見出し画像

コッペパンの聖地「福田パン」で禁断の味を頬張る

盛岡の「白龍」でジャージャー麺を食べたあと、前々から気になっていたコッペパンブーム発祥の地「福田パン」へ。東京でもここをオマージュした店に何度か行ったことがあって、実はずっと行ってみたかった。

場所は盛岡の大通りから一本入った道にあって、いかにも地元民が通うお店って雰囲気。お昼過ぎだけど、店内には家族連れのお客さんで賑わっていた。この地元感がいい。

画像1

カウンターで注文を受けてから目の前で仕上げていくスタイルで、店員さんが客の目の前で手際良くコッペパンに塗ったり挟んだりしていく。それはもう、サブウェイみたいに。サブウェイではパンをトースト、野菜多めで注文しては店員さんのテンポよく作る様子、そして芸術的ともいえる挟みっぷりを眺めるのが好きなんだけど、それに負けないリズミカルな手際の良さ。ずっと眺めていられる。好き。でもそんなこと考えてる余裕もここまでだった。

数人並んでいたから、その間にメニュー決めよ〜なんて考えていた。その考えが甘かった。目を移した先に飛び込んできたのが


画像2

この情報量!


メニュー多っ!!


どこから見たらいいか一瞬戸惑ったのは言うまでもない。ツウならきっと、どのあたりにどれがあるかわかるんだろう。店員さんの手際の良さも相まって、ほとんど考える間もなくレジにたどり着く。まずい。メニュー決まってない。わたしの後ろにも並んでいる人がいる。スーパーのレジで財布が見当たらずにあたふたする客、まさに今のわたしがそれだ。こうして文字にして思い出すと、改めて恥ずかしくなってきた。


再びメニュー表に目をやると、さすがは天下の福田パン。初心者にも優しかった。「人気メニューランキング」を発見。迷わず人気ナンバーワンの「あん・バター」を。そしてせっかくきたんだからとミーハー精神でもう一つ注文する。


わたし「きな粉と○△□×…」
店員さん「クリームはどうなさいますか?」
わたし「クリーム?!何がありますか?」
店員さん「抹茶と…(ほかにも言ってた)」
わたし「お姉さんのおすすめは?(ニッコリ)」
店員さん「抹茶…ですかねぇ」
わたし「それでお願いします!!(必死)」


嵐のように会計を済ませ、店を後にした。


画像3

さっそく実食。噂には聞いていたけど、想像以上にパンがふわっふわ。たくさんの具を包み込む包容力ながらも、具を引き立てて自らは主張しすぎない。パンと具の、ちょうどいい距離感。しかも思いきり口をあけてガブりついても口の中を占領しない、ほどよくエアリー。


あん・バターはほどよい甘さのあんこと、塩加減が絶妙なバターが口のなかでとろけ合う。ハイカロリーは禁断の味だと知りつつも、高校時代の私なら間違いなくリピートしてる味。

画像4

名古屋のあんバタートーストも好き。でもこのあんバターは感動的。コンビニのあんバターと食べ比べしたけど、個人的には福田パンの圧倒的勝利。

一方の黒豆きな粉×抹茶。黒豆きな粉クリームの香ばしさ、のあとに抹茶のほろ苦さが追いかけてくる。あっさりめのパンに、しっとりとしたきな粉と抹茶クリームが意外だけど合う。店員さん、教えてくれてありがとう。

画像5

きな粉がペーストというよりはクリーミーだったので、主食というよりはコーヒー飲みながらスイーツとしていただきたい感じ。

岩手出身の同僚が「岩手県民は幼少期から福田パンを食べて育つし、JKも早弁をしてこのパンをお昼代わりに買って食べます」と言っていた。わたしも高校時代に盛岡にいたら確実にやってたわ…。毎日福田パンのこの袋を下げて登校してる自分が目に浮かぶもん。かわいいとカロリーは正義。

画像6

次に来るときは惣菜コッペも買おう。そして新幹線のホームで頬張ろうっと。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?