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ファービー

皆さんは、この生き物をご存知でしょうか。
その名を『ファービー』と言います。

ファービーは、アメリカのTiger Electronics社が1998年に発売した電子ペットで、日本では当時のトミー(現タカラトミー)から1999年に発売されました。販売開始後5ヶ月間で200万個販売し、爆発的に流行したヒット商品でした。その人気ぶり故に、多数の類似品も出回りました。
2000年には、一回り小さいサイズのファービーベイビーが発売され、まさに、20世紀の最後を彩ったヒット商品となったわけです。

発売後、映画「グレムリン」に登場する生物「モグワイ(ギズモ)」を模しているのではないかと、ジョー・ダンテ監督とプロデューサーのマイケル・フィネルから配給のワーナーブラザーズに指摘が入りましたが、訴訟は行われず、1999年に正式にギズモをモデルとした特別なファービー「インタラクティブ ギズモ」が世界で約25万個限定販売されました。さらに、ファービーの機構を流用したワーナー・ブラザースとのコラボ商品「インタラクティブ E.T.」や「インタラクティブ ヨーダ」も発売されました。

その人気は21世紀に突入しても尚止まず、マクドナルドでは、2001年9月ごろに「ハッピーセット」のおまけのおもちゃとして、ファービーを模ったおもちゃ(ペットロボットとしての機能はない)が発売されました。

ハッピーセットのファービー

なぜそれ程にヒットしたのかというと、ファービーには、それまでのおもちゃに無かった幾つかの特徴的な機能が付随していたことが要因だと考えられます。

頭や腹、背中などに5種類のセンサーが内蔵されている。耳、まぶた、口、体が動く。相手をすることで成長し、ファービー語や日本語など約800の言葉を話し、歌ったり踊ったりする。ファービー同士で会話する。
特に、成長するという点ではそれまでのおもちゃと確実に一線を期していたため、『なんだこれは?!』という具合に大人から子供までメロメロになってしまったというわけです。

2体を向き合わせると会話をする

その後も2016年頃までは後継シリーズが発売されていましたが、現在は海外も含めて新シリーズの発売は予定されていないようです。

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