「治療薬アビガン、有効性示せず」でも、中国は世界に輸出しているようです。WHOから「アビガンで奇形児が生まれる」と周知してもらった方がいいと思います。 　●治療薬アビガン、有効性示せず　月内承認への「前のめり」指摘

アビガンの錠剤（ロイター＝共同）
新型コロナウイルス感染症の治療薬候補アビガンを巡り、国の承認審査にデータを活用できると期待された臨床研究で、明確な有効性が示されていないことが19日、分かった。複数の関係者が共同通信に明らかにした。感染した著名人がアビガンの投与後に回復したと公表し、安倍晋三首相は「5月中の承認を目指す」とするが、現時点で薬として十分な科学的根拠が得られていない状況だ。
　アビガンは催奇形性の問題などがあり、専門家からは「効果や安全性を十分確認せずに進むのは納得できない」「月内の承認方針は前のめりだ」などの声が出ている。 　
アビガンは富士フイルム富山化学が開発した新型インフルエンザの治療薬。新型コロナ向けに国の承認を得るには、臨床研究や治験でウイルスの減少や肺炎症状の改善といった効果があるとのデータを示す必要があるが、企業による治験は完了していない。 　
企業とは別に、藤田医大（愛知県）を中心に多施設共同の臨床研究を実施。無症状と軽症の感染者を対象としてアビガンの投与時期を変えて比較する内容で、このデータが国の承認審査で活用できると期待されてきた。 　
しかし複数の関係者によると、今月中旬に厚生労働省に報告された中間解析結果で、ウイルスの減少率に明確な差が出なかった。研究は今後も続けることが決まった。 　
ほかにも全国の医療機関が参加する研究でアビガンが投与された患者約3千例のデータが集まっている。結果は近く公表予定だが、関係者は「審査の補足資料にはなるが、承認の主要な根拠には使えない」と話す。
●コロナ治療期待の「フサン」生産5倍に　日医工
2020/5/18 23:44 (JST)5/19 11:05 【北日本新聞社】

　日医工は18日、新型コロナウイルスの治療薬として期待されている膵炎（すいえん）治療薬「フサン」を増産すると発表した。愛知工場（愛知県春日井市）に約40億円を投じて生産ラインを増強する。委託先も含めて、生産量を4～5倍に引き上げ、最大で年間300万本の製造を目指す。早ければ年内に稼働させる。

　フサンはウイルスが細胞に入るのを防ぐ効果があるとされる。東京大は細胞内でウイルスの増殖を抑える効果が見込まれる抗インフルエンザ薬「アビガン」と併用投与する臨床研究を進めており、働きが異なる薬を使った相乗効果が期待されている。

　日医工は昨年4月、鳥居薬品（東京）からフサンの製造販売承認を引き継いだ。現在は委託先の鳥居薬品で年間60～70万本を生産する。今後、委託生産を100万本に増やし、さらに自社の愛知工場でも最大200万本の生産を目指す。

　富士フイルムから受託したアビガンの製剤工程は、8月から静岡工場（静岡県富士市）で行う。同工場は米食品医薬品衛生局（FDA）の基準への対応を目指しており、将来的に海外向けの製造にも応じられるという。
【引用終わり】
　新型コロナ風邪の治療薬では世界各国から「多くの薬が効いた」と発表があった割には、これだというのが見つからない理由は、殆どの人が自力で治せるからなのかもしれません。
　薬を飲んで治った場合に、薬が効いて治ったのか、自力で治ったのか解らないからです。
さらに病は気からと申します。多くの人達は、『薬飲んだから大丈夫』と気分がよくなったことで、免疫力が高まって回復力が増したかもしれません。「感染した著名人がアビガンの投与後に回復した」と公表しています。彼らに嘘をつく理由はありませんから、実際回復したのでありましょう。
いずれにせよ、まだこの新型コロナウィルスに関しては「よくわからない」ということのようですので、副作用の強い治療薬に対しては慎重にした方がよさそうです。
少し不安になりました。
中国が今アビガン錠を世界各国に輸出しているようですが、途上国で妊婦さんには服用厳禁が守られるでしょうか？来年再来年になって奇形児出産が問題になった時に、中国なら「開発したのは日本だから、責任は日本にある」と言い出しそうな気がします。
ですから将来の危険を排除する為に、今のうちに国際社会にアゾガンの副作用について大声で周知しておいた方がよいと思います。
即ち、アビガンは効果がありそうではあるが、まだ科学的に実証されていない。また、強い副作用もあり、妊娠中の女性の服用は厳禁すべきである。このような理由で開発国の日本では、まだ治験の段階である。と…。
そして、WHOからも発表して貰っといた方がよいと思います。WHOはあまり役に立たない組織ですが、分担金は払っているのですから使わないと損してしまいます。
やはり、今、人は皆、不安で「藁にも縋る思い」で毎日をすごしているのですね。だから、アビガンが効きそうだというと、飛びついてしまうのです。私も、アビガンに希望を持ちました。そして今も、もし感染したら「アビガンの服用を希望する」と思います。「万が一でも効くかもしれない」と思って…。
だから、効果が実証できなくてもアビガンは服用されると思いますので、(しつこいですが)世界に向けての副作用の注意喚起は欠かせないと日本政府に要請します。