あの素晴らしい雪をもう一度【2】

さて、修論審査も大詰め、学部生の卒論を見てやるという仕事もあるが、その合間を縫って向かった苗場。

とうとう待ちに待った10年ぶりのゲレンデにご帰還である。

今回のお供、アウトリガー
紐を引くとフラップが上がるようになっている
リフトに乗る時や平地の移動はこれで進む

前日はティーチングアシスタントをした後、トンボ帰りで苗場へ向かった。そして翌日に今回のお供となる、上の写真のアウトリガーにご対面と相なった。

今回の最大の問題として挙げられたのが、滑れる滑れない以前に、ターンなどの細かい動作でバランスが取れるのか、膝にガクッと来ないのかという点であった。その問題を解決するにはやはりアウトリガーが必須であった。

最初は「午後には外れるのでは」との見立てであったが二日間を通じてお世話になった。

実際現にリフト乗り場などで使うスケーティングという、平地を移動する技術は体重移動ができないのでできなくなっていて、このアウトリガーを使って肩で押し進める塩梅であったし、ターンにしたってこれに重心をかけられなければもっとぎこちなくなっていたであろう。しかしこいつのおかげで数本滑る頃にはブランクも忘れ、10年来の雪の上を楽しんだ。

最終日にはポールバーンを貸し切った練習を行った。ポールバーンは最初こそ足元の雪玉で減速したりラインどりをミスして失速したりしたが、次第に上手くなり、最後には1分を切る勢いでフィニッシュした。すっかり「4本足のスキーヤー」となったのである。

なお、この事態を受けてシーズン中1回だけでも雪が家族で踏めるのではというのが次の目標になってきた。やはり来シーズンは家族で、パラスキーの仲間たちと楽しんでいきたいと思う。

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