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モノクロで撮る理由

こんにちは、Tetsu.Iです。

今回は写真のお話。
モノクロフィルムしかなかった昔ならいざ知らず、どうしてカラーで撮れる時代に敢えてモノクロを選択するのか。


結論から言いますと、「余計な情報を除して見せたいものを明確にするため」に尽きます。


色情報というのは私たちが思っている以上に脳へいろいろな情報を伝えます。

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はい、綺麗な朝焼けですね。
ですが、ここから色を抜いてみると...

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ん?
明けか暮れかはわかるけど、どっちの時間かはわからん...

そう、この場合の色は「時間帯」の情報を持っているのです。
現地情報を知っている方なら見えている景色と方角情報で夜明けか日没か判断できますが、そうでない方ならこの写真だけで時間帯を察することは難しいでしょう。


1つの例を持ち出してみましたが、他にも色々な情報が色にはあります。
逆を言えば、それだけの情報を排除してしまうことで本当に見せたいものが隠れにくくなる、ということになるのです。

では、そんなたくさんの情報を持つ色を排して何を表現したいのか...?
私は主に以下の理由でモノクロにしています。

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造形美とか。
アーキテクチャーの撮影時は、単純に被写体の魅力を引き出せるのでよく用います。よく絞ることも忘れずに。


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特徴的な模様とか。
街中はたくさんの色で溢れているので、余計な部分に目を奪われずより主題へ目を向けてもらうための方法ですね。


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文字情報、メッセージ的なものとか。
この写真の場合は色があっても特に問題はないのですが、モノクロの方がメッセージへ強く目を向けられると思います。


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私がドール撮影でよく用いるモノクロ写真がパートカラーです。
これは1色のみ残すことで色を目立たせるという手法です。
このように瞳の色のみを残すことで、より目力を高めることができます。


いかがでしょうか。
モノクロ写真、主題が明確な方には相性がいいと思います。
ご興味が湧きましたら是非お試しあれ。

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