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卓球金メダル水谷選手は、誹謗中傷を歯牙にもかけない。その精神力は「中国卓球の不正ラバー問題」との戦いの中で極限までの精神的圧迫をうけながら、それでも自分の信じて不正と戦い続けている中で、磨かれたのだと思う。【引用開始】●卓球金メダル水谷隼に『とある国から』誹謗中傷…意に介さず「世界中を熱くさせたのかと思うと嬉しいよ」

金メダルを手にする水谷隼
東京五輪の卓球混合ダブルスで、日本卓球史上初の金メダルを獲得した水谷隼(32)が28日、ツイッターを更新。「とある国から」、誹謗中傷のメッセージが来ると明かしつつ「それだけ世界中を熱くさせた」と前向きにとらえてみせた。   
決勝戦で勝利した直後の投稿の更新。「とある国から、『○ね、くたばれ、消えろ』とかめっちゃDMくるんだけど…免疫ありすぎる俺の心には1ミリもダメージない それだけ世界中を熱くさせたのかと思うと嬉しいよ」と気に留めない様子で… さらに「日本人の方は全て応援メッセージです ありがとう」と顔文字を添えつつ、日本のファンに感謝した。  
(水谷・伊藤ペアは) これまで金メダルを独占していた中国に風穴を開けた。

【引用の中断】

この記事を読んで、水谷選手の精神力(感情の自立ぶり)に感心していたら、事情通の人から水谷選手は「中国卓球の不正ラバー問題」も戦い続けているから、「ずっと誹謗中傷され続けていたに違いない」と教えられました。

えっ?

そんなこと、ちっとも知りませんでした。

だとしたら、その「卓球の不正ラバーとの戦いつつ、金メダルを取った」という物語記事の方が、ヤフーニュースのトップに選ばれないのが不思議だと思いましたが、探したら「不正ラバーとの戦い」という記事がありましたので、抜粋で「不正ラバーとの戦い」の経緯を引用します。

【引用の再開】

●卓球・水谷隼 金メダルの陰で戦い続けた「中国卓球の不正ラバー問題」7/27(火) 【ニッポン放送 超抜粋】



金メダルを手にする水谷隼と伊藤美誠=東京体育館 撮影日:2021年07月26日 写真提供:産経新聞社
「(水谷選手) 今まで世界卓球、五輪でメダルをたくさん取ってきたが、銀メダルや銅メダルで、日の丸をてっぺんにあげることができなくて、きょう日本の国旗が一番上にあがり、君が代を聞いているときはアスリートとして誇りに思った最高の瞬間。━『産経新聞』2021年7月27日WEB配信記事『水谷「中国超え苦しかった」 金の卓球ペア一問一答』より」
水谷選手にとって中国は卓球人生をかけて向き合ってきた巨大な壁。それは、「世界一になりたい」という選手としてのプライドだけでなく、「卓球界の未来」を考えてぶつかり続けた相手でした。
象徴的な出来事が2012年、ロンドン五輪後にありました。実はこの時期、水谷選手は国際大会への出場をボイコットしていたのです。その原因こそ、“卓球帝国”中国を中心としていた「ラケットの不正ラバー使用」でした。
雑誌『Number』で卓球界に巣食う不正行為を告発し、問題提起したのが2012年11月のこと。 
国際大会では以前から、卓球ラケットのラバー部分に「グルー」や「ブースター」と呼ばれる接着剤を使用して打球の反発力を強める不正が公然化。この接着剤が人体に悪影響があるとして、2008年に国際卓球連盟が全面禁止を命じても、実質的に野放し状態であることを水谷選手は問題提起。事態改善がなされるまでの「国際大会ボイコット」を宣言したのです。
「(水谷選手)  僕はこれから、選手生命をかけて卓球界に横行している不正行為と戦っていきたいと思っています。もちろん、アンフェアな状況への憤りがあるからですが、それだけが理由ではありません。このまま不正行為を放置すれば、卓球というスポーツの未来にも暗い影を落としていくという危惧が心の底にあるからです。…ロンドン五輪のあと、問題を解決するためには自分の進退をかけるしかないと思いました。それで静岡に帰省したとき、新聞記者の人たちに補助剤の問題を訴え、解決するまでは国際大会を欠場する意向を伝えたのです。
いろんな反応がありました。「メダルを獲れなかった言い訳にするな」という声も聞こえてきました。僕の立場が危うくなることを心配してくれる人もいましたが、僕は自分の競技人生だけではなく、卓球という競技が歪んだ方向へ流れていくのをなんとかしてくい止めたいのです。━『Number』2012年11月8日号『<日本卓球の至宝、覚悟の告発> 水谷隼 「世界の卓球界を覆う違法行為を僕は決して許さない」』より」
この「不正ラバー問題」が改善できない最大の要因は、卓球帝国・中国を中心に世界トップ選手たちが使用をやめないから、とされています。 
(だからこそ) 水谷選手の“決死の告発”でも不正利用の実態は変わらず、水谷選手も痺れを切らして国際大会に復帰したのが2013年2月。
その後も不正ラバー問題は、何も変わらないどころか、悪化している状況にあるといいます。 それでも信念を曲げず、自身は「ノーマル」ラケットで世界の強豪と戦い続けてきた水谷選手。その末に辿り着いた金メダル獲得に、もっと注目が集まって然るべきではないでしょうか。
そして、金メダリストとなったことで改めて水谷選手の発信力が強まり、注目を集めれば、不正問題のあり方が変わる可能性もあります。その意味で今回の金メダルは水谷選手にとって競技人生の到達点であるとともに、「卓球界の未来」のための大事な通過点である、と言えるのです。
【引用終わり】
水谷選手が「自分の競技人生だけ」を考えるのであれば、何も言わない方が楽であり、さらには同じように不正ラバーを使う事すらできたでしょう。
しかし、それをせずに「卓球という競技が歪んだ方向へ流れていくのをなんとかしてくい止めたい」という思いから、自分が一時的に不利になっても、不正ラバー問題を追求しつ続けてきた事に、私は心からの敬意を表します。
ただ、それと同時に、2012年からの長い戦いの間に、「なぜ私達 (=卓球に興味のない数多くの一般市民) は知らなかったのだろう?」と、疑念を持ちました。
私達、普通の市民は、卓球のファンではなくても、「卓球界で不正が蔓延しているのはまずいだろう。やめるべきだ」という意見を持ちます。ですから、広く知れ渡れば国際卓球連盟も動かざるを得ないはずなのです。
なのに、水谷選手が問題提起してから9年間も、何もなされなかったのはなぜなのか?
国際卓球連盟の首脳陣が『とある国の人達か、とある国から多額の善意の寄付金を受けている人達』だとしても、一般社会から広く不審を持たれることになれば、動かざるを得なくなるわけです。
ということは、「私達は社会の不正を糾弾しています」と言う表看板をあげている世界の主要マスコミが、「報道しない権利」を行使していたと考えるのが、妥当だろうと思います。
現に私が引用した『卓球・水谷隼 金メダルの陰で戦い続けた「中国卓球の不正ラバー問題」』も、ヤフーのトップには上がっていませんでしたので…。
なんとなくですから、国際卓球連盟の中にも、世界の主要マスコミの中にも、『とある国中毒』に陥ってしまうっている人が沢山いそうな気がします。
例えば、「日本の張本選手の試合が、本人に連絡もなく前倒しされていた」のも変です。もし、張本選手が自分の試合時間の変更に気が付かずに試合会場に現れなければ、張本選手は不戦敗になる所でした。張本選手は、日本卓球界の新星で中国選手と互角に戦える唯一の選手だという前評判でした。だからこそ、「ただのミスではない」そんな臭いも感じてしまいます。
もしかしたら、本当に国際卓球連盟はよどんでしまっているのかもしれませんね。
私は、水谷選手の「僕は自分の競技人生だけではなく、卓球という競技が歪んだ方向へ流れていくのをなんとかしてくい止めたい」という願いを応援したいと思います。
というか、卓球界だけでなく、世界の経済・貿易界もまた『とある国の不正・汚職文化』に浸食されてよどみが酷くなっています。ですから、水谷選手を見習って、心ある人たちが自分自身でできる『とある国の不正・汚職文化』との戦いをコツコツ続けていくことが、世界を良い方向に薦める事になると思います。
一人一人が、水谷選手のように『誹謗中傷には1ミリも動かされることなく、「勝手にいってろ」と突き放して自分の信じるより良い道を歩いていくこと』、それが『とある国の不正・汚職文化』への正しい対処方法だと思います。
それにしても、世界の主要マスコミの「報道しない権利」には、本当にウンザリします。彼らが、報道すべき事を事実に即して正確に報道しさえすれば、世界の人達はもっと世の中を信じて生活できるようになりますのに…。

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