熊本地震が起きた日、師匠にかけられた言葉
大学2年か3年の頃、「東の食の会」という、震災後の東北を食から盛り上げていこうというビジョンを掲げ活動する一般社団法人でインターンをしていた。
そんなある日、熊本で震災が起きた。どうすることもできずにヤキモキしながらPCに向き合っていた時、その団体の代表にかけられた言葉が強く心に残っている。
「君が今、このオフィスにいる理由は何?」
と。
最近は特に心がいたむニュースが多く、油断するとすぐに心が引っ張られて元気がなくなってしまう。
そんな時、いつもこの言葉を思い出す。
代表があの時かけてくれた言葉は、「熊本に行けないんだったら、今目の前のことに魂込めて全力やるしかないじゃん。」ということだったのだと思う。
突き詰めて考えると、ある問題に対して僕が取りうる選択肢は常に「関わるか、関わらないか」の二択しかない。
世の中のニュースに憂いているだけでは何も起こらない。何も生まない。
じゃあ、今すぐその問題の現場に入って関わることができないのならば、
今自分の目の前にある事、それは仕事かもしれないし学業かもしれないしそれ以外かもしれないが、つまりは今この瞬間に自分の人生をかける意義があると信じて選択している事、それに向き合い、全力でやるしかないのだと考えるようにしている。
そしていつの日か、自分が信じて進んだ道のその先で、誰かのためになることができたのなら。
こんな不条理な世の中で、特に不自由もなく生かせてもらってきた意味があったと思うことができるのかもしれない。
今、僕が取り組んでいることは、人の感じる生きづらさの解消だ。
人が生きづらさを感じる要因は様々あるが、アプリで気軽に心のケアをすることで、まずは「自分との関係性」をよくしてもらいたい、という思いで開発し、昨年リリースをした。
まだまだ走り始めだけれど、自分の人生をかけたいと思えるプロダクトだ。
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PS.
いつも厳しくも愛のある言葉をかけてくれた大師匠は、4月から福島県浪江町に移住したそう。これまでの活動にさらにコミットして、新しい活動を始められるのだとか。
当時、自分が無力でノーバリューすぎたのと、マジで怖くて今でも軽くトラウマなので、SNSでそっといいねを押したり、こうして勝手に刺激を頂いたりすることしかできないが、本当にかっこいいし大尊敬しているし、道は違えど背中を追い続けていたいと思っている。
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