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芽キャベツは、キャベツの子どもではなかった!!

食卓を彩る野菜のひとつにキャベツがあります。
千切りにしてアジフライやとんかつの付け合わせに、煮込んでロールキャベツに、野菜炒めやお好み焼き、焼きそばの具材に、さまざまな料理に重宝され、いまや私たちの生活には欠かせない食材になっています。

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このキャベツと似た食材に、芽キャベツがあります。

キャベツの形をそのままに、卓球のピンポン玉くらいの大きさに縮めた姿をした食材です。キャベツよりも柔らかく、さらに甘みが強いキャベツに比べると少し苦みも持っており、シチューや煮物などに使われることが多い野菜です。

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「芽」キャベツというくらいですから、これがキャベツの子どもだと思っている人も少なくないでしょう。
しかし、これはキャベツとは全然別モノ
芽キャベツと言いながら、これを植えてもキャベツが育つわけではないのです。では、芽キャベツって何なのでしょうか。キャベツと比べながら詳しく見ていきましょう。

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キャベツと芽キャベツの起源

キャベツと芽キャベツは、同じアブラナ科に属する植物です。しかし、品種改良によって違う植物になりました。

両方とも祖先をたどると、メキャベツというケールの仲間にたどり着きます。注意してほしいのが、これはいまの芽キャベツとは違います。

このメキャベツから品種改良によってキャベツが生まれます。葉が広がっていたこの野菜が品種改良によって徐々に球状になっていき、13世紀ごろにはいまと同じような形のキャベツがヨーロッパ中に広がりました。

一方、このメキャベツを16世紀頃にベルギーで品種改良してつくられたのが、いまの芽キャベツです。さらにいうならば、この品種の芽の部分が芽キャベツにあたります。

つまり祖先は同じながらも、キャベツは葉っぱで、芽キャベツはこのキャベツの親戚の芽の部分だったというわけですね。


生え方も全然違う

種類が違うわけですから、生育の仕方も当然違ってきます。
キャベツは通常、畑の土のうえで葉を巻くようにして球状を形作っています。ひとつの株から取れるキャベツは当然ひとつです。よく畑に生えているのを見て知っている人もいるでしょう。

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一方、芽キャベツはと言えば、地面で生育しません。
土から生えた長い茎に、数十個ほどびっしりと球状の芽が生えて、それが葉っぱへ成長していくのです。キャベツと違い、ひとつの株から数十個もの芽キャベツを取ることができます。

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私たちが食べている芽キャベツは、この葉っぱに成長する前の芽の状態をもの(わき芽)を摘み取っているものなのです。

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こうして見ると、ちょっときもいですね。


でも栄養価も高くておいしい食材ですよ。


Ⓒオモシロなんでも雑学編集部

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