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【初心者のギモン】確定拠出年金ってなに?

みなさんこんばんは。ケンキです。

これから社会人になるという方で、
「年金のことをしっかりと理解しているよ」
という方はどれくらいいるでしょうか。

このnote作成の趣旨の一つでもある「将来への資産」を考える上で、国民全員が加入し、老後の生活の最も基本となる年金という制度についてしっかりと理解しておくことは必要不可欠だと考えました。

あくまで今回は、自分と同じ「企業に勤める新入社員」向けに年金を解説させていただきます。

きっかけは退職金 「確定拠出年金」か「一時金」を選べ!

入社する企業から雇い入れに関する雇用契約書が渡された際、退職金の項目で「企業型確定拠出年金」という聞き慣れない言葉が書かれていました。私の会社では退職金を一時金か確定拠出年金(DC年金)のどちらかを自分で入社時に選択する方式になっており、自分で勉強した上で選択しなければなりません。

(・・・ついさっきまで学生だった新入社員になんと放任な…

ということで、社会人のお金の勉強の第一歩として年金のことを学ぶことにしました。新社会人なら誰しも年金と関わることがあると思いますので、私が本やサイトなどを読んで学んだことを、分かりやすく共有したいと思います!

年金には大まかに3種類ある!

年金

国の年金
20歳以上の日本国民であれば全員が加入する「国民年金」と、会社勤めの人や公務員であれば追加で加入することになる「厚生年金」がある。


会社の年金
企業年金といい、「確定給付企業年金」「企業型確定拠出年金」「厚生年金基金」の3種類がある。会社によってこれらのうち複数の制度を導入していたり、まったく導入していなかったりする。自分の勤め先によって条件が全く違うので要確認。

・確定給付型 
あらかじめ給付額が算定式によって確定している年金。

確定給付企業年金
会社が運用の責任を負い、管理・運用。運用結果が悪ければ、会社が不足分を穴埋めする。

厚生年金基金
厚生年金保険の一部を国に代わって運用し、会社独自の年金給付を国の年金に上乗せする制度。


・確定拠出型 
積み立て(拠出)額が決まっている。運用の実績によって給付額が決まる。

企業型確定拠出年金
会社は拠出を行い、従業員のためによい商品を揃える。従業員はあらかじめ用意された商品の中から選んで運用を行い、その結果を60歳以降に受け取る。


自分で積み立てる年金
個人型の確定拠出年金「iDeCo」などが該当する。資産運用のお得な制度としてよく目にする”iDeCo”とは、実は年金の一種でした。

iDeCo
毎月一定額を「掛け金」として金融機関に預け、投資信託などの金融商品で運用する。掛け金の上限は、会社員や主婦なら月2.3万円、自営業者は月6.8万円。20~60才までが対象で、原則60才までは引き出せない。

iDeCoの3つのメリット
・掛け金の全額が所得控除の対象になる
・運用益が非課税になる
・受け取る際にも税金の控除を受けられる

上限の毎月2万3000円(年間27万6000円)までを年金の掛け金にすれば、所得税をざっくり20%とした場合、年間で約5万円の節税効果がある。

なぜ企業型の確定拠出年金が導入されるようになった?

企業の年金は、従来では企業がまとめて社員の年金を運用するのが主流だった。しかし企業が運用する負担や運用によるリスクを回避するために「年金の運用は個人でやってください」と言う制度が主流になりつつあります。

今までの企業年金は、確定給付年金と言って定年退職した後に「今後〇〇円を払いますよ」と社員に約束していたのに対し、「運用は皆さんでやってください。運用成績によってもらえる年金の額が変わります」という制度が確定拠出年金。


【豆知識】そもそも、年金なんて将来もらえないのでは?

実は国から払われる年金の財源は現役世代から徴収した保険料収入だけではありません。

国庫負担の税金と、これまで入ってきた年金の保険料のうち使っていない分を積み立てた年金積立金を資産運用した収益からもまかなわれています。そのため年金が完全になくなる事態は考えにくいです。

年金を支払わずに、年金の受給資格を失ってしまう人は払った税金分を損してしまうことになる!だから年金は支払いましょう。



参考

・「図解 知識ゼロからはじめるiDeCo(個人型確定拠出年金)の入門書」大江 加代著 ソシム

・「図解・最新 難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!」山崎元・大橋弘祐著 文響社

・厚生労働省 HP「いっしょに検証!公的年金

・りそな銀行HP「わかりやすく解説!はじめての確定拠出年金



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