転職の失敗1:追い込まれた精神状態で選考を進めた

私は新卒で日系大企業に就職し2回転職活動をしています。

1回目の転職は完全に追い込まれた精神状態で選考を進め失敗しました。

新卒で入った会社でイキっていた私ですが、最後の方は上司からのパワハラを受け、非常に追い込まれた精神状態でした。
(こちらに記載⇒旧帝大卒の失敗だらけの転職活動

追い込まれた精神状態で転職活動をすると大変なことになることを身をもって体験しました。

お恥ずかしい話ですが、2回の転職活動をし2回とも精神的に追い込まれた状態で転職活動をすることになってしまったのです…。

2回目の転職活動では1回目の経験からまだ傷を最小限にして対応しています。

健康な精神状態で転職活動を行うのが圧倒的に良い結果になるとも私は実感しています。

ここでは私の失敗を一つ一つお話していきたいと思います。

まずは私の面接時点での失敗をお話したいと思います。

面接時点の失敗

(失敗点)己の違和感を信じなかった

私が1回目の転職で受けた企業数は5社程度でした。今思えばかなり少ないのですが…

そのうち1社が直ぐに内定が出たので飛びつくように決めてしまいました。

これが失敗の始まりだったわけですが…

この内定をもらった会社の面接についてお話していきたいと思います。

なんといいましょうか…この会社、最初の面接から面接官が非常にコミュ障のにおいがプンプンしておりました。

面接官は1度に5分と一方的に長く話し続け、こちらの話は聞いてきません。

この時点で違和感は感じまくっていました。

なぜ、私はこの自分の違和感を信じなかったのか…。

これ以外にも違和感はありました。

私は面接で、

「事業戦略や新規事業系の仕事がしてみたいです☆システム系は興味ないです☆」

とミーハー丸出しのことを言っておりました。

また、私は面接官に、

「求人票の職務内容に出ていたPMI(M&Aといった企業買収の後にすること)というと、具体的に御社ではどういうことをしているのですか?」

と聞いた際、面接官は、

「なるほど。とはいえシステムでも学ぶことも多いよ。PMIはどうのこうのああだこうだ」

と遮るようにシステム系の説明を無理してきました。

「なにかおかしいな?」

と私は感じたのですが、そんな違和感も、
“この会社が駄目だったら次に行ける会社があるか分からない。ならもう転職したい…!”

という心理に陥ってしまっていたのです。

転職活動中はどうしても選考に一喜一憂しますよね。

これが心理状態にどう影響をあたえるかと言いますと、受けている企業が頭に大きく頭を占めることになってしまうんですよね。

こうなってしまうと、他の会社の選択肢で比較することに頭が回らなくなり、受けている企業の悪いところを見ようせず自分にとっていい解釈をしてしまうというハロー効果がかかりまくります。

これが内定後の意思決定に大きくかかわってくることになります。

内定時点の失敗

(失敗その1)エージェントの言葉を自分にとっていい方に解釈したこと

そんな違和感を抱えながらも、私の新卒で入った日系大企業の後光がサンサンと輝き、あれよあれよという間に内定が出ました。

しかしながら、私は前述の面接官がしてきたシステムの話が引っ掛かりエージェントに相談することにしました。

すると、エージェントは、

「募集の仕事内容でも”事業戦略“や”M&A“の仕事と書いています。キャャリアに沿っているいい会社だと思います」

と押されることとになりました。

転職においては、同業界の比較やそこで働く方にコンタクトを取り内情を聞いたり、会社のキャリアプランの情報を集めるべきです。

しかし、私は集めませんでした。

そして、頼るべき人が他にいなかった私はエージェントの言葉を鵜呑みにしてしまいました。

面接で実際に違和感を覚えていながら、その生の情報よりも、エージェントの言葉を聞き、自分にとって都合のよい解釈を進めました。

完全に転職エージェントに頼り切ってしまったのは失敗でした。

そのため、自分にとってベストな選択を冷静な判断で出来なかったのです。

こう言ってしまうと、何ですが、基本、転職エージェントは応募者の内定後のキャリアなんて本気で考えてないのです。

世の中にはもっと素晴らしい転職エージェントの方もいらっしゃるとは思うのですが、私はこの時には出会えませんでした…。

そして、この時の私は、エージェントの成約のため応募者を内定企業に押し込む力を見抜けなかったのです。

(失敗その2)求人票の言葉をそのまま自分にとって良い方に解釈したこと

次の失敗は、求人票の言葉を自分にとって良い方に解釈したということでした。

内定が出た会社の求人に書かれていた “戦略”、”大きな裁量”、“新規事業”といった言葉…


実態は全く違っていたわけですが、所謂情弱だった私は見事に引っ掛かりました。

精神的に追い込まれていた私は、

「こんな仕事が出来る!」

と自分にとって気持ちが良い方に解釈してしまったのです。

内定後の失敗

(失敗その1)またまたハロー効果

私は内定後、会社の実情をよりよく知るべくカジュアル面談の機会は作ってもらいました。

その面談で出てきたのは、コミュ障面接官と最終面接の偉い部長でした。

ここで面接官とは違う現場のスタッフとお願いすべきでした。

面接官も当たり前ですがマズい箇所は覆い隠していきます。

私は既に精神的に追い込まれていたので、もうその企業のいいところしか見ようとしませんでした。

(失敗その2)1週間しか期限が無いと思い込み

私は、エージェントから、

「転職活動は基本的に内定が出てから1週間で返事をしなければいけない」

と伝えられたので焦りました。

実はこの回答期限を1週間ではなく2週間に伸ばす技もあるのです。

それはまた紹介します。

私は初めての転職だとそんなことも知りませんでした。

この期限の短さが更にその会社しか見えなくしてしったのです。

(失敗その3)オファーでのポジションの役割未確認

私は転職の際、給与を下げたくありませんでした。

1回目の転職では、イキっていた自信からでしょうか。

面接で高い評価を得ることができました。

そのため、内定時には私の希望に沿った給与が提示されていました。

しかし、それには通常未経験者の転職で提示される高い職位もセットになっていたのです…。

私はシニアのポジションでオファーされました。通常ならば喜ばしいことですが、私はコンサル未経験者です。

私はこのポジションの役割や責任を理解していませんでした。

内定時の私は勝手に、

「未経験の前提なので、その前提で仕事の役割もふられるだろう」

と思い込んでいたのです…。

実際、仕事が始まると 

「シニアだから、これやっといて」

と何のフォローもなく仕事を振られ苦しみました。

また、同年代の同僚からもやっかみに合う苦しむ経験もありました。

当時、部長が私の入社後の指導役に指定したのは、2つ年上の方でした。

しかし、彼の職位的には私より1つ下の方だったのです。

私は初めての業務で何もわからず、その先輩に業務上の質問をしたところ

彼は、

「あなたはシニアなんですから、私はあなたの指導なんてしません」

と言い切られ、何も教えてもらえなかったのです…。

というわけで、私の転職1回目の失敗談でした。

転職は精神的に追い込まれていない状態で緩く長く次を見据え活動するのが理想的です。

ですが、私は1回目の転職では、それが出来ませんでした。

多くの方はやむを得ず精神的に追い込まれた状態での転職活動をせざるえないうこともあるかと思います。

私の二の舞になる前に転職のする方がどうすべきか対応策を考えてみました。


これらは、私が2回目の転職時に実践したことでもあります。

失敗回避の対応策

(失敗回避の対応策1)面接官に違和感を覚えたら入社しない

その違和感は当たります。

そして、違和感を覚えた面接官が入社後の上司になりえます。

私の場合だと、面接で違和感を覚えた上司はクラッシャーとあだ名が社内でついていたサイコパスの上司でした…。

面接官に違和感を覚えたら転職しない方がよいでしょう。

(失敗回避の対応策2)内定が出たら本音を聞ける同僚と面談する機会をもらう

面談をお願いする方は、自分と同程度の職位のスタッフ3~5名に聞くのがよいです。

聞く話は、働き方、案件の内容、上司のサポート、給与といった実情を聞きましょう。

選考で合う面接官と異なり現場スタッフ層は本音で話してくれます。

また、現場スタッフの声が自分が働いたときに感じる声ということでリアリティが湧きます。

(失敗回避の対応策3)転職エージェントは売上のため求職者を内定先に入社させようとすることを理解する

これは、転職エージェントが営業目標を負っているためです。

営業目標とは転職者を内定先に入社させ企業からお金をもらうことです。

あたなが内定をもらったら、転職エージェントは営業目標達成のため何がなんでもあなたを入社させようとするでしょう。

転職エージェントがあなたを内定先に入社させれば、彼らの会社にはコミッションとしてあなたの年収の約30%が入ってくると聞いています。

彼らにとって私たちは1商品に過ぎないのです。

ですので、売られないように、転職者は転職エージェントのアドバイスは1意見に留め、絶対視しないのがよいでしょう。

 (失敗回避の対応策4)志望業界に精通した人からアドバイスをもらう

2回目の転職になりますが、私が2回目の転職活動は上手くいったと思っています。

成功要因は、2回目の転職で選考を受けていた業界の詳しい方に話を聞きにいったことです。

そこで、的確なアドバイスを貰えたのが最も大きな要因でした。

2回目の転職で選考を進めていた業界に詳しい知り合いは私はいませんでした。

ですので、私はWEBメディアに寄稿しているその業界に詳しい著者に直接の連絡を取ることにしました。

幸運なことにお会いしてアドバイスをもらえたのです。

大きな転換点だったと今でも思います。


(失敗回避の対応策5)未経験の業界で無理に高い職位で入社しない

業界未経験で私のようにシニアの職位で入ってしまうと苦労します。

同僚・上司から、シニアは独り立ちして仕事を回せる職位と見なされ、フィードバックを得にくくなるからです。

実は2回目の転職の際、私は再度シニアの職位でオファーをもらっていました。

ですが、1回目の転職でシニアの職位で入社して苦労した経験から、2回目の転職では、職位に下げて頂くよう転職先にお願いしました。

その分、給与は下がるデメリットはありました。

しかし、入社してから同僚・上司からフィードバックをたくさん貰え成長につながりました。

無論、1回目の転職で受けた下の職位の同僚からやっかみもありません。



以上、転職1回目の失敗を踏まえ、失敗を防ぐ対応策をご紹介しました。

私は違和感があったのに入社し自分の違和感を消して判断したことを強烈に後悔しました。

後悔しても次に転職すればよいのですが、私の場合、自分に自信が持てなくなり、2回目の転職に移るのに無用に時間をかけてしまいました。

これから転職活動をする方が私の二の舞とならないようお祈りしています。

記事一覧

●転職の知恵
絶対に知って欲しい転職の失敗、ミスマッチを防ぐ方法

●転職の失敗
転職の失敗1:追い込まれた精神状態で選考を進めた
転職の失敗2:転職活動の暗黙ルールを把握していなかった
転職の失敗3:転職エージェントを理解していなかった
転職の失敗4:転職サイトの特徴を理解していなかった
転職の失敗5:転職エージェント無しで選考を進めた
転職の失敗6:未経験なのにシニアの職位で入社してしまった
転職の失敗7:転職直後にやばい会社だと気づいたのにすぐに転職活動しなかった
転職の失敗8:転職先で干されまくった
転職の失敗9:自分のやりたいことばかりを考え選考にのぞんでいた
転職の失敗10:コネ選考で楽勝と思ったけど甘くなかった
転職の失敗11:社長から内定と言われたが内定取消になった
転職の失敗12:転職直後のスタートダッシュでコケた
転職の失敗13:会社名の大切さを認識していなかった

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?