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漫画『聲の形』感想

映画『聲の形』の感想はこちらで書きました。

今回、漫画7冊読みました。

ラストのシーンが映画と漫画では違っていました。
映画が短くて、漫画はその後が描かれています。

全体を読んだ感想は、これは、インクルーシブ教育がメインテーマではないと感じました。友情の物語です。
それを、文部科学省推薦とか言っちゃったのは、よくなかったと思います。
小学校の時の学校での出来事は、学校に問題があったのであって、児童がどうこう出来た問題ではないと思われます。

映画にはなかったシーンがあります。
高校生になった石田君が、小学校の時の担任に再会するのですが、先生は、あの時はハズレくじを引いたと言ったり、聴覚障害のある児童にわがままと感じていたり、反省も全くなく、あの担任のクラスになった児童は、それこそハズレだなと感じました。

あの映画を観て、文部科学省に学校の反省のコメントがなく、児童に対してだけ書かれているのが、疑問です。

最後に言いたいです。
すべての経験が役に立つとか、辛い事も無駄じゃなかったとかそういう意見もありますが、大人の都合で子供が犠牲になるのを、許してはいけないのでないでしょうか。

石田くんが、いじめられて死のうとまで苦しんだのは、自分が蒔いた種とずっと思っていますが、そうではない。
もし、小学校が、最初から、聴覚の障害について理解して、サポートする人、サポートするデバイス(例えば、タブレットなどで、事前に資料を送っておく)などを準備していたり、個別支援計画を作成していたら、クラスに負担をかける事がなく、授業が出来ただろうし、いじめも避けられた可能性があります。

この映画・漫画で気になったのは、大人たちが反省していない事、理解のある大人がいない事です。


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