私の中の4歳児

自分が未熟で至らないことなど、毎日のように痛感している。
けれども…
ままならぬ自分と、死ぬまで付き合わなければならない。
このことだけは確実だ。

どうにか「ほぼ無職」状態からは脱出でき、働いてなくもないですが?という顔して過ごせているけれど。
まだまだ親の助けは必要で、そんな自分の情けなさばかりはふと思い出してしまう。私としても、私の意見を聞く前に「どうせ一人じゃ何もできないくせに」と助けられ過ぎるのは少し困ってしまう。そして母の顔を見ただけで喧嘩になり、自分が悪いと知りながら当たり散らしてしまう。母の前では完全に幼児になってしまう。

心配してくれてありがとう。でも言い過ぎじゃない?私はこうしたい。
本人の前でなければ、冷静な説得も思い浮かぶのに。

数年前まで、散々自分を心の中で虐めてきた。
「仕方ないじゃん、あんたは他人からこんな扱い受けて当然なんだから。ていうか、あんたが原因なんじゃないの」と、自分に向かって唱えていた。
しかも、何が原因かを突き詰めようともしなかった。どうせ私だから駄目なんだと、反省するどころか不貞腐れて。

そしてここ暫くは、何もかもを抱えきれる自分ではないと悟り、だったら自分だけを大切にしてやる、本来そういう人間だし、それしかできないんだからと逆張りし始めた。

で、主に母の前では実際「4歳頃の葛藤」で感情がぐちゃぐちゃになっているのだと思う。実際にはその7倍の歳をくっているので傍迷惑なおばさんである。

他人なんて異物だと思っていた。なので、基本人に興味がないが「それ以上踏み込まないで!」と思うと心を凍りつかせながらも何とかニコニコ対応してきた。

葛藤するのは、何としても自分を守りたい私の中の4歳児が「私にだけかまって!他の人のことなんか考えないで!私なら私を守ってよ!」と主張してくるからだと気付く。

だとしたら、男性との時間をイマイチ楽しめず、安心できるという意味では女性のほうが好きかもしれない…と感じていたのは、母性を求めていたのかもしれない。

男性を警戒するのは「攻撃されそうみたいな被害者意識」ではなく、男性の側じゃない自分自身の問題だとわかっていたが、単に異性だ何だと意識できる精神年齢ではなかったのかもしれない。
(ちなみに本当に恥ずかしい話、人より先に「そういうの」に目覚めたフリをしていたりした…)

さて、要は母の前では私の中の4歳児が出てきてしまうようで、気がつけば母を散々振り回している。
だから私は、「私の中の4歳児」の奴隷になっていてはいけない。…いやこいつ、そういえば昔はもっと強大な存在だったかもしれない。お前はどうせ駄目なんだからとことん堕落してしまえと、強力に誘惑してくるラスボス。ラスボスって4歳児なのかもしれない。

ずっとずっと虐めてきてごめん、私。ようやく自分だけを大事にする、守るって決めたのにすぐに「浮気」するようになってごめん。でも幸せになりたいのなら、たまにでいいから私についてきてほしいな。私も本当はいつも鬱陶しく駄々をこねてる貴女に、幸せになってもらいたいよ。

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