意味がなくても。

「菜未ちゃんって意味ないことに一生懸命できるよね」

...一つ言っておくと、これはけなされているとかではない。らしい。
この言葉を放った本人がそう言っていたのだから、そうなんだと思う。
し、わたしも言った本人が人をけなしたりする子ではないと知っているので、決してネガティブには受け止めていない。

しかし、一見ネガティブに見えるこの言葉。
認めていいのかわからないけど、「たしかにー。」と認めてしまうこの言葉について、
今よく向き合いたいと思う。
というか、ちょっと思うことがあるので残そう。

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この言葉を言われたのはたしか大学3年生。
大学2年のとき携わっていたイベントスタッフの一つ下の後輩に言われた言葉だ。

彼女は違う地域のスタッフだったのだが、訳あってわたしのいる関西に2,3か月滞在しなければならなくなり、私の家に居候することになった。
スタッフをしていたころは離れていたということもありそんなに絡んだことはなかったのだが、この半同居生活でお互いの価値観や経験を共有し、だいぶ距離が縮まっていた。
その中でこの言葉はふいに放たれた。

聞いた時は、「どゆこと!?」と思わず半笑いに。
だが、その後の彼女の弁解?笑 というか、そう思った理由らしき言葉（彼女は感覚で話すタイプなので）を聞いてるうちに納得してしまった。

...たしかに。あまり直接的に意味を感じられるものだったり、明確な目的をもって取り組むというよりかは、
「"なにかしら"につながるかも！」とか「"ちょっとでも"ためになるなら」という感覚で、日々の行動を選択していることが多い。
そんな感じだから、やっぱり結果につながったものは？と聞かれたら、少し時間をいただきたいというところだが、
でも今、この言葉を思い出して、なぜかそれがわたしなんだと安心感を覚えているから不思議だ。

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今もよく言われる。
「それって意味ある？」

正直グサッくる。くるよ。無駄だと言われているように感じるから。けなされているように感じるから。

でも無駄なことだとわかっていたとしても、どこかでまわりまわって意味があるんじゃないかと思ってしまうのがわたしで。
それっていけないことなんだろうか。。。

優しい言い方で「あなたの命の時間がもったいない」と言われることもある。
ありがとう。
そう言ってくれる人がいるということが有難いことだと心の底から思ってる。
そして、もったいないということは自分でもわかってるんだ、、、。

でもどうしてもそれをやりたい！と、無駄だと思っていてもやってしまう自分がいるんだ。

こうなったら、もう、しょうがない！！

いいや。ゆっくりで。
どうしても！の自分には従おう、やりたいことやろう。
自分を満たさなきゃ、誰かに何か与えようにもエゴになってしまうから。
平たい言葉になってしまうが、まずは自分を満たしてあげて。
そこからつながる”なにかしら”や、与えられる"ちょっとでも"があるかもしれない！
もちろん自分のやりたいことだけじゃなく、現実を見ながらだけど。
でも思う存分無駄なことしてやろう！それが自分なんだから。

なんて思うと、強張っていた心が少しほどけていくように感じた。

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世間のさまざまな声に心が落ち着かない日々は続く。
予定がどんどん狂っていく。
それでも変わらず季節は巡り、環境に適応しながら生命を循環させていく自然に
今日も心を奪われながら、そっとカメラを出す。

それが、どうしてもやりたくなってしまうことだから。

意味のないことに全力になれる菜未です。
今後ともよろしくお願いいたします。