中国、米農産物を大量購入=貿易協議推進後押しも

9月26日 時事通信
中国、米農産物を大量購入=貿易協議推進後押しも
米中の閣僚級貿易協議を10月上旬に控え、、
協議の推進を後押しする狙いがあるとみられる

こういう記事の書き方をすると 
まるで 中国が米国に

「あなたのお願いを聞いてあげましたよ。
だからこちらの要求も聞いてください」と言っているように感じます
 
けれど 実態は 
「中国が 昨年からの豚コレラで 
米国以外の世界中から豚肉を買いあさって それでも足りず
豚肉不足に耐えきれずに 米国から買うことにした」だと思います

そのことを知っている 米国側は 足元を見て高値で売り付けると思います
一旦 中国の視察団が退場 交渉が決裂したと報道されたのは
「米国が 欲をかいて 高いこと言ったからだ」と 私は妄想しています
 ですから 中国側の貿易協議の推進策としては 全く役に立っていません

 結局13億もの国民を 食べさせなくてはならない
 その必需品の食糧を武器にして 貿易交渉をすれば 負けるのは当然なのですが 
豚コレラ騒動で 中国にはより一層 不利になっただけだと思います 
 
それなのに 時事通信の この書きぶり
 時事通信の記事を読むのは 日本人です
 その日本人に 
「中国は 交渉の主導権を握っているのです」
 と 錯覚させて 何がどうなるというのでしようか?
 中国が交渉するのは 米国です
日本では ありません

この記事を書いた 記者さんは
「中国人は 策略家だ。だから 何をするにしても 必ず狙いがあるはずだ」と
思っておられるのでありましょうか?
全く不思議な 分析です

以下に 中国の豚コレラ騒動の概略を記します 
皆さんは どう思われますが?

7月23 ロイター
中国の豚コレラは米農家に商機、貿易懸念も吹き飛ぶ
 中国でアフリカ豚コレラの感染が拡大し 米国の養豚農家が商機をうかがっている 米中貿易摩擦で中国に豚肉を輸出する際の関税が上昇した影響よりも 追い風の方が勝っている状況だ
 専門家の推計では 中国の豚肉生産は今年 約3分の1相当の1800万トン減少する見通し これは世界の豚肉輸出の2年分 米国の豚肉消費量の約2年分に匹敵する

9月5日 香港(CNN)
豚コレラで1億頭処分 緊急備蓄の放出も
 豚コレラで1億頭余処分した 中国では豚肉不足が深刻で 小売価格は過去一年間で70%近く高騰した
政府は 養豚場支援の補助金を支給して 豚の繁殖を奨励し 価格高騰にあえぐ消費者の支援にも乗り出している
一部の自治体では 豚肉購入に割り当て制を導入して 価格の抑制にも努める
例えば 南寧市では 1日の購入上限を1キロ決めた

9月20日 CNS
中国政府 備蓄豚肉1万トンを放出 国慶節控え

9月24日ロイター
8月の中国豚肉輸入は16万2935トン 前年比76%増 豚コレラ流行で海外から調達
ただし7月の18万2227トンよりは減少した

と…私 中国の豚コレラ云々と 御託を述べましたが
翻ってみれば 日本でも大問題になっていました
 
なんでもワクチンを接種すると 豚肉輸出が困難になってしまうという事で 
農水省がワクチン接種の決断を先延ばしにして ドンドン広まってしまったのです
 養豚業者さんから 「一刻も早くワクチンを売って感染拡大を止めてくれ」と
要望が上がっていたのに 遅きにしっした決断でした

早く摂取していれば助かった 養豚業者さんたちは 
どうにも諦めきれない お気持ちだと思います
御慰めする言葉もありません
 決断の遅れの被害は 人災ですから 
せめて 政府は きちんと補助金をだして 責任を取って欲しいと思います 

 と ここで またも「不思議」に気が付きました
日本の農水省も決断を先延ばしにして 被害を広げてしまった
しかし ワクチンを打てば止められるのに 中国は 1億頭にも感染した?
いくらなんでも 中国共産党さんは ゆっくりしすぎていませんでしょうか
と 思ったら 中国のアフリカ豚コレラには ワクチンがないそうです

でも 中国から韓国に伝染して猛威を振るっているのは アフリカ豚コレラ
なのに その後 日本では普通の豚コレラが流行る
となると 日本の豚コレラは 一度撲滅したのに 自然発生した事になります
第一 アフリカ豚コレラというからには 元はアフリカですよね
それが アフリカの隣の欧州には伝染しないで
(中東には 豚はいないので)中東の空白を超えて
インドを超えて  ワープして中国に伝染するの?
まあ 航空貨物もありますので ないこともないですが…

まさか 中国さん 
「(広がってしまったので)ワクチンのない アフリカ豚コレラだ
(だから 感染が広まったのは 共産党の責任ではない)」と
主張しているわけではないですよね?

いずれにしても 日本政府にお願いしたいのは
感染症に流行の兆しが見えた時には 
希望的観測は振り捨てて 最悪想定で機敏に対策に動いてほしいということです

千葉県の台風の時のように ではなく
福岡市の駅前陥没の時のように 動いてほしいという事です

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