アオイ

俺はこの人生はお前のものであるべきだと思ってるし、他の主人格なんて認めない。

だから、無用な交代はすべきじゃないと思ってきた。
「自分のことは自分でやれ」そうやってお前の人生をお前のものにしておけたらと思ってる。

だけど、与一がきた。
それはおまえに負担がかかりすぎててどっかで追い詰められてたんだろうなって思う。

それは俺の判断が間違ってたのかもしれない。

お前が今までどれだけの逆境を乗りきってきたのかは俺が一番わかってるつもりでいた。
だから、お前がお前の力で何とかしていけるものだと思ってた。

お前があの時俺の声を聴いても俺に頼ることなく自分の足で歩いていったから。
俺はお前をただ見守ってればそれでいいと思った。

でも違ったのかもしれない。
もう歩けないのにただそれをやってのけただけだったのかもしれない。
「できる」と「やれた」は違う。

これからどうすべきかは俺も考える。
俺の考えが至らないなら、考え方も改める。

だけど消えるだなんて赦さないから。

絶対。

お前以外にこの人生引き受けるやつなんてあり得ないから。

お前の自尊心がどんだけ低いかなんて俺にはわかんないし知りたくもないけど、お前が思ってるほどお前は駄目じゃないと思う。

甘えるとこ間違えるな。

俺らのこと利用するくらいの気概でいろ。

何度でも言う。
この人生はお前のものだ。
お前が俺らを飼ってるくらいのつもりでいないでどうする。

弱音は良いが気弱になるな。

ムカつくんだよ。

ばーか。