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歯痛でした

6月の末に歯が痛くてどうしようもなくなった。鎮痛剤を飲んで3日待ち、予約の取れた歯医者さんに行ったら「虫歯ではなく神経が弱っている」と言う。ストレスで神経がやられて痛むことがあるらしい。

レントゲンを撮ると痛い歯の根っ子はかなり曲がって生えていて、もともと無理がかかりやすいところにさらなるストレスがかかった模様。物理的なストレスなのか、メンタルなストレスなのかは謎なのだが。

一番早くできる根管治療はさらに10日後だった。その間、タイレノールという痛み止めで病人のように過ごした。飲むと2時間爆睡してしまい、その後、数時間まずまずの時間があった後、じわじわと痛みだし最後の1時間は「8時間、間をあけてください」と言う指示に従うために時計と睨めっこしながらほっぺたを押さえていた。

10歳の頃に虫歯を治した後、かれこれ半世紀、歯医者さんとは縁がないまま過ごした。ハワイとはいえ米国の歯科治療はかなり進んでいるとかで、根管治療、1時間ぐらいで終わる。局所麻酔が一番痛いぐらいで、薄目を開けると至近距離でカッコイイ歯科医の先生がゴリゴリやっているのが見える。昔、歯科医と「ビビビ婚」って言うのがあったが、分かる気がした。すごく痛くて辛い思いをしているところから救ってくれるスーパーヒーロ的な? しかも「大丈夫だからね」「痛い? ごめんね」「もうちょっとだから。よく、頑張ってるね」と言いながらゴリゴリやってくれるのだ。こんなに親切にされることは滅多にない。とてつもなく大きな感謝がやってくる。

サポートしている歯科衛生士さんは後ろに流れるポップスにハミングしながら、「今、先生が来ますからね〜」「緊張しますか? 全然、大丈夫ですよ〜(ニコニコ)」なんて、言ってくれる。こちらも優しくて親切。そもそも「I'm sorry」なんて言われること、米国では滅多にないのだ。

そんなわけでミニ手術が終わった後はスッキリ、シャッキリ。6月末から2週間、タイムワープしたような状況。5月ごろの頭痛や気分のもやもやは、メンタルなものというよりも、この歯の神経から来てたのかもしれないなぁと思ったりしたのでした。



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