対局中の「慌てる」心理について

先日子ども教室に来た子。

指し手はしっかりしてる所もあるのに、
駒がぶつかったり、王手をかけられたりすると、途端慌ててしまった。

「落ち着いて考えてごらん?」と話をした。

が、ふと我に返る。

「ん?自分のことか?」と(笑)

「慌てる」という心理について考える


その子は『わかってるもん!』と言った。

そうか、わかってるのか。
でも、慌ててしまう。

その気持ち、とーーーーってもわかる!

そう思った時には終わりの時間だった。(もっとお話したかった)


しかしなんで慌ててしまうのだろう。
この「慌ててしまう」の行為には、まずここから考えたい。

「慌てる」という感情は、
理性より先に感情に支配されることから生まれる。

しかもその感情とは、「恐怖」「不安」といったマイナス感情。

攻められて怖い
負けてしまいそうで怖い
失敗しそうで怖い

そういう感情だと思う。


逆に言えばこの感情がなく、
ただただ目の前の手に思考を凝らすことができれば
将棋って強くなると思う。|・ω・`).。o()

ただその感情が思考より先に、脊髄反射的に生じているため、「落ち着くといいよ」と言ったって、すぐに改善することが難しい。

「慌てる」にアプローチ


ではどうするか。

先日来た子にしても、自分にしても、
まず「慌てている」という事象に気づくことが大事かなと思う。

だから「慌ててるかな?」と第三者(講師とか)
もしくは自分自身が俯瞰してみる癖をつけるところから。

これだけで大きな一歩に思う(多分)

で、今度気づけるようになった場合は、
その「慌てている」感情がどうしたら落ち着くかにアプローチをする。

ここで深呼吸をするとか、、、になって来ると思うが、
迫り来る恐怖心、不安感は拭えない。

なので、今度はここにアプローチをしていく。


「慌てる」の感情の奥に隠れているものは


自分自身のことだけど、
「慌てて」からの「変な手を指す」の一連の流れの中には、
どこか【諦め】みたいな感情があることに気づいた。

こんなに負けたくないと言ってるにも関わらず、
『どうせ負ける』みたいな気持ちがあるような気がしたのだ。

この『どうせ負ける』には、自己肯定感なんちゃらの話になってくるのだが。

ここのアプローチには、やはり【成功体験】が必要かなと感じた。

先日私自身がレッスンを受けていた時、
「しっかり読めるようになってきています」と言っていただけた。

それは背伸びをして7手詰めをやった効果がでている!ということ。

しかし私はこのことですら、自信が持てないでいた。

毎日のトレーニングを欠かさずやっているのに自信が持てないのは、やはり自己肯定感の部分だ。

それでもこうして文章に記したことで、
自分の思考パターンというものに気づき、
そろそろ自信もってやってやらないと自分が可哀想じゃない?って思った。


どんだけ頑張っても、上には上がいるのなら、
自身ができるようになったことを、自信に変えよう。

そんなふうに思った。

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