見出し画像

ライブを「見たい」んじゃなくてライブに「行きたい」

エンタメを愛する方々にとって
思うがままに現場に行けない、
苦しい日々が続いていますね。
(本当にしんどい!!!)

私はチケットを持っているライブや舞台が
中止にならないかどうか、
このまま無事に開催できるのかどうか、
そんなことを考えながら日々を過ごしています。

これは2020年になる前まで、
考えなくても良いことであった訳で、
本来在るべきではないストレス。

今週末のライブの為に一週間頑張る!とか、
推しの舞台の為に今月頑張ろう!と
モチベーションを保っている、
また、それの為に生きていると言っても
過言ではない私にとって、これは死活問題。

大袈裟だと思う方もいるかもしれませんが、
盲信的なファンというか、オタクというか……(?)
そんな私にとっては、
ライブや舞台でしか感じられない空気、その空間自体、
健康的な心を維持する為の要素だと思っています。

私は観客の一員に過ぎませんが、観客と同じくらい
ステージに立つ演者や、彼らを支えるスタッフの方々は、
きっと辛い思いをしているはず。
作り上げてきた作品が中止になり
人々に届けることが出来ない状況や、
開催されるか分からない中で
ライブや舞台の準備を進めている状況は、
精神を蝕んでいるのではないかと想像してしまいます。

早く状況が好転するのを願うばかりですが、
もう1年半くらい、この状況が続いています。

2年経つ頃には、
中止、中断のことを考えずに
ツアーや公演が行えますように。

【コロナ禍、ライブに行った話】

そんな状況でも、舞台やライブを開催している
アーティストのライブに何度か行きました。

やっぱり「現場の空気って良いな!!!」と
心の中で叫びながら、
目の前に大好きな人が存在していること自体に
幸せを噛み締めた。

本当だったらこの曲でコール&レスポンスがあるなぁ、とか
観客が声を出せないせいで
歌っている本人の表情が切なそうで苦しくなったりもする。

でも、私含め周りの観客の顔は
マスクをしていても伝わるくらい晴れていたり、
非現実な空間や時間は心の栄養になるんだなぁと、
改めて感じました。

【オンラインライブ】

あらゆるアーティストが、
リアルで思い通りに公演が出来ない中、
オンラインで多くの人に作品を届けようと、
YouTubeやStreaming+で配信を行っています。

私も、何度かライブや朗読劇のオンライン配信を
自宅から見ました。

オンライン配信を行うことは、ファンに作品を届ける為、
また、収益が上がり、事務所や関わるスタッフの方々を
守る為など、きっとさまざまな理由がある。

それでも、どれだけオンライン配信が充実しても、
オタク友達とは「ライブを見たい」ではなく
「ライブに行きたい」という話をします。

恐らく、私(とその友人)は、ライブそのものだけでなく
「行く」ことを楽しみとしていました。

ライブの数週間前に服を買いに行き、
美容院に行き、ネイルをする。
ちょっと筋トレをしたり、ダイエットをしたりもする。

当日は朝早く起きて、きっちりメイクをして、
会場に向かう前にお洒落なカフェに立ち寄る。
ブロマイドやアクスタを持って写真を撮り、
会場でグッズを買って、タオルを掲げ写真を撮る。

開演前にもう一度メイクを直して、
会場に入り、そわそわした気持ちを味わう。

いざ幕が上がり、ライブでは叫んだり、
舞台では涙を流したり、笑ったり。

思いっきり楽しんだ公演後、
「ここが良かったよね」「あのシーンが最高だった」と
談笑しながらお酒を飲む。

この全てを「ライブに行く」としていたのであって、
決して公演だけを「ライブ」と語っている訳では無かった。

オンラインライブを行う意義、
やらなければ理由がいけないこともきっとあって、
いちファンとして測れない部分があるのは
重々承知しています。

でも、オンラインライブとリアルライブは全くの別物。
そろそろ飽きや我慢が限界に近付いていて、
一向に「行きたい」から「見たい」になる様子はない。

状況が改善することが解決策、と言うのは
何か目を背けているような気もするのですが、
技術で乗り越えられない壁が、
対人(アーティスト、観客)とのコミュニケーション、
その場の空気であることに
少し安心をしている私もいます。

オンラインライブで満足!と、
アーティストもファンも思っていないような気がして。
完璧な代替措置になっていない事に安堵して。

と!に!か!く!
願いはひとつです。
早く、開催するか否かの心配なく、
大きな声で愛を叫べる日が来ますように!

⬆️7月にライブに行った時の写真。
Zepp無くなっちゃうの悲しいなぁ……;;

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?