見出し画像

別れを告げられていないのに連絡が途絶えた理由4つ〜20代フリーターが有料婚活サイトに登録したら④〜

24歳で婚活を開始し、26歳で結婚した筆者が婚活で役立つ内容を経験談から綴る記事です。

実際に何度か会って「付き合おう」と言われたり、男女の関係になったりして、「交際している」と言っていい状態になっていたのに、なぜか急に連絡がとれなくなった。または明らかに距離を置かれている。悲しいですが、恋愛及び婚活ではそんな状況に置かれることもしばしばなのではないでしょうか。

婚活は大前提として「結婚」をひとまずのゴールとして掲げているため、通常の恋愛よりもシビアに進んでいくのかもしれません。しかし、複数同時進行が容認されているとはいえ、真剣にお付き合いしていたはずなのにどうして?とモヤモヤが残りますよね。そこで距離を置かれたことも置いたこともある筆者が、考えられる理由をまとめてみましたので、婚活をされている方以外にも気になったなら読み進んでいただきたいです。

ちなみに、もしメールのやり取りのみの段階で急に返信がなくなった場合は、あれこれ考えず他の相手を探すのが得策だと思います。その気になっていたのに始まる前に終わってしまった...というショックがあるでしょうが、婚活は時間と体力と気力の戦いです。自分を選ばなかったなんてセンスのない相手だ、くらいに思ってもっといい人を探しましょう。



1.より条件のいい相手が見つかったから

婚活において、突然相手が離れていく理由で一番多いのがこれではないでしょうか。

「より条件がいい」と書くと自分より経済力があった、容姿がよかった、といった外的な要因を思い浮かべて悔しくなるかもしれませんが、おそらくそれ以外にも、話していて楽しかった、より結婚に積極的だった、等の精神的な要素もあるかもしれません。もし自分に思い当たる節があるなら反省点として今後に生かせばいいですし、ないなら単なる相性やタイミングの問題だと考え、むしろ結婚する前にわかってラッキーだったじゃないか、と前向きに捉えるのが得策ではないでしょうか。

自分に至らない点があり浮気されてしまった!と考えるよりは、相手は口ではあなただけと言っていたかもしれませんが、実は最初から複数人を同時進行していて、よりいい人が見つかったのでそちらに集中し始めたと捉えるのが正解かもしれません。

考えてみれば、いい大人が「あなた以外にも会っている人がいます。その中から一番よさそうな人と結婚するつもりです」なんてわざわざ言わないですよね。ショックかもしれませんが、相手にとってはあくまでキープの一人だったのです。

しかし、突然連絡の取れなくなった相手が本命の人と上手くいかなくなった時、もしかしたらまた連絡が来ることも大いにあり得ます。そこで受け入れるかどうかは相手に振り回されずに自分の直感で決めるべきです。それが婚活、と割り切るか、急に放置した上に何食わない顔で戻ってくる人は都合がよくて許せない、と思うかは、今後の築きたいライフスタイルと照らし合わせて結果を出すべきではないでしょうか。

そしてこれは予備知識ですが、もし二人で会った時に相手から「他にもやり取りしている人がいる」と堂々と告げられた場合、2パターンあると考えられるでしょう。

1.束縛が激しくないかを試している

2.あなたと結婚する可能性は低いと遠巻きに伝えている

どちらにせよ、そういった人は内面に激しいものを抱えていて移り気な場合が多いので、穏やかに暮らしていきたいと考えている人にはあまりおすすめはしません。




2.婚活に疲れたから

婚活で出会った相手と急に連絡が取れなくなった場合、2番目に多いのがこの理由ではないでしょうか。他の異性と親しいわけではないが、なんとなく男女交際に疲れてしまった、または他に優先したい仕事や趣味ができた、等が要因になるでしょう。

振られる方にとっては他にいい異性ができた、と言われるよりショックは少ないかもしれませんが、それでも自分が最優先枠から外れてしまったという寂しさからは逃れられないと思います。それが振る方にもわかっているので、トラブルを回避するためにも黙って連絡を断つという強硬手段に出た可能性もあり得るのです。

それならばはっきりと「疲れてしまった。しばらく交際はお休みして仕事や趣味に集中したい」と言えばいいじゃないか、といった声があがってもおかしくないし、どんな理由にせよ別れを告げずに姿を消すのは身勝手で幼稚な手段なのですが、この「誰も悪くない破局」が実は一番難しいのではないでしょうか。

筆者も別れこそきちんと言いましたが、この理由で交際をお断りしたことがあり、その際相手が「では友達としてこれからも会わないか」と食い下がったため、最終的には「元彼とあなたを比べてしまってどうしても元彼が忘れられない」と半分嘘で半分本気の理由を持ち出し、なんとか関係を断った経験があります。

「誰も悪くない破局」の場合、別れを意識した本人は今までの自分自身の気持ちの変化を知っているので心が固まっているのですが、振られる側としては青天の霹靂で納得できないパターンも多く、よほどお互いに理解のある関係でなければすっきりと別れられないのかもしれません。




3.そもそも付き合っていると思われていないから

「え?だってあの人は付き合おうと告白してくれたよ?」という人もいれば、「確かに付き合ってる、と言葉にはしなかったけど、男女の関係もあったし好きだと言ってくれたよ?」と戸惑う人もいるでしょう。

これはとても辛いのですが、相手が発したのはあくまで「付き合あう」「好きだ」といった言葉のみであって、気持ちが伴ってはいなかった可能性はないでしょうか。

1章で取り挙げた、とりあえずキープとして置いておきたい、にも通じる部分がありますが、もっと端的に言うと、相手の精神の未熟さから来ると言いますか、10代の学生気分のままと言いますか、「付き合う」をポーズとしてしか理解していない人だった可能性はないでしょうか。

筆者は24歳で有料婚活サイトに登録する決断をしたのですが、その理由としては「結婚に本気で真剣な人と出会いたかったから」が一番大きかったです。10万円を超える大きな額を支払えば、信頼と幸運が買えるような気がしていたのですね。しかしそれはあまりにも浅はかな考えであったとすぐに判明しました。

大手企業の有料結婚相談所にも遊び目的の会員は存在したのです。

ここからは経験談として以前に漫画にしてnoteで発表したこともあるエピソードです。

画像2

画像2

この漫画では深く考えても仕方がないという思いから「ナンパ男」として若干乱暴に片付けてしまっているのですが、実はこの手の人物ってどこにでもいて、かつかなり問題なのではないかなと懸念している面もあります。

最後のコマの、付き合っていた女性との別れ話をスクショにして赤の他人に晒している点からも見てとれるのですが、彼の世界に存在するのは彼一人だけで、延々と泣いたり笑ったり葛藤したりを繰り広げている一人芝居を見せられている感覚と言いますか、要するにこの手の人物は「人を愛する気持ちはわからないがそれっぽい演技はできる」に過ぎないのではないかと感じるのです。

こういった人物にナルシズムを感じるのは、等身大の自分を無視したポーズだけの恋愛をしているからで、漫画やドラマのロマンチックな世界に影響されたり世間体を気にしたりしてステータスとしての恋人は欲したけれど、なんとなく面倒になった時の別れ方は知らなかった。ならばもう連絡は絶ってしまおう、という思考回路に陥る可能性は大きいような気がするのです。

このエピソードは個人的な経験談なので対象を男性として語りましたが、男女問わず「誰かを本気で好きになったことがない」人が一定数いると感じるのです。

いやいや、いい大人なのだからさすがにもっと感受性が育っているでしょう、と戸惑うかもしれません。ただ感受性や共感力は心の痛みを知って備えられていく部分で、もし相手がポーズだけの恋愛をしてきて失恋の心の痛みを知らなかったと考えれば頷けるのではないでしょうか。

また、この記事と直接的な関係はありませんが、とある犯罪学者さんの執筆された本の中にあった、刑務所に収監された後「サイコパス」の診断が下った男の発言を紹介します。

「自分の彼女と子供をどう思ってるかって?彼女が子供を産んで、子供は子供、それだけだよ」

(人を本気で好きになれない人がもれなくサイコパスである、という思惑を意味するものではありません)




4.「この人怖い」と思われているから

この理由は若干番外編でもあり、また女性から男性への感想としてはままあることでもあります。

恋愛では「嫌い」と思われるよりも「怖い」と感じられる方が絶望的なのです。なぜなら「嫌い」は嫉妬心や好奇心の裏返しである可能性もありますが、「怖い」は本能から直に発せられる警戒警報なので揺るぎようがないからです。

noteでこういった記事を読んでいるのは理性的な方が多いと信じたいですが、婚活中で恋愛や結婚に対して前のめりだと、ついつい押しが強くなってしまって、相手を異常に束縛してしまった、といったことはないでしょうか。

ここからは経験談なのですが、筆者が20歳の頃、18歳年上の男性と交際したことがあり、その時感じていたのは18歳も年上なのだから大人の余裕と落ち着きがあるだろう、といった期待感だったのですが、交際を始めるとこちらの都合もかまわず夜中に電話をかけてきたり、今日は会社の飲み会があるがその前に30分だけ会おう、と無理な都合を押し付けてきたりで疲弊してしまい、すまないが別れたいと申し出たところ、翌日、筆者の働いていた飲食店に焦点の合わない目と無精髭を生やした姿でフラフラと現れ、加えて地元の人間しか使っていない出会い系サイトに、明らかに筆者とのやり取りと見られる経緯を書いた上で彼女募集の書き込みをしたりして、そこでようやくメンヘラ男子ならぬメンヘラおじさんであることを悟ったのです。

その時できたことはひたすら「何も反応しない」すなわち「無視」のみでしたし、今になってもあの状況ではそれしか選択肢がなかったように感じます。これはストーカーの対処法ですよね...しかしここで学んだのは「彼氏・彼女」であることは相手に負荷を負わせていい許可証にはならないということです。

重ねて言いますが、noteユーザーには思慮深い人が多いと信じた上で、彼氏や彼女に恐怖を与えてしまう行為だけは避けましょう、と言いたいです。もし相手に「怖い」と思われて連絡を断たれたら関係を修復するのは難しく、できることといえば、こちらからも連絡しない、が相手を思いやる最善の手段になるからです。

(余談ですが、メンヘラおじさんはつい一年ほど前まで、筆者のインスタアカウントを探してフォローしたり、LINEでアカウントを見つけてメッセージを送ってきたりと過去を忘れていない様子でした。他のいい方と出会って幸せになっていただきたいです...)




5.何度か会って関係を持った相手ならば、「別れよう」と言葉にするのが原則的なマナー

婚活ではなく通常の恋愛でも、「別れよう」と言えない人は結構多いですよね。別れ際にその人の本性が現れる、とはよく言いますが、はっきり言って自然消滅狙いは一番卑怯な行為です。きちんと礼儀を尽くさずに次の恋愛に進んでも、あまりいい効果があるとは思えません。

ちなみに、筆者は突然音信不通になった男性から2年ほど経ってメールが届き、内容が「結婚することになりました。でも君のことはいつまでも大好きです」というような物だった時、ようやく忘れられた頃にメールを送ってきて、自分の後ろめたさをかき消そうとするその身勝手さに呆れたのですが、同時に「卑怯な人と過ごして時間を無駄にしなくて済んだ」事実に気づき、むしろ前向きな気持ちになった経験があります笑

自然消滅狙いは優しさでも何でもなく、ただ自分がかわいいだけのナルシストさんだったんだ...というのはいずれ誰にでも気づかれてしまいます。

もし別れたとしても、あとあと人として軽蔑されることのないような結末を迎えたいですよね。

では、後腐れなく別れるにはどうしたらいいのでしょう。一番いいのはもちろん「別れたい理由を素直に話す」なのですが(何となくフリーになりたい...といった場合でも別れを切り出すのに理由は必要です)もし相手が自分に明らかに執着していて、理由を言ったところで「嫌なところは直すから!」と懇願されてしまいそうだなと感じている場合には、あるワードをおすすめします。それは

「あなたのことが嫌いになりました」

です。

ひゃあーーー!!言いたくないし言われたくないですよね。結婚はできないと判断した人とはいえ、一度はその気になってお付き合いした人なのですから。しかし、別れを切り出すのに善人でいる必要はありません。

ここで大事なのは、相手を人格否定することは絶対にしない、ということです。あくまで私がもう付き合えないのだ、こうやって話をしている時間も嫌でたまらないんだ、と自分が冷酷な悪役になることです。

昔お付き合いしていた人に別れを切り出したとき、相手がなかなか納得してくれなかったので、心を鬼にして敬語と丁寧語口調に切り替え、役所の事務員顔負けのビジネス対応を続けたところ、ようやくもう気持ちは戻らないと察してくれたのかお別れすることができました。

そして別れたならば、その後相手からLINEが来ても未読スルーをし、関係をすっぱりと切ることです。「別れてもお友達」というのはいうのはおそらく恋愛関係以外にも通じる部分があった人たちだけの話で、通常の恋愛および婚活には当てはまらないと心に留めておいた方がいいでしょう。

そしてもう一つ強く言いたいのが、振られたのは自分が悪かったからと思わないことが大事です。相手だけを責めろという話ではなくもちろん反省も必要ですが、それが行きすぎて自己肯定感を失ったり、相手に納得できる理由を求めて執着してしまったりするのは、治るはずの傷を自分で開いている自傷行為と同じです。この記事内では、基本的には突然連絡を断つ方に問題がある、という描写が目立つ章もありますが、それは振られて置き去りになった人に、そんな人間のことはさっぱりと忘れた方がいい、という励ましを込める意味合いがあるからです。別れには人間にコントロールできない様々な要因があります。天が結婚する前に合わない相手を弾いてくれたと思えるようになったら、一つ強くなった証です。





今回は悲しく辛い内容の記事になりました。しかし辛いのは本気だった証拠で、どんなにひどい結末でも、本気だった恋愛からは学べることがたくさんあったはずです。振ったり振られたりして傷ついたみなさんが、いつかそれを笑い話にできますように。そしてよりいいお相手と結ばれることを願っております。

この記事を読んでくださってありがとうございました。予想に反してご感想のコメントを頂けることも多く、大変励みになっております。更新スピードはゆっくりですが、その分役に立つ記事をあげていければと考えていますので、よろしければまた目を通して頂けると幸いです。


能登ひなみ


記事を読んで下さっただけでも感謝しております。投げ銭を投げられるときっと面白い声を出します