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各チームの施策を後押し!カミナシのコミュニケーションデザインの裏側

カミナシでデザイナーをしている、ななみちです。
スタートアップのスの字も知らない状態のWebデザイナーが入社して2年半。
光の速さで事業規模や組織が拡大していく中、今日も公式マスコットキャラクターごーとんを愛でています🐐

さて、カミナシではプロダクト以外のデザイン制作にも力を入れています!
実際にどのような仕事があって、完成までどのようなフローでどんな取り組みをしているのかをご紹介します。

カミナシのデザインチームの現状

プロダクトデザイナーとコミュニケーションデザイナーとして役割は分かれていますが、お互いその領域しかデザインしないという状態ではありません。
基本的にはコミュニケーションデザイナーが担当しますが、役割を超えてプロジェクトに関わり、意見を出し合いながらプロダクト以外のデザイン制作に対してチームで取り組めるようにしています。

コミュニケーションデザインの担当領域

「組織」「事業」の2軸あります。

カミナシのコミュニケーションデザインの担当領域

「組織」は、カミナシという企業や事業を知らない方に向けて、コーポレートブランディング、採用広報。
「事業」では、主にカミナシのプロダクトをまだ知らないお客様から導入・ご活用いただいているお客様。

すべてのタッチポイントで、カミナシらしさを伝え、届け、必要な目的や課題に対してアウトプットし、相手とのコミュニケーションをデザインしていく必要がありますが、恥ずかしながらまだまだ手が回っていない状態です。
やりたいことも課題も山ほどありますが、「今やるべきことはなにか」を常に意識して、各チームの施策や取り組みの目的をしっかり理解し、デザインの力で後押しすることに注力し、いろいろな人の力を借りながら日々の業務に取り組んでいます。

依頼フローとコミュニケーション

各チームの人数も増え、施策の数が増えてくると「これを作って欲しい」と制作物が決まってから依頼されるというフローになりがちなコミュニケーションデザインですが、「依頼されたものを作るだけ」にならないように気をつけています。

依頼フローの整備

各チームからの依頼は、Slackのワークフローで依頼 → Jiraにチケットが起帳されるかたちです。具体的な依頼内容が決まっていない相談ベースであっても、まずはワークフローからの依頼をお願いしています。

依頼されたチケットを整理して、毎週振り返りを行っています

稼働状況の可視化

依頼チケットが並んでいるバックログから優先度や期日を設定し、1週間ごとにスプリントを作成しています。
週初めにマネージャーと予定を見ながら、相談したい業務や調整が必要なものはないか確認し業務に取り組んでいます。

各チームとのコミュニケーション

依頼フローの整備と稼働状況を可視化できたことで、各チームとのコミュニケーションに時間を使えるようになりました。
「これを作って欲しい」という依頼であっても、必ず依頼者とSlackのハドルミーティングやオンラインミーティングを設定して、依頼背景や目的などを依頼者から直接確認するようにしています。

各チームとの具体的な取り組み

実際にどのようにしてどんな制作物を作っているのか、一部ですがご紹介したいと思います。

1.マーケティングチーム

広告運用の数値共有や今後の施策について、毎週の広告定例会があります。施策の相談はもちろんですが、社外に出した時に影響度の高いものは必ずデザインチームに確認を取るなど、施策の結果だけでなくデザインをとても大事にしてくれるチームです。

マーケティングチームの施策はできるだけ速いスピードで改善しながら進めていくものが多いため、デザイナーだけが扱えるツールにデザインを閉じるのではなく、可能な範囲で編集や量産ができる体制にするためFigmaを使って、eBOOK制作やバナー広告、導入企業様のロゴ管理をしています。

Figmaで制作・管理しているデータの一部

デザイナーからの意見や利用ツールの提案も柔軟に取り入れてくれるため、デザイン制作がボトルネックで施策が止まってしまうことを少しでも減らせるように日々新しいツールや仕組みも考えています。

eBOOK制作の小話
デザイナー以外が写真の差し替えや文章の編集できるようテンプレートを用意しています。今ではレイアウトの追加以外はデザイナーが関わることなく、マーケティングチーム中心にコンテンツが量産できています。

このeBookは元々Webサイトからのダウンロード資料として活用される目的で作られたものですが、作成したFigmaのデータを印刷してパンフレットを作り訪問先のお客様にお見せするなど、マーケティングチームだけで次の施策につなげていくケースも出始めてとても嬉しかったです😊

2.カスタマーサクセス・サポートチーム

カミナシを使っているお客様と日々向き合っているカスタマーサクセス・サポートチームでも、いろいろな取り組みがあります。

HubSpotを活用したメールマガジンや
その他のサービスを活用しながら制作しています。

その中でも一番関わっているのは、お客様向けのメールマガジンです。
はじまりは「作成したメールマガジンのデザインが問題ないか見てほしい」という何気ない相談からでした。
読んでみてもっと伝わりやすくできそうだと思い、目的や具体的なターゲットなど色々聞き、見た目だけでなく、文章の構成や日本語のニュアンスの調整なども関わらせていただけるようになりました。

カスタマーサクセスチームが作成した骨子をもとに
目的やターゲットの確認から入ることもある対応作業の一例

開封率や読了率など、メールマガジンに必要な効果計測も模索しながら取り組むことを心がけていますが、やはり一番はお客様とカスタマーサクセスチームをつなぐ大事なコンテンツの一つとして、機械的な情報を送るのではなく「担当者にもっと相談してみようかな」「ちょっと連絡してみようかな」といったアクションにつながったり、日々真摯にお客様のことを考えて仕事しているチームみんなの魅力が伝えられるように、心がけてデザインしています。

現在は、どんなお客様にどんなコンテンツを届ける必要があるのかを整理し、もう少しカスタマーサクセスチームが気軽にメールマガジンを書け、効果計測も視覚化できるように、いろいろな人に意見や知恵をもらいながらフォーマットなどを鋭意作成中です!

3.広報・PRチーム

広報・PRチームの宮地さんとはカミナシに入社してから今まで数え切れないほどのプロジェクトを一緒に進めてきました。
その中の特に課題感の強かった、制作物やコンテンツを作るために使える写真素材がない!!という点を解決するべく取り組んだ、カミナシ素材写真撮影プロジェクトです。

パートナー会社さんと何度もやり取りをしながら
撮影に関する情報をまとめた一部。

パートナー会社さんの協力の元、「食品製造・飲食・ホテル」の写真撮影をしました。
必要なシーンの洗い出し、モデルの選定、ロケハン、フォトディレクションするという貴重な経験ができました。

天候トラブルが少しあったが、大きな問題もなく無事撮影は終了

撮影する上で、実際に現場の方々が見ても自分たちだと思ってもらえるようなリアルさを再現できるように、服装からモデルさんの雰囲気・メイクなどをできるかぎりを言語化し、実際の撮影場所を提供いただいた会社さんの使用しているiPadを使わせていただきながら撮影しました。
これらの写真はコーポレートサイトや今後の制作物にも反映していくのでお楽しみに。

また、最近の広報・PRチームとの取り組みでNo.1に印象深いものがプロダクトの周年企画でお客様からも社内メンバーからも大好評だった「ごーとんぬいぐるみ」の制作なのですが、これは、可愛すぎて文字数が大変なことになるので別noteで紹介します🐐

4.HRチーム

HRチームも人数が増え、いろいろな取り組みや施策が動き出しています。
特にご紹介したいのは、2022年10月にCoralさん(出資いただいているVC)主催のオフライン採用イベントです。
出展が決まった際に、「何を作るか」といった制作物の話しをするのではなく、クリエイティブブリーフを一緒に作成しました。

「クリエイティブブリーフ」とは、社内の複数の部署が関わり影響範囲の大きなプロジェクトに関して、メンバー同士の認識を揃えるための施策の骨格などを端的にまとめたものです。

プロジェクト全体を一貫して考えられるような項目を
最低限記載したクリエイティブブリーフ

HRチームの言語化能力の高さと想いの強さをクリエイティブブリーフを通して受け取ることができたので、あれこれ作ろうではなく、その目的のためにはこういうクリエイティブが必要で、こういうメッセージであるべきだよねという議論をしながら進められました。

オフィスに飾ってもかわいいごーとんパネル

どうしても「何を作るか」にフォーカスが当たりがちなイベント出展。プロジェクトの目的からブレずに正しい議論をするため、今後もクリエイティブブリーフを積極的に活用できるようにしていきたいと考えています。

5.デザインチーム

カミナシらしいデザインを属人的なものにしない、カミナシらしい世界観を広げていくために、いくつかの施策にチームで取り組んでいます。

まずは業務委託の方でも「カミナシらしさ」がわかるように必要最低限の項目に絞ったガイドラインやイメージボードから作り始めました。

デザインチーム内で認識を合わせるために制作したものの一部

そして、去年から本格的に取り組んできた、会社としての「カミナシらしさ」を言語化したブランドDNAやビジュアルアイデンティティを定義したブランドシステムが今年完成しました。

完成したカミナシのブランドシステム

この「ブランドシステム」を活用し、カミナシらしいデザインの質を高めたり、世界観をチームで広げていけるように、チーム内でのデザインレビューの内容やミーティングを整備も進めています。
デザインチーム以外のメンバーにも理解し、活用してもらえるような取り組みを少しずつでも出来ることがないかを考えながら試行錯誤しています。

最後に

幅広い業務をいろいろな人達に助けてもらいながら仕事をしています。
新しい挑戦、嬉しいこと楽しいことはもちろんありますが、自分の力不足で迷惑をかけたり失敗をしたり辛いことも正直たくさんあります。

しかし、各チームと一緒に様々な施策を進める中で、メンバーひとりひとりの想いやそれぞれのミッションに向き合っているのを見たり、現場の方のリアルな声を聞くことで、自分のできることを伸ばして、できないことも改善して新しい挑戦していかないと!という気持ちで日々奮闘しています🔥

まだまだ視座も低く考え方も浅いのですが、少しでも各チームメンバーやお客様とのミッションを実現するためにデザインの力を強化していきます!

一緒にカミナシらしいデザインをつくり、世界観を広げてくれる仲間を全力で募集していますーーーー!








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