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緋の舞


静まり返る暗闇の中で、自分の鼓動だけが波を打つ。


微動だにせず ただ じっと立たずみ、目を閉じる。閉じた瞳のその奥の 虚無が広がる空間に身を沈めると、胸底から沸々と湧き上がる 己の熱。逆らいもせず身を委ね 飲み込まれ、そして 己に染まる。

徐々に溜め込まれてゆく 熱を感じながら、それが体中を満たすまで…ただひたすら 内に響く呼吸を聴く。

ー 熱い ー

己の熱を放てる時を 闇の世界で身を隠し待つ。
情熱 狂い 鋭気 忘我 欲望
全てを秘めるこの身体が 一滴の炎をも 溢さぬ様に
固く 静寂に同化する。


暗黒の舞台で一筋の光が射し、内の炎が疼きだす。
さぁ 時間だよ。。。 幕開けだ。
溢れ出た 緋色に染まるこの瞳で、目の前に広がる闇を 裂き散らす。

ーーー いざ… 舞・い・上・が・れ ーーーー


地を打つ足が 地面を燃やし
天にかざした手が 光を放つ。

己の炎を見るがよい!!

しかと その目に写すがよい!!


これが私の 『緋の舞』 だ!!


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今 己の色に 

     染まれ!!!





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この企画に参加しています。青さん、ありがとう:):)

また、「瞳に焼き付ける」・「舞う」私のノンフィクション

こちらも宜しければお読みいただけると嬉しいです。


七田苗子


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