距離感エピソード
あなたには行きつけのカフェはありますか?
私にはない。
ありそうだよね。
でも、ないの。
よく行くところはあるけれど、行きつけや常連だと思っていない。
今日、人生で数えて2回目のカフェに入ったら「先週もいらっしゃいましたよね?」と言われた。
この言葉が嬉しいか、恥ずかしいかは人それぞれで。
あなたはどう思う?
私は、先週来ただけなのに認識されているのもこわいって思ってしまう。
と同時に恥ずかしいのである。
だから行きつけのカフェを作らない。
”常連さん”という人物になりたくないからだ。
この話を友達に伝えたら「その人はサービスのプロだ」と言う。
表参道という立地でたくさん接客をしているなか、人のこと覚えてるなんてすごくない?ということだ。
人のことを覚えるときは、たいていエピソードが必要で、私はただコーヒーを買ったわけではない。
なにも会話もせず、ただただラテを頼んだだけでは印象に残らないということ。
私は、Wi-Fiがあるか聞いてパスワードをおしえてもらい、店頭でつながってから席をとってもいいですよ、そしてこの試飲でお配りしているコーヒーをどうぞ。なんて、ごたごたやっていた客だったのだ。
そして、レジでは甘いものいかがですかって言われると、ついクッキーを買ってしまうほど誘惑にのりやすい。
店員にとってはチョロイ客。
でも自分の欲望だけはしっかり満たしたいので、甘すぎない飲み物をもとめて「どれくらい甘いですか」って聞いちゃう。
記憶に残るのも仕方ない。
意外とめっちゃ話しかけている。
発信をするようになって、自分の知らない人が自分のことを知ってくれているという機会が少しずつ増えていくようになった。
誰かの記憶に残りたいというわけではないのだけど、誰かのつらい毎日を少しでも軽くさせてあげたい。
ちょっとだけでもいいから、私の記事で笑ってくれればいい。
誰かの記憶に残りたいなんて贅沢だ。
こんなことを書いている人がいるんだなぁって思い出してくれる存在で、なんだっけなってあやふやなまま覚えられてるだけでもいい。
結局、覚えてほしいのかよ!
って自分にツッコミをいれた。
そんな私の特技は、人の誕生日をおぼえること。
20年以上も会っていない小学校時代の友達の誕生日が忘れられない。
メールアドレスもLINEもしらない。
誕生日を覚えていても、そんなに仲良くない人の誕生日は「おめでとう」が言えない。
気持ち悪いかな?ストーカーかな?って考えちゃう。
心のなかで、いつもおめでとうと思っている。
今日もだれかのお誕生日。
おめでとう!
Photo&Text nanamedori
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