見出し画像

遠距離からの観察と近距離でのコミュニケーション


SNSで知った人と実際に会って話してみると、自分がイメージしていた人物像とは大きく違ったり、普段その人が投稿している内容の日常と、実際の日常が乖離していたりすることがある。


SNSで嘘をついてはいけない、とか装飾は良くない、といったことを言いたいのではなく、ある程度はSNSと現実を切り分けて受け止めることも大切なのではないか、と感じている。SNSを通して遠距離でその人を見るときに、過度の期待を持ってはいけない。自分と同じ人間なのだから、短所も欠点もある。


とある人と初めて話した時、正直言ってとても失礼な態度の人だな、と感じたことがある。初対面なのに命令口調で話しかけられ、こちらをとぼしめる発言もあった。しかしその人のSNSに投稿されている、その人自身が書いている人格は優しく、大げさだが多くの他者の幸せを願っているような、そんな文面だった。


自分が実際に会った時に感じた印象と、SNSでのその人の人格が大きくかけ離れていて、ただただ戸惑った。この人はこの落差に対して自覚がないのだろうか?と疑問を感じた。


おそらくSNSで書いている自分の人格はその人がこう在りたいと願っている人格で、実際のその人の人格とは大きくかけ離れていたのだと、思う。そして学んだのは、今はそういう人も多くいるので、SNSでの投稿をすべて鵜呑みにしてはいけないということだった。


実際に会って話した時にちゃんとコミュニケーションが取れる人でなければ、交友関係はつづかない。自分の身近な人に敬意をはらって大切にできなければ、遠距離からの見栄えは美しくても、近距離から眺めればほころびに気付かれてしまう。


すべての人を大切にすることは不可能だけれど、他者に対して敬意をもつことに自覚的になり、コミュニケーションの姿勢を変えることはできる。


たとえ遠距離から見た時に美しい見栄えを持っていなくとも、すぐ近くにいる人に敬意をもって接する人で在れたらと、私は願っている。そうでなければ結果として、近くにいる人たちからの信頼をうしなってしまうから。







この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?