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現役CAが考えるマッチングアプリでの勝ち方 ①

◎はじめに

 こんにちは。現在客室乗務員を務めております、筆者です。

 本稿においては、まず筆者の考える“マッチングアプリにおける勝ち”を定義付けしていきます。その後第1~3章に分け、その“勝ち方”についてCAとしての視点や考え方も交えながら、偏見と経験則に則った単なる持論を展開していきます。 “マッチングアプリをいかに自己成長のツールとして利用したのか”という不真面目なテーマを、大真面目に綴った読み物になっておりますので、どうぞコロナ禍での暇つぶしにでもしていただけたらと思います。ノウハウだけを読みたい方はとりあえず第1章の掲載まで少々お待ちくださいませ!


効率だけを求めた出会い方


 突然ですが、筆者には6年の付き合いを重ね、結婚まで考えた男性がいました。その彼とお別れをした後、気持ちを切り替えて次のパートナーを探すために利用したのがマッチングアプリです。CAとして働いていると色々な方にお会いするため、「出会いに困らないでしょ?」と勘違いをしていただきますが、それは人によります。必ずしも出会いたい人種に会えるわけではありませんし、こちらは仕事をしておりますので正直それどころではありません。ロマンチックさの欠片もなく大変恐縮ですが、インターネットが普及し人同士の「出会い方」の多様化が進んだ今、この選択をしたのはただ効率だけを求めたからです。

 出会いの場の例として挙げられる「合コン」「街コン」は非常に効率が悪いのです。合コンは幹事となる男女のメンバーの紹介やツテによる繋がりが大きく、幹事が自身の評価を落とさないためにもそれなりの人員を用意します。それゆえに安心感はあるでしょう。しかし、同性メンバーの中に“自分より圧倒的に上”の存在がいると勝てない残酷なシステムである上に、2~3時間かけて出会えるのはせいぜい数人なのです。また「グラスの中身減ってるな…」「あの人会話に入れてないな…」と、もはや接待のように気を遣って疲れてしまう不器用さんには向きません。


 筆者は実際に足を運んだ経験はありませんが、街コンもなかなかに効率の悪い出会い方だと考えています。企業が運営をしているので信用度は高いものの、年収や職種に縛りのあるイベントなどについても、その条件以外にどんなバックグラウンド(例えば顔や性格など)の人が集められているのかは、実際会場に行ってみなければわからないのです。また筆者には「街コンのサクラ」のアルバイトをしていた友人がいます。ここでの「サクラ」とは、そのイベントが一定以上のクオリティであることを装うために企業側が用意をしたハイレベルな人材のことです。可憐で機転が利く友人は、「サクラ」であるにも関わらず毎回マッチングを成立させる強者でした。そのような曲者が潜む環境の中にわざわざ出会いを求めにいくという選択肢は、とりあえず無駄を省きたい筆者の中にはありませんでした。

 ではなぜアプリの利用が最も効率が良いのかを説明しましょう。上記の2つの出会い方と決定的に違うのは、実際に会う前に相手がどんな人物なのかをある程度知ることができるという点です。相手のプロフィールを見て、気になった人とだけやり取りし、興味のない相手とは目を合わせる必要すらないのです。ずいぶん省エネになると思いませんか?
 ネットでの出会いは、相手の顔が見えない故に危険性やイメージの悪さが定着していることは否めません。しかし今ではアプリ側の監視システムが発達し、厳格な年齢調査や、メッセージの内容審査等も行われ、さらには一部が有料サービスと化したことでより安全性が高まっています。もちろん利用者の中には、究極に盛った奇跡の詐欺写真をプロフィール画像にしている人もいるでしょうが、そこはぜひ大目に見て差し上げましょう。

 「出会い系アプリの利用を知り合いにバレたくない」その思考は捨ててしまってもいいかと思います。出会い方が多様化している現代において、効率の良い方法を選択することは何も恥ずかしいことではありません。合コンや街コンにおいても、うっかり知り合いに出会ってしまう確率は0ではないのです。実際筆者の周りには、街コンで別れたばかりの元彼に遭遇したという地獄のような経験をした友人がいます。


本稿における「勝ち」とは

 さて、いよいよ次項から具体的なマッチングアプリでの勝ち方について完全なる持論を展開していきますが、このタイトルを読んで、ぜひ誤解しないでいただきたいのです。本稿におけるマッチングアプリでの“勝ち”とは、少なくとも筆者にとっては「運命の人を見つけた」「結婚相手を見つけた」という意味ではありません。学生時代には、

「30歳には子供が欲しい。結婚生活は2年くらい欲しいから28歳までには結婚したいし、結婚前に3年くらい付き合って、どんな人かを見極めたいな!」

と考えていた筆者ですが、この思考を貫くなら25の歳でその運命の相手と出会っていないといけない計算になります。では実際このアプリで出会った人と結婚する未来が見えるか、と聞かれたら正直なところ全くわかりません。独身の間にもっともっと挑戦したいことがありますし、そうこうしているうちに、筆者はまもなく25歳になります。決して強がりではなくて、年齢にこだわると自分の未来の選択肢を狭めることに気づき、今ではそこに重きを置いていないのです。

 筆者がアプリを利用して出会いたかったのは「リスペクトできる人」です。そこには2つの理由があります。1つは前述の6年お付き合いした彼とお別れすることになった理由を考えてみた結果です。彼との時間は心地よく、私よりも私のことを理解してくれていた人だったと思っています。彼に対しては、感謝以外の気持ちを思い出せないくらい、本当にたくさん大切にしてもらいました。それでも、その関係性は私が恋愛において求める本質ではなかったと気付いたこと、この自分自身の恋愛軸に気付けたのは大きなことでした。そしてもう1つは、女性としてより成長したいと考えたからです。どんな人との会話も広げられる引き出しの多い人になりたい、人として大成したい。そのためには、たくさんのことを学ばせてくれる圧倒的な存在に出会う必要があると考えたのでした。それはそのお相手とお付き合いをする・しないに関わらず、です。
 本稿における“勝ち”とは、「自分が出会ってみたいと思う人に会えた」「その人達からたくさんの学びを得た」という意味合いです。大切なことなので再度申し上げますが、決して「結婚相手を見つけた」というわかりやすい勝利ではありません。そのことをぜひ頭の片隅に置いていただきながら、この暇つぶしの駄文を読み進めてもらえたら嬉しいなと思います。


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