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感想

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#日記

ahamoなどで広がる格差 値下げ実感できないに思う

NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクのオンライン専用プランがスタートして1カ月になろうとしている。この時点でいろいろと課題も見えてきた。 (上記記事より抜粋) ざっくり言ってしまうと、ネット(IT)リテラシーが低いと値下げの恩恵に与れないないので料金に格差が出てしまう、国民のネット(IT)リテラシーの向上が肝要という話なんですが、ネット(IT)リテラシーの向上に国がお金を使うことの正当性は理解されにくいのではないかと思ったので、その辺りについて書いてみようと思います。 富

電子書籍はいくらあっても困らない

電子書籍は嵩張らないので、基本的には制限せずに購入することにしているんですが、マンガについては本当に際限なく買ってしまうため、ある程度自重するようにしています。 ただし、上記のセールは自重せずにすべてマンガを買いました。 『うしおととら』(全33巻)小学生の頃に熱中してコミックスを全巻持っていたんですが、置いておく場所がなくなったので泣く泣く売り払ったマンガです。いつか電子書籍で購入しようと思っていたので、この機会に。 『ナルト』(全72巻)『うしおととら』同様コミック

これからのコスパを「日経新聞 - パクスなき世界」に思う

「日本人は自動車のような工場型産業は向いていた。上意下達で言うことを聞き、優秀な労働者が勤勉に決まったことをする。江戸幕府のような軍事政権から身分制で持ち場が与えられた。米欧キャッチアップ型で国内総生産(GDP)では世界2位になれたが、そのモデルは崩壊した」 (上記記事より抜粋) 人口ボーナスもあったと思いますが、20世紀中盤に日本がイケイケだったのは、日本人の気質が工場型産業に向いていたからというのは面白い考え方。 逆に言えば、個人のアイディアやクリエイティビティが物を

被選挙権年齢に思う。

投票できるようになる「選挙権年齢」は2015年の公職選挙法改正で20歳から18歳に改まった。19年参院選で多くの政党が公約で被選挙権年齢の引き下げに言及した。(上記記事より抜粋) 選挙権があるなら、被選挙権があってもいいと思うし、衆議院と参議院の性格の違いは、任期などのシステムで出すことができるから、年齢で差をつける必要もないのではないかと思う。 そもそも年齢で考え方が変わるというのは統計的には事実だろうけど、それを少数しかいない国会議員の年齢に当てはめるのはズレている気

万人向けではなくなったマイホームに思う。

上記のような記事がTwitterでシェアされていたので、読んでみました。そんなにビビらせなくてもいいんじゃない?とは思ったもの思うところあったのでまとめてみました。 主に都市部の話ですが、賃貸住宅の家賃が異常に高いのでこれなら買ってしまった方がいいのでは?と考える人がいらっしゃるようです。 動物の本能でもある縄張りの観点から見ても、マイホームが良いものに思えるのは普通のことですし、実際に戦後からバブルに向かって地価が上がり続けた時代では、借金をしてでもマイホームや土地を購

日本の若者が深い友人関係を築けなくなった「決定的理由」 に思う

――しかし日本では、現在40~50代の団塊ジュニア世代が中高生だった80年代後半からすでに「あっさりした関係を望む」「親友でも本当に信用できないと感じる人が増えている」という調査結果があり、90年代以降もその傾向は続いています。つまり「最近の若者」が友達関係をうまく築けない状態が、30年続いていることになります。背景には何があるのでしょうか。 石田 70年代までの友人関係は会社や地域の付き合いから生まれていたため、「いつこの友情が解消されるかわからない」という不安はありませ

それ以前とそれ以降

東日本大震災から10年が経ちます。私は東京に在住していたので、家の中が大荒れに荒れたり、スーパーで物が買えなくなったり、輪番停電の対応で早朝出勤したりしたものの、大きな被害はありませんでした。ただ、あの日から物を持つということに対する感覚は変わった気がしています。 それまでは、物を持つことに対してポジティブな印象をもっていました。社会人になって自分の好きなものが買えるようになり、好きなものが増えることによって生活がより良くなっていくと考えていました。 それ以降は、物を持つ

『もやしもん』に思う、私が大人になれない理由

『もやしもん(11)』で高校生の西野円さんが持っている疑問に答えるため、大学生、院生の発酵蔵メンバーが「大人とは!?」について考えるんですが、彼らの出した答えは「わからない」でした。まぁ、明確な答えはないですし、各々がこれだって思える回答を今後見つければ良いと思います。 作中で宏岡亜矢さんも言っているように、大人という概念は自分からは常に遠いものです。例えば小学生の時には、中学生が大人に見えますし、中学生の時には高校生が、高校生の時には大学生が、大学生の時には社会人がそれぞ

『BLUE GIANT EXPLORER (2)』感想

ブクログではざっくり書いたのでちょっと詳しく。 ジョブ型雇用とダイダイはジャズクラブの店主が手配してくれたメンバーと即興バンドを組むことになるんですが、そこでの動きはまさにプロフェッショナルといった感じでした。チームの目標を高く設定し、メンバーとブレストし、それに向かうための的確な指示を出し、即興バンドをまとめ上げ実際に成功させる。 この辺りの流れはプロジェクトと似ているような気がしました。特に現在のメンバーシップ型ではなくジョブ型の雇用になった未来ではダイが行ったように

平等とか、公平とかの定義に思う

『週刊プレイボーイ』2021年2月22日発売号の「真実の日本」で公平、と平等について書かれていたのでちょっと調べてみました。 分かりやすかったのは以下の記事 ただし、私は平等と公平をこれまで区別せずに使ってきてしまっているので言葉の定義に混乱しました。ちなみに、上記の記事と「真実の日本」では意味がテレコになっています。どっちが正しいのかよくわからないので、ここでは「機会平等」と「結果平等」という言葉を使おうと思います。 平等、公平の定義 「Twitter」なんかで話題

「ナイナイ」とyoutube

先週のナイティナインのオールナイトニッポンで、鬼越トマホークの坂井さんが「めちゃイケメンバー」は「ユーチューバー」の走りだったと発言されていました。確かにそうだなぁと思ったので勝手に解説してみようと思います。 私が思うに、「TVタレント」と「ユーチューバー」の大きな違いは、基本スタンスが「虚構」なのか「リアル」なのかにあると思います。 「めちゃイケ」は「虚構」側に位置するテレビ番組でありながら「メンバーの結婚」「出産」「オファーシリーズ」など、メンバーの「リアル」をエンタ

コンテンツを購入するという素敵な行為

今日の「NIKKEI The STYLE」に瀬川 奈都子(編集委員)さんの書かれた、「文化時評:海賊版 不均衡な日本人のモラル」という記事が掲載されていました。URLを探したのですが、なぜかHPには載っていなかったのでざっくり内容を要約すると以下のような内容が書かれていました。 有形物については日本人のモラルは高いが、漫画の海賊版が横行することからもわかるように無形物についての日本人のモラルは低い。 無料コンテンツがあふれる中で、著作権法の理解を旧来の自然権(制作物はクリエ

★の数(レビュー)を上手く参照する方法

私の★の付け方 もうかれこれ10年以上「ブクログ」というWebサービスに読んだ本を登録しているんですが、このサービスは登録時にその本の感想と5段階評価を登録します。 以前、京極夏彦さんが、「本というのはどれも素晴らしい、素晴らしくないと感じたのであればそれはその本があなたに合わなかったのであって、少なくとも作者と編集者にとって素晴らしかったからその本は出版されているのだ。」というようなことを仰っていて、それ以降は5段階評価は自分に合っていたかどうかの指標に過ぎないと思いな

川越 宗一著『熱源』第二章サハリン島を読んで

上記のツイートにも書いたのですが、言語、文化、信仰、考え方っていうのはその人や所属集団のアイデンティティや世界観を形作っているので、それを資本主義や欧米の「文明」で上書きしてしまうのは世界観に対する殺人なのでは?で、そこから「フェイクニュースや似非科学も保護されるべきなのか?」という話を書こうと思っていたんですが、そもそも、『熱源』を読んでいない人には「アイデンティティに対する殺人」といってもいまいち伝わらないのでは?と思ったのでその辺りを説明できたらと思います。 文明に貴