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「#」vs「★」どっちが良いの?

あなたはモノを買う時何を頼りにしますか?

・自らの直感ですか?
・知り合いのおすすめですか?
・TVで見たからですか?
・好きなモデルさんや俳優さんが着てたからですか?

買い物には色々動機があって、それは十人十色と言えるのではないかと思います。人それぞれ合うメディアも、好む情報も異なります。

でも感覚的に「SNSを見てからものを買う」「友人が言ってたこと、レビューは信じてよく買っちゃう」「いやいや、自分の直感で!」など、人それぞれお買い物の"クセ"みたいなものがありますよね。

これを書いてる私はというと、化粧品や洋服、香水等は、SNSで時間を掛けて調べ上げてから商品を購入します。運命の出会い!と衝動買いすることも無くないですが、Twitterのブックマークは検討している化粧品でいっぱいです🙃

そんな風にSNSを使って買い物をする方もいれば、ECサイトの星の数を参考にする方もいると思います。Amazonや楽天、Qoo10をはじめとしたショッピングサイトには星5つで評価したり、幾つレビューが付いているか、サクラっぽいレビューはないか?等……

そして、ECサイトの中にも、レビュー記載欄を設置していないサイトもあります。

レビュー欄があるサイト、ないサイトがあるのはどうして?と疑問に思った私は、社内、同じチームの皆さんに「なんでだと思いますか?!あと、レビューがあるのとないの、結局どっちの方が売れるんでしょうか!」と疑問をぶつけてみました。
(チームの皆さん、無邪気にホントすみません)

その疑問をぶつけたミーティングの中で「なるほど〜?!」と思う箇所がたくさんあったので、これを読んでいる方は、一度無邪気に「え?たしかに。ない方が売れるんじゃない?」「いやあった方がいいでしょ」と、ご自身の意見を持ちながら読んでいただけるととっても嬉しく思います!!

「#GRL当たり」「#GRL購入品」は情報の宝庫

私が最初にレビュー欄あるない論に「どうして?」と疑問を持ったのはGRL(グレイル、と読みます)というアパレルブランドです。

▽サイトはこちら

GRLは、オフラインの店舗はなく、ECのみでアパレルを取り扱っています。レディースの服や靴、バッグを販売しているブランドで、価格帯もお手頃。私は大学生の時かなり助けられました。今でもワンシーズンに1回くらいはお買い物をします。(なんてったって安い!)

クリックしていただいた方は、レビュー記載欄が無いことに気がつきましたか?

商品ページのスクリーンショット

色・サイズ、素材、商品説明、価格など、基本的な情報が記載されていますが、どのくらいの人数が購入しているか、どんな体型の人が購入しているかはここでは読み取ることができません。

一体どんな風に購入検討しているか、というと……

#GRL #グレイル
#GRL購入品 #グレイル購入品
#GRL当たり #グレイル当たり
#GRLレポ #グレイルレポ

⬆️これらのハッシュタグがTwitterやInstagramで大盛り上がり。まるで成績表のように「〇〇は買い!みんな買って!」「××はイマイチだった…」と、各々がレビューをして投稿、それを見て、購入をするという流れが生まれているんです。

などなど、本当に拾いきれないほどのクチコミで溢れています!品番(アルファベットと数字の組み合わせで商品が分かります。例:aa01)と共に、ハッシュタグで調べると欲しい情報に辿り着けるので、私はこの調べ方をしています。

中には辛辣なレビューもあり、私もクチコミを見て「透けるのは困るなぁ…」「着膨れするかも…これは買わない」と購入を辞めたこともあります。

タイトルにも書きましたが、購入者からするとこのハッシュタグを辿って実際に購入した人の感想や着用画像が滝のように流れて来るので、情報の宝庫です。

ここで疑問が生まれました。
アパレルブランドのGRLからは、積極的に「レビューしてね!」という呼び掛けはないのに、どうしてこんなにクチコミが盛り上がっているのか。そして、多くのクチコミが発生するのに、レビュー欄を設置しないのか……

こういった疑問があり、社内のマーケターのみなさんに聞いてみました。私もいくつか意見を持ってはいたのですが「たしかに!」「なるほど!」というポイントがいくつもあったので、ここから共有します。(ここまでが前段!)

信頼の先輩マーケターと私の見解

ここから、伺った見解と私の考えを合わせて簡単にまとめてみました。

レビュー欄があるECサイト

・レビューをさせた方が売りに繋がるから
→「レビューで〇〇ポイントプレゼント!」等、レビュー促進することで商品のレビューが貯まる、かつ、ポイントで購入してくれる、という循環が生まれているとのこと。
ポイント付与があるとついつい買ってしまうことありますよね。

・商材の相性
→こちらも、充分に検討して購入する家電製品などはかなりレビュー欄が重要になる気がしますね。

レビュー欄がないECサイト

・(値段が安い商品を扱うサイトの場合)それなりに粗悪品があり、正直にレビューが出てしまう
→これ、すごく思いました。そもそもの商品のクオリティについてなので、クチコミはコントロールできないものですが「すぐほつれる」「思っていたよりも透ける」など、そういったレビューが貯まっている商品は購入の手が伸びませんよね。

・商品サイクルが早ければ、レビューを貯めてもあまり意味が無い
→これも確かに!例として挙げたGRLは、かなり商品の入れ替わりが激しく、量も膨大です。

・例に挙げたGRLで言うと、購入層がレビューをしないのでは?
→実際購入している私は、あまりレビューサイトにクチコミを書かないので、たしかにそうなのかなぁと思います。実際伺ってた中でも、チームメンバーの女性はあまり書かないと仰ってました。

・商品を購入し、それをレビューとして投稿する、コンテンツにしたい購入層が多いのでは?
→これも…そうですね。例として挙げたInstagramやTwitterの投稿は、GRLの洋服をひとつのコンテンツとして使っている可能性もありそうですね。単に洋服を洋服として着る、というだけでなく、発信する情報・コンテンツとしている方が多いのは、ハッシュタグから検索すると明白かと思います。

・ファッションやコスメは、そもそも拡散するクチコミとの相性が良い
→欲しいと思ったものをいいねしたり、ブックマークしたり、これかわいい!とRTで共有をしたりする行動にも心当たりがありますね…。

結局どっちがいいの?決着は

結論、「レビューあり、なしのサイトは、善し悪しではなく、どちらでも良い。商材のタイプによってレビューあり、なしは検討するべき」だと私は思います。

購入の仕方が世代によって変わったり、そもそもの商品に対する購入層が異なる為、商材ごとにレビュー欄を設置するか否かは検討していかなければならないのではないか。話を聞き、自分の考えをまとめていく中で辿り着きました。

長い文章でしたが読んでいただきありがとうございました!
ユーザーの中で独自発展しているハッシュタグや投稿方法は、今後も注目ですね🔎

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