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【作品レビュー】気温上昇がもたらす地球の危機!今何が起こっているのかを知ろう!

こんにちは!江森奈々です。


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たった2℃で…: 地球の気温上昇がもたらす環境災害

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「たった2℃で…地球の気温上昇がもたらす環境災害」
キム・ファン/文
チョン・ジンギョン/絵
童心社
2024年5月15日刊

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人間の平均的な体温は36.5℃。その体温が二℃以上上がると、何もできなくなって病院に行かなくてはいけないくらい危険な状態です。人間を地球に置き換えてみても、それは同じこと。地球は今熱を出しているのと同じ状態になっているのです。

たった二℃海水の温度が上がるだけで、それまで暮らしていた魚たちが住む場所を追われてしまいます。自分たちが生きられる温度の海を探し命がけで大移動を始めます。魚たちにとって海水の温度が二℃上がるというのは、人間が感じる20度くらいの差なのです。

また、サンゴ礁の餌となる植物プランクトンもいなくなり、サンゴ礁の粘液を食べていた生き物も、その生き物を食べていた他の生き物たちもいなくなり、そこは死の海になってしまいます。

氷河の上で暮らすゴマフアザラシは…。海岸で暮らすウミガメは…。山に住むジャイアンパンダは…。どうなってしまうのでしょうか?

「地球温暖化」が叫ばれる昨今、私たちは日常の生活に追われこの重大な危機を忘れてしまうがちです。

このままでは世界中の動植物たちの命が危険にさらされ、最大30%もの生き物たちが絶滅してしまうかもしれないと言われています。現在すでに平均気温は1.1度も上がっている状況で、これ以上地球の熱が上がらないように、私たちは手当てをしていかなければいけないと作者は語ります。

この絵本をきっかけに何が気温上昇の原因となっているのか、それを防ぐために私たちに何ができるのか、自分自身で調べ実践していくことが求められています。そのためには、まずを現状を知ることから始めてみましょう。

地球も人間と同じく熱を出している状態なのだと想像してみるだけで、より自分事のように感じられるはずです。この先の未来を生きる子どもたちのためにも、今地球に起きている現実を伝えていくことも大切です。

地球と動植物、私たちはみんな命が密接に繋がり合って生かされています。そのことを改めて考えるきっかけとなる絵本です。
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