普通って何?

私自身が日頃から考えていたことと、とてもマッチしている内容で嬉しくなった。
 もちろん私のような先生でも、発達障害をとことん差別する人もいる。精神科医でも酷い扱いをする人もいる。悲しいけれど。
 結局は人だと思う。その人がどんな壁に当たり、それをどう乗り越えたか。この先生は自分にも発達障害があると言う。そこだと思う。
自分を「普通」だと思っている人は、自分が「普通」だと見なさない人を見下す。でもこの先生の言われる通り「普通」を考えることが「障害」を考える大きなキーだと思う。

 学校現場では「昔より発達障害が増えた」と言われており、その理由を独自でいろいろ言う方がいる。そんな方と話す度に違和感があったけれど、この番組を見て納得した。そもそも「増えた」のかどうかが怪しいのだ。「みんな一緒」を突き詰めすぎて、軍隊の行進の様に歩くことが良いとされた教育の中で、同じ様に歩けない人、また歩かない人を排除していく社会が進んでしまった結果

「扱いにくい」=「障害」

という判断をされてしまう人が増えた、ということも言えるだろう。
問題はその人ではなく、それを排除しようとする社会。
ありもしない「普通」を追い求める人たちの出した結果。

 今、社会のいろいろな膿が出ている頃だと思う。私たちが何も知らず、また知ろうともせずに委ねてきてしまった社会。人を大切にしない社会は落ちるところまで落ちている。一度壊れた社会を、これからまた私たちが取り戻して作るための良いタイミングだと思う。

 私たちはそれぞれが自分自身の心の声をもっと聞くべきだし、「統一」にまず自分自身が振り回されない様に生きること。それは何も行動で示すだけではない。心を自由にすることが大切。言いなりになることが安全だと思う人を大量に育ててきてしまった過去の反省を活かし、今後は当たり前の様に言われていることに対して「違和感」を持つことが出来る人を育てていかなければならない。

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