金、男、クリスマス。

クリスマス。嫌な思い出がいっぱいあります。まず15年前は振られました。当時はお金もなくて貧乏でした。お金がないと何がつらいって世間体がキツいんですよ。お金そのものは月16万円もあれば最低限の暮らしはできると思う。

でもなんか、「金ないんでしょ?」「男もいないんでしょ?」みたいな世間からの嘲笑が一番こたえた。仕事がなくて彼氏がいない程度でなんで笑ったりするんでしょうか? 傷つけようとして笑ってるわけですよね、深く深く傷つきました。まあ、そういうややこしくて執念深い女だからクリスマスに彼氏もいない状態に陥るんだと思うんですが。

特に12月は嫌な思い出がいっぱいあって、イルミネーションに紐付いて鮮やかに蘇ります。目の前にいる、プレゼントに浮かれる夫とのコントラストで余計に色々な感情が交ざるのです。

金、男、クリスマス。

たったそれごときで態度を変える世間。たったそれごときを持っておらずおいていけぼりの私。今は少しマシな人と結婚し、定期収入もできました。しかし相変わらず男にも金にもクリスマスにも、全然重きを置いていない私は永遠に「無敵の人(インターネットスラング)」だと思います。

そもそも私は高校生の頃からかなり厭世観が強く、学校生活が嫌で保健室に行ったときすら「無人島で暮らせば?」といわれて追い出されたほどです。保健室の先生にいわれるんだから相当ですよね。ヤバいやつです。

この私の「無敵の人感=何も持ってない感」が人を遠ざけるんですよね。何も持ってない人間は何するかわからないので誰だって怖いし警戒します。

ただし、これがインターネットの画面越しでテキストを経由すると文章の力で漂う底抜けの怖さが中和され、「ブログを夢中になって読んでしまった」になるんだと思います。それが、私自身が書き手としてちょっとだけ上手くいった理由であり、現在進行形で孤独が癒えない原因もそのあたりにあるんじゃないだろうか。


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