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世の中と自分を知る

新学期がスタートする4月。新たな出会いが待ち受けている4月。新しいことがたくさん始まって、それに慣れていくことで、精一杯な毎日。心と体が思ったよりも疲れてしまう4月。時間が過ぎるのが最も遅く感じてしまう4月。だけど、桜を見ると、なんだか心が晴れやかになる4月。

こんな4月が今年はなくなってしまった。家で過ごす時間が多い毎日。そんな4月に、私は”企業調べ”にハマってしまった。アマゾンプライム会員になって、映画を一日中観ている人もいたり、スイッチを買ってゲーム三昧の日々を過ごしている人がいたり、昼夜逆転した日々を送っている人もいたりと、この時間の使い方は様々だ。だけど、私は、そんな目的のない過ごし方はとても嫌だった。はじめは、就活に何か繋がることが知れるかもしれない、自分のやりたいことがみつかるきっかけに なるかもしれない、そんな気持ちで、”企業調べ”を始めた。根本にある想いは、なんとしてでも、この家にいる時間を充実させたい、この時間で何かを得られた人が強いのではないか、という想いだった。

私の根本的な考えは、つくづく”真面目”だと感じる。「たまにはぽけ~っと過ごす時間があっていいんよ。肩の力抜いて、テレビでも見て、ほけ~っとね。」祖母からよく言われた言葉だ。私は、常に頭の中で、先のことを考え、計画的に取り組む。計画実行力がある方だと思う。私の頭の中のスイッチが途切れるときは、熱で寝込んでいるときだけかもしれない。(笑)何か先のことを考えてしまう。あ~!これやらなきゃ、あれやらなきゃ、忘れないうちに、やることリストにメモメモ。期日が来る前までには、必ず事を終わらせる。ギリギリになって、慌ててやるのは大嫌いだ。提出期限を過ぎてしまったことは、今までに一度もないと言っていいだろう。待ち合わせ時間にも、余裕を持って家を出る。途中で何か起こってもいいように。さいあく、トイレや近くのお店で時間をつぶせばいい。友達よりも先に待ち合わせ場所にいたいタイプだ。こういう行動を振り返ってみても、私は我ながら真面目な性格だと捉える。

話はさておき、実際に企業のことを調べていくと、本当に楽しい。様々な発見がある。噛めば噛むほど味が出る白米のように、調べれば調べるほど、知れば知るほど、自分が何にワクワクするのか、興味を持っているのか、理解が深まってくる。

企業調べでは、企業理念、ミッション、価値、グループ企業、サービス内容、事業、採用情報などを主に調べている。はじめに調べたのは、一番身近にあるカフェ、「スターバックスコーヒージャパン」だ。”サードプレイス”という価値に魅力を感じた。様々な取り組みを裏でやっていることも知れた。そこから、カフェ産業・外食産業・エンターテインメント産業・アパレル産業・旅行産業・ベンチャー企業・ホテル産業・食品メーカーなど様々な企業に出会えた。

共通点がいくつかある。①各々企業で働く人は、そこで働くことに対して誇りと目標をもって働いており、生き生きとしていること。本当に自分の”好き”と思えることをやっているんだなと感じる。②それぞれ力を入れている分野は異なっても、営業・人事・企画・広報・エンジニアなど共通する職種=共有する求められる能力があるということ。③世界各国に店舗や工場の進出が進み、グローバルなビジネスが進められていること。④その企業理念に心から共感しあえる人財を求めているということ。⑤創造的なアイデア・今までにない切り口からのアイデアを生み出せる人財が強いこと。⑥創業当初からの軸となる領域は各々あるが、第2や第3の領域に進出して、新事業を立ち上げ挑戦し続ける企業が多いこと。⑦企業は、社会の課題解決策として、商品を開発したり、新事業を立ち上げたり、新サービスを提供したりする。すべては、課題解決のために企業があるということ。などなど様々な共通点が見えてきた。

”課題を見つける”その解決策としての”アイデア創出”が、社会に出てから、どの企業に入るにしても最も大切なことだと実感した。新入社員に求められているものは、若くてフレッシュな、その企業に新たな風を吹かせる、新たな旋風が巻き起こるような”アイデア”なのだ。ひらめき、イメージを膨らませ、それを具現化し、プレゼンで、相手に言葉と熱量でどれだけ伝えられるか。

就職活動をしていくにあたって、今までの私は”様々な経験そのもの”が一番大切だと思っていた。だからこそ、留学も行った方がいいんだろうという考えに至っていた。だけど、今私が実感しているのは、”課題を見つける力””アイデアを創出する力”が私自身にまだ足りない部分であり、これから身に着けていかねばならない力なのだと発見した。その力をつけるための”手段”として、留学であったり、インターンであったり、アルバイトであったり、、、、留学というより、海外経験を通して、自分の身を今までの日常とは異なる場所に置くことで、新たな考えや、それこそ新たなアイデアが生まれるのだろう。そういう意味で、留学という手段を選んでもいいのかもしれない。留学ではなくても、海外旅行だって、立派な海外経験だろう。

そして、もう一つ、私の軸として発見したのが、温かい気持ちを持った人・私と似たような温度の気持ちを持った人と一緒に働きたいと感じた。働くうえで、お金も大事かもしれないが、私の中でお金に関することは、行っていしまえばどうでもいい。一緒に働く”人””気持ち”を重視したいし、それと同時に”理念”や”ミッション”に共感できるかちう視点も重視したい。

まだまだ、自分が興味あるなしに関わらず、まだまだ様々な業界を知って、自分のワクワクセンサーに敏感になり、自分の軸を深めていきたい。

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