ビジネス」や「マーケット」に対する知見を養うこと、が一番に必要だということでした。

なぜかというと、

PdMの役割 = 「プロダクトの成功に責任を持つ人」

だからです。


ユーザーの求めるプロダクトの理想を追求する役割でソフトウェアの仕様や設計を決めてエンジニアやデザイナーに開発方針を伝え、プロダクトの開発を主導するだけでなく、継続的な成長にも責任を負う、ということがプロダクトマネージャーの役割です。

この言葉をもう少し咀嚼すると、エンジニアリングとデザインの能力についてはあるに越したことはないが、最低限彼らと円滑にコミュニケーションが取れれば問題ないと理解してます。その為には、エンジニアリングの基礎を理解すること(簡単に言いますが、バックグラウンドがないと意外と難しいです)、エンジニア、およびデザイナーの気持ちを理解すること、が大事であると考えます。

一方、「ビジネス」、「マーケット」の目線からプロダクトの将来を考える役割は、開発組織の中ではPdMになります。

そのため、身に付けるべきスキルの優先度は以下と理解しております。

ビジネス>マーケット>エンジニアリング>デザイン

※最近では、プロダクトを軸として、マーケットやCSの役割を中心できに担うPMM(プロダクトマーケティングマネージャー)という役割も出てきているため、そのような役割がいる環境では優先度も変わってくると思います。

結果として、不足している「ビジネス」と「マーケット」のスキルを補うにあたり、個人でWebサービスを立ち上げて公開し、フィードバックを通じて、仮説・検証を繰り返すことでビジネスとマーケットのスキルを養っていくことを当面の目標とすることにしました。

今一番自分が逃げていることを思い浮かべてみる

タイトルにも記載しましたが、ここで一番伝えたいことは、生まれ持った自分の特性や今まで積み重ねてきた経験をベースとして、何も考えずに仕事を進めてしまうと、

自分の知らず知らずの内に得意としていることが自分の役割になってしまう

ということです。

私の場合、元々理系院卒、かつSIer出身と言うこともあり、エンジニアリングに関する体系知識、およびプロジェクトマネジメントについて、今いるメンバーの中では得意な分野に入るため、自ずと仕事が回ってくることが多いです。

こんな時に、「今自分が一番逃げていることは何か」を考えてみることをおすすめします。

私自身の経験上、今自分が一番逃げていることは、「自分が一番やらないといけないと自覚していて、何度か挑戦したが挫折している」ことが多いと思います。

私の場合、まさに、一から事業を立ち上げてみると言うことが「ビジネス」「マーケット」の知識を蓄える上で必要で、ブログサイトを立ち上げたり、Webサービスを作ってみたり挑戦してみましたが、結局最後まで入っていないのが現状です。

最後に

達成したい目的を明確にもっている人(ToDo型)やなりたい姿を持っている人(ToBe型)がいると思いますが、その目指したいゴールから逆算して今一番逃げている部分が本来一番やらなければいけないことでゴールに直結する部分だと思いますので、今一度、振り返って想像してみてください。



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