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「のびたとブランドファッション」最速でオシャレになる道をゆるゆる歩く方法

のびた:どらえもん! どうだい、このファッションは!」

どらえもん:どうもこうも、いいと思うけど。というか誰に会うの? そこんとこを教えてもらいわないとTPO次第だから。
(以下、のびた:N  どらえもん:D)

N:友だちと遊びに行くんだ。けっこう服の話する友だち!
D:んー、じゃあいいんじゃないかな?
N:ほんとかい? 適当に見てないかい?
D:めんどくさいなぁ、彼女かよ。
N:いま、はるかちゃんとはまだ付き合ってないよ! ちょっと距離を置いてるっていうか。。。その、なんいうかな、いい友だちとしてあらためて信頼をつくっているというか、

D:きいてねぇよ。
N:それはともかく、ほんとかいってことさ。
D:いいと思うよ。まぁドレカジの7:3のバランスは取れているとおもうよ。友だちとあうというシチュエーションだから、もうちょっとカジュアル目でもいいかとはおもったけれども、ファッションに興味のある友だちっていうんなら、そこそこオシャレをしてってもいやみならないだろうし、いい感じだよ。
ユニクロの定番品とGUのトレンド的なアイテムを使っているし、そのエナメル 素材っぽいサコッシュ は、GUのレディースものかな? いいチョイスだよ。
デートとかだと、中を白シャツにしたりとか、セットアップ風にしたりとかもいいと思うよ。トレンドはいまノームコアから装飾性、そしてドレスに寄ってきているからそういう遊びもいかんじじゃない? 
N:あ!もうこんな時間だ! いってくるね!

D:まったく騒がしいなぁ・・・・まぁ、友だちと楽しく遊ぶのはいいことだからね

ーーーーーーーーーー1週間後

D:あれ? でかけるのかい?
N:うん! またちょっと友達とでかけてくる! 今日は渋谷さ! 

じゃらじゃら。

D:ん?

ーーーーーーーーーーーー1週間後

N:ちゅっといってくる! 

ずるずるずるずる。

D:ん?

ーーーーーーーーーーーーーーーー1週間後

N:これで、うん、これなら、、、、(ぶつぶつ)

ーーバタン(ドアの音)

D:なにかおかしなものを見たような。。。。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー1週間後

N:どらえもん! お金貸して!!!!
D:どストレートなのきたな。

N:ちがうんだよ、どらえもん! お金をかしてくれよぉ!!
D:いや語尾がかわってるだけだろ、それ。

N:ちがうんだ、ちゃんと話したらわかってくれると思う。
D:もうそのセリフの時点でダメなのがわかるけど、、、、というか、いま気づいたけど、おかしな格好してるなぁ、どうしたんだい、それは。
N:これかい? かっこいいだろう! KONOZAMA ってブランドのクラッシュアウターさ!
D:クラッシュアウター・・・・? ズタボロのことかな? その機能をほぼなしていない、ポケットとかの造形、、、、、、うわ! なんだいその靴! 
N:これは 丸ジェラのgetaway(ゲタ)シューズだよ!
D:というかここ、室内だから脱げよ
N:そんなことはいいじゃないか! それよりも、
D:それよりもなんなんだい? 
N:明日、また友達と会うんだ! だから、服を買わなきゃ!だからお金を貸してよ!!
D:え? なにその新しい友達感。カツアゲにでもあっているのかい?
N:そんなことはないよ! でも、かっこいい友達と会うんだ! それに見合ったカッコしないと。。。。。。。。。褒められないじゃないか!!!!
D:・・・・・うーん、なんとなく見えてきたぞ。

N:どらえもん! ぼくは褒められたいんだ!!!

D:すごい、もう、なにも包み隠さないな。
N:だからお金を貸してよ!
D:ちょっと待つんだのびたくん、君はファッション好きの友達と仲良くなってあそぶようになった。それは別にいいよ。でも、それとハイブラを買うとかとどう関係があるんだい?
N:おおありさ! みんな、かっこいいブランド品を持っているんだ! だからぼくも持ちたい! かっこいい人は結局みんなハイブラを持っているし、もっていると、めっちゃ褒められるんだ! 
D:そのゲタシューズも?
N:そうさ! これを履いていった時はみんなめっちゃ褒めてくれた! 「これをかったのかーー」とか「やったね!」とか、その時はライングループの通知が鳴り止まなかったよ
D:はぁ・・・・・
N:実際、履いていったら、めっちゃ褒められたし!! やっぱこういうブランドものはいいなぁと思ったんだ! 
D:まぁ、君が満足してるんなら、、、どうでもいいけど、それでなんでお金がいるんだい? それの支払いが滞っているのかい?
N:これじゃないよ! 次のアイテムを、、、みんな、いろんな購入報告をくれるんだ! ぼくも、なんか買って、、、、、報告したいんだ!!!!!!
D:はぁ・・・・・・ちょっと、ライン見せてというか、、、携帯貸してみ。
N:ほら! こんなにみんな買っている! ぼくも買いたい! いや、買わないと、、ファッション好きとして買わないと!!

D:ふむふむ・・・・・・・・

バギャ!!!!!!!!!(携帯を握りつぶす)


N:あ!!!! な、なにをするんだ!!

ぼぐぅ!!!(そのまま拳はのび太の頬を撃つ)

N:ぐげは! な、、、なにをするんだ、どらえもん!
D:まだ正気にもどらないのかい? だったらもう一度、殴るしかないか。
N:な、なにをするんだ! どらえもん、どうしちゃったんだい?!
D:その言葉はそっくりそのままお返しするよ。君はどうしちゃったんだい?
N:な、、、なにがさ!
D:ファッション好きな友達と仲良くなるのはいいことさ。でも、それに振り回されてはいけない。
N:え、、、、、
D:君はどんなファッションをしたいんだい? どんな格好をしたいんだい? どんなふうに生きたいんだい?
それは、ただ人に褒められたいからブランドを買って、着て、そのこと自体を褒められているような状態を望んでいるのかい? 本当に惚れて、そのブランドを、アイテムを買っているのかい? 物珍しく、目を引く、ということだけで、選んでいないかい? そして君はそんなふうな人間になるためにファッションを好きになったのかい?
N:ぼ、、、ぼくは、そんな、、、
D:そうじゃないと言い切れるのかい? 購入報告をするために、物を買おうとしていた君は。
N:あ、、、ぼくはいつのまにか、人に褒められるために、、、、いや、最初は親しい人たちに褒められるのが純粋に嬉しかったんだ、でもいつのまにか、褒められることそのものを欲していた、というのか。
D:そうなってしまっていたようだね。いま、君の姿をーーーいや、生き様を1ヶ月前の自分が見て、かっこいいと思うかい?
N:ぼくは、、、、、、、、ぼくは、、、、、、、、、、ぼくはしょうきにもどった!!

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N:そうだ。ぼくは純粋に、ファッションが好きだった。初めてブランド品を買った時、そのアイテムが本当に欲しくて、ほしくて、それで買ったんだ。それがいつのまにか、だれかのためにーーだれかからの反応を得るために「だけ」ものを買おうとしていた
D:本当に正気にもどったようだね。よかった2撃目は必要なさそうだ。

N:ありがとう、どらえもん! ぼくは、、、もう一度、どういうふうにファッションと向かい合いたいかをきちんと考えるよ!!!
D:そうだね。それがいい。ユニクロやGUで満足しなくちゃいけないわけでもない、けれどもブランド品を買えばいいってもんじゃない。
モノの価値にたいし、君がどういう姿勢で向き合うかが大事なのさ。

N:ありがとう、どらえもん!! でも、とりあえずお金は貸して!! 取り置きしてるコートがあるんだ!

D:君はほんとだめだな。


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