Nana del Mundo 世界旅

コロナがあけたので昔夢見たシルクロードの国から終わりを決めない旅に出発することに。ユー…

Nana del Mundo 世界旅

コロナがあけたので昔夢見たシルクロードの国から終わりを決めない旅に出発することに。ユーラシア大陸を横断してヨーロッパの方へ抜けるか、カラコルムハイウェイを降ってパキスタン、インドへ向かうか。なんも決めずに楽しそうな方へ向かいたい。乗馬がパッション。馬に乗れる方へ動いていくつもり。

最近の記事

#67 ワハーンロバ旅 ホログへ さよならミシュカ

まだ暗いうちから起き出す。昨日南京虫の件でお世話になった病院のドクターが、明日ホログに行くから乗せて行ってあげるよ〜と言ってくれたのだが、出発は5時。最後の最後にミシュカの小屋を訪ねる。ドアを開けてミシュカ…と小声で呼びかけると、奥の部屋からのっそりと顔を出すミシュカ。なんだよ〜寝てたんですけど?もう山登りには行きませんからね?というやる気の無い顔。ごめんごめん。最後にスイカとパンあげるから!とエサを入れるバケツにスイカとパンを入れる。もそもそと食べ始めるミシュカを最後にひと

    • #66 ワハーンロバ旅 ゾング村からビビファトマへ

      体は疲れているはずなのに、気が立っていてうまく眠れない。3時半ごろ、You have to do justice to him というメッセージで目が覚めた。そうだ、私のエゴでミシュカを連れ出してしまったのだから、最後まで責任をもたなくては! カウチから飛び起きると、残金を確認する。ワハーン渓谷をヒッチハイクなどの手段で巡る場合、1番の難関となるのはランガール(ワハーン渓谷最東端の町)からアリチュール(パミールハイウェイ上の町)間と言われていて、足がないことを知っているラン

      • #65 ワハーンロバ旅 ピーク・エンゲルス・メドウ

        朝5時起床。5時半にミシュカを迎えに行き、まずはミシュカに青草をたっぷり食べさせて、6時半ごろから道草を食わせつつゆっくりとピーク・エンゲルス・メドウに向かって歩き始める。 ピーク・エンゲルス・メドウへの登り口はゾング村からとランガールからの2カ所あるのだけれど、ランガールからの道はかなり急登りでオススメできないと、私より前に登ったセルビア君、インドネシアちゃん、アイルランドちゃんに聞いていたので、私はゾングから登ることにした。ゾングから登ると、登りがなだらかな分距離は長く

        • #64 ワハーンロバ旅 ズグヴァンド村ーゾング村

          朝、村人に見送られ、ゾングに向けて出発。とは言っても、ゾングまではわずか3km。今日は本当に行程に余裕がある。歩き始めてすぐ、川端が広くなった。早速休憩。今日は時間はいくらでもある。 途中、ランガールまで10kmという看板が出てきて、もう少しで最終目的地だなぁ。遠くまで来たものだなぁと感慨深くなる。ミシュカはもう使わないから私に売られてしまった訳だけど、本当に私のエゴだけでミシュカを住み慣れた村から連れ出してきてしまって良かったのか…少なくとも優しい家族を見つけてあげなくて

        #67 ワハーンロバ旅 ホログへ さよならミシュカ

          #63 ワハーンロバ旅 シルギン温泉ーズグヴァンド村

          朝、日が昇ると同時に目が覚める。外に繋いであるミシュカが大丈夫か心配で、早く目が覚めてしまった。外に出て、ミシュカを繋いだ場所に向かうと、遅い!とでも言わんばかりにミシュカがこっちを向いて頭を振っていた。無事居てくれた〜良かった〜。ミシュカに近寄ると、蚊が多いんですけど!痒いんですけど!と言わんばかりに顔を擦り寄せてくる。ごめんごめん。眉間を掻いてあげながら、青草が生えている場所に連れて行く。この湯治宿は高台にあるので、景色がいい。朝日に照らされるパンジ川と岩山。絶景なり。

          #63 ワハーンロバ旅 シルギン温泉ーズグヴァンド村

          #62 ワハーンロバ旅 ヴランからシルギン温泉

          朝起きて、出発前にミシュカには草を食べていて貰おうと裏庭に回り、お父さんにミシュカ出していいですか?と尋ねると、家畜小屋の塀の向こうからミシュカの鳴き声が響いた。娘さんがキッチンの窓から顔を出し、ふふっミシュカ、きっとナナの声が聞こえたのねと笑う。 迎えに行って、草場に繋いで、草を食んでいてもらう間に私も朝食を頂く。ひとりあたり目玉焼きが3つも出てくる大盤振る舞い。娘さんはお客さんが喜んでくれるのが私達の喜びなのよ〜というスタンスで本当におもてなしが素晴らしかった。朝食後、

          #62 ワハーンロバ旅 ヴランからシルギン温泉

          #61 ワハーンロバ旅 ヤムチュンからヴランへ

          朝7時半、朝食が出てくるのを待つ。昨日の夕方に到着した自転車旅中のドイツ人のおじ様達は、なかなか朝食が出てこない事に痺れを切らし、いいや!朝食なしで出発しよう!と立ち上がりかけたところを孫くんが、もう出てきますから!と制してまた腰を落ち着けたところだ。彼らは今日ランガールまで行くらしい。私もなる早で出発したいけど、アキム・ホームステイの若女将、ビビファトマの効能で、子供が欲しいと思い続けて14年越しにようやく初めての赤ちゃんを授かったばかり。生後2ヶ月の乳飲子をかかえ、色んな

          #61 ワハーンロバ旅 ヤムチュンからヴランへ

          #60 ワハーンロバ旅 ヤムチュン城塞でひと休み

          朝7時ごろのシェアタクでホログに戻ると言うイギリス君とアイルランドちゃんを見送って、ミシュカと散歩に出た。散歩と言っても、アキム・ホームステイから徒歩2分ほどの草場にミシュカを連れて行って、ひたすらのんびりするだけ。アキム・ホームステイは高台にあるのだけれど、周りに木が生えているせいか、時と場合によっては電波の入りが悪い。ミシュカが草を食んでいる間、私は景色を眺めながらなかなか時間がなくてできなかったインターネットに勤しむ。 あっという間に時間が過ぎて、時刻はお昼近くになっ

          #60 ワハーンロバ旅 ヤムチュン城塞でひと休み

          #59 ワハーンロバ旅 ビビファトマ温泉

          ミシュカを庭の草が食べられる場所に繋がせてもらって、アキム・ホームステイの中に入ると、到着した時出かけようとしていたイギリス君と、もうひとり今晩同室になるアイルランドの女性がリビングで寛いでいた。ロバで来たの?どこから歩いてきたの?とロバはどこで買ったの?と色々な質問に答えているうちに夕方になった。イギリス君は私が到着した時ちょうどどこかに出かけようとしていたようだったので、私の話で引き止めても悪いと思い、どこにいく予定だったのか聞いてみると、ビビファトマ温泉だという。暗くな

          #59 ワハーンロバ旅 ビビファトマ温泉

          #58 ワハーンロバ旅 ボイバール-ビビファトマ温泉

          朝涼しいうちに出発しなきゃだけど、おじ様達の家族を起こしちゃって迷惑かけてしまわないかしら?などという心配は杞憂に終わり、私の6時半の目覚ましが鳴るより早い時間に奥様が長女ちゃんを起こしにやって来た。農家の朝は日の出と共に始まる。 私も長女ちゃんと一緒に起き出すと、おじ様がミシュカ、別の放牧地に繋いでおいたからな〜と声をかけてくれる。 私が荷物を詰め終わると、おじ様は放牧地にミシュカを連れに行き、鞍付け、荷積みを行ってくれた。至れり尽くせりでありがとうございます!メインス

          #58 ワハーンロバ旅 ボイバール-ビビファトマ温泉

          #57 ワハーンロバ旅!ナマドグッド・ボロ村-ボイバール村

          朝ごはんを頂いた後、湯婆婆(いつまでも変なあだ名で呼んでスイマセン…)のお宅にみんなで向かう。遅いじゃないか!4時から起きて待ってたんだぞ〜!と朝から軽快なジョークを飛ばす旦那さんに迎えられ、改めてミシュカとご対面。ぽやーんとしていてやはり可愛い。旦那さんがワハーン渓谷でのロバの動かし方のコマンドを教えてくれる。イッヒ!(ヒの音は喉から出す。)で進め。イッシュ〜で止まれ。お腹が空いていたり、喉が渇いていたら動かなくなるからな!ご飯と水はあげるんだぞ!息子くんが庭からりんごを持

          #57 ワハーンロバ旅!ナマドグッド・ボロ村-ボイバール村

          #56 ナマドグッド・ボロ村でロバ探し2

          イシュコシムのアフガンマーケットからなんとかヒッチハイクを乗り継いでナマドグッド・ボロ村に戻ると、私のホストファミリーの家の外門にも内側のドアにも鍵がかかっていて誰もいない。(車に乗せてくれた村の男性が壁を乗り越えて中ドアも閉まっている事を確認してくれた)えぇ〜どこに行ってしまったの〜?!アフガンマーケットじゃない?と村の男性には言われたけど、アフガンマーケットに行く予定だなんて言ってなかったし…とりあえずお隣さんの家を訪ねてみる。 やっほ〜ナナ〜!おかえり〜と暖かく迎え入

          #56 ナマドグッド・ボロ村でロバ探し2

          #55 イシュコシム アフガンマーケット

          宿のオーナーのお孫くんいわく、アフガンマーケットを訪れるベストタイミングは9時ごろ。その頃にはほとんどの出店が出揃っているだろうとのこと。 イシュコシムのメインストリートにでてシェアタクを探す。アフガンマーケットの日にはワハーン、パミール中から人がイシュコシムに集合するとのことで、ひとり5ソモニ(68円)でイシュコシム中心地から約5km離れたマーケット会場である国境の中州まで連れて行ってもらえる。6人なので全員が一気に乗れるシェアタクは見つからないので、乗れる車を見つけた人

          #55 イシュコシム アフガンマーケット

          #54 ナマドグッド・ボロ村観光2

          翌朝、お隣さんがうちにも遊びに来て〜と言ってくださり、お宅にお邪魔することに。このお家はお母さん、娘さん(13歳)、お母さんの弟さんとその娘さん(11歳)が暮らしており、お母さんと娘さんは普段はロシアに暮らしており、夏休みの3ヶ月だけナマドグッド・ボロ村に戻ってくるとの事だった。おじいちゃん、おばあちゃんはドゥシャンベ暮らし、長男とその家族はモスクワ暮らしとの事で、夏以外はほぼほぼ誰も村に暮らしていない。出稼ぎが国の収入の35%だかを占めると何かで読んだけど、本当に男が少ない

          #54 ナマドグッド・ボロ村観光2

          #53 ナマドグッド・ボロ村観光

          泊めていただくお家が決まった後、娘ちゃんが付き合ってくれて近隣観光に出かけた。娘ちゃんは私がわからない事を全く気にせず、ワヒー語?で話しかけてくれる。年齢を聞いたけどいまいちわからず…多分5年生。村の牧歌的な風景の中を歩いた後、私が徒歩2〜3km程の場所にあるカアカ砦に行こうと提案。え〜と不満を口にしながらも、1,2,3…とカウントダウンが始まる。言葉がわからなくても不思議と雰囲気で伝わるものがある。娘ちゃんのおどけた表情から、これはかけっこだな!と察した私、娘ちゃんと同時に

          #53 ナマドグッド・ボロ村観光

          #52 ナマドグッド・ボロ村でロバ探し

          イシュコシムは町であり、毎週土曜日に行われているアフガンマーケット以外には特段魅力のない場所なので、1泊だけして隣村のナマドグッドにロバを探しに行く事に。 朝食後、ゲストハウス・レンのオーナーのおじいちゃんがメイン道路まで付き合ってくれて、ナマドグッド方面に行きそうな車を一緒に探してくれた。通りに出て5分もせずに、一台のバスが通りかかる。あれ?ズグヴァンドで土砂崩れがあって、ぎり四駆なら通れる道路状況だと聞いていたけど、こんな普通のバス、観光客?どうやって災害現場渡るの?と

          #52 ナマドグッド・ボロ村でロバ探し