マガジンのカバー画像

「変な英語教師」の日常

277
「変」というと語弊があると思うのですが、インパクトをとって「変」という言葉を使っています。子どもたちからも「先生って変」って言われます。これは「変わってる」って意味だと思います。… もっと読む
運営しているクリエイター

#英語教室

幼児と私の共通点

幼児と私の共通点

 15年続けてきた英語教室の幼児クラスを閉講することにした。幼い頃にテレビで観た千代の富士貢さんの名言「体力の限界」が頭に浮かぶ。
そう、体力の限界。
 幼児クラスは体を動かしてのお遊戯、歌、ゲーム、手遊び、絵本…と体力勝負。同時に全員が喋り出すカオスの中で、それぞれと向き合うのは毎日お祭りみたいでとっても楽しかった。でも。物理的にそれができなくなったのならばそれは引退の時期なのではないか、と。

もっとみる
私の教室 こだわりの場所

私の教室 こだわりの場所

 私は小さな英語教室を運営しています。
最初は家族だけで生徒は5人。15年経った今ではその数倍の子どもたちが通ってくれています。

 「楽しむ」ことだけを掲げている教室なので、世間では目的が変わってくる中学生になると、自動的に卒業です。中学生になるとみんな、他の目的のために英語を頑張り始める。テストで良い点を取りたい、希望する進路に就くために英語力を高めたい。とても素敵なことです。
 でも、それは

もっとみる
時代と反対に舵を切る

時代と反対に舵を切る

最初の選択 〜ないものは作る〜

 我が子が小学生になって一念発起。この子達のための教室を作ろう、と英語教室を立ち上げたのは2009年の春。自分が英語を話せて楽しいから、英語教室に通わせて英語を身近に感じてもらおうと思ったけれど、我が子を任せたい教室を見つけることが出来なかったのがきっかけ。無いなら作ってみても良いのかも。自分が良いと思うテキストを吟味して、こうすればきっと楽しいと思うものを総動員

もっとみる
とある英語教室 毎日がライブそして実験

とある英語教室 毎日がライブそして実験

 私が運営する英語教室では、5月に新年度が始まり6月と7月には暗唱チャレンジがある。7月の夏休み前に会場を借りて暗唱発表会をするのだけれど、その際には参加者と家族100名以上の前で発表をする機会を作る。
 
 この「暗唱チャレンジ」は本当に不思議で。最初暗唱課題(英語の絵本から抜粋。幾つかある中から選んでもらう)を見た時は子どもたちは「ぜーったいこんなの無理やけん!」と言う。
でも、「まぁまぁ」な

もっとみる
3年振りの大イベント

3年振りの大イベント

 私の英語スクールの発表会は、毎年ホールを貸し切ってのお祭り。
でも昨年は観客の人数制限・一昨年は3部に分けての発表・2年前は中止。3年振りの制限無し発表会、めちゃくちゃ楽しかった。

 うちの発表会の特徴は以下の通り。

企画段階からが発表です
…各クラスで「発表会何する〜?」から始まって、企画会議。ここでは多数決は基本的に使わない。したいことがあったらプレゼンして説得。したく無い人が0になるよ

もっとみる
裏方魂

裏方魂

 私の英語教室はいろいろなイベントをしているけど、やっぱり最大イベントは「大発表会」。大きなホールを貸し切ってのお祭り。コロナ禍で三部に分けての開催や人数制限など、工夫しながらの開催だったけれど、今年は3年振りにお祭り騒ぎに戻すんだ。

 うちの発表会は一味違う。もちろん表向きは「ステージに立つ、という経験を一緒にしましょ」ってもの。生徒がレッスン中に「先生はどうしてそんなに緊張しないの?」って聞

もっとみる
子どものことは子どもに聞け

子どものことは子どもに聞け

 英語教室で、私は下は0歳から上は一応中学生で送り出す様にしている。(その後ご要望があったら、その先もう少し続く…) だから、同じお子さんの成長の根っこの時期を十数年、かなり長い間一緒に見守らせていただくことになるのだ。

カオスの中の英語はリアル

 幼児でやってきて、教室の中を歩き回ったり突如ゴミ箱の上に立っていたり。トイレに行ったかと思ったら全然出てこない…水道がいつの間にか出しっぱなし…英

もっとみる
自分の働き方は自分で決める

自分の働き方は自分で決める

 7年前。さて、いよいよしっかり仕事しようかな、と思った時に勤めに出るかその時にあった小さな教室を頑張って自分のボスになるかを考えた。まずボスになろう。私の性格上、多分フリーが合ってる。でも、それで立ち行かなくなったら、プランB。それも考えた。

 お陰様で、7年後の今でも自分の好きなことを好きな様にさせてもらってる。どうせするなら、と自分の教室は全く自分色にした。それに共感してくれる素敵なスタッ

もっとみる
生きる意味はそこら中

生きる意味はそこら中

 私は「問い」の多い人生を歩んできた。多分生まれた時から私は問い続けている。幼い頃から母や父に兄弟に、思いつくことは何でも尋ね続けていた。兄弟の会話の中では「もし〜だったらどうする?」という話が多かったし、食後にもずっと食卓に残って家族でそんな話をしていた。

 あの時間が大好きだった。

 学校や公の場では時間の流れや他の人の心ない言葉が怖くて、「問い」は心に押し込んだ。そして大人になって海外に

もっとみる
管理慣れ

管理慣れ

「夢」を持たせよう、語らせよう、という角度からの教育を見ながら、なんとなくモヤッとしていた。

夢って「持て」って言われて持てるもの?
優しさって「優しくなれ」って言って得られるもの?

「こうすべき」「するのが普通」ってが溢れ過ぎて、子どもたちは夢を語る時も大人に尋ねてくる。

小学校英語で将来の夢のスピーチを作る時

「先生、夢はこれでも良いですか」
「は?!」

誰かに認められて初めて自分の

もっとみる
ステージで遊べ!

ステージで遊べ!

 私の小さな英語教室では、この規模にも関わらずホールを借り切っての発表会、というイベントを開校当初から行っている※

ちょっと変わった発表会

 私の教室のコンセプトは「ステージの上で遊ぼう」。
普通に生活をしているとステージに立つ機会は少ない。学校の発表や習い事の発表はあるかも知れないけれど、私がしたいことは大きなステージに立てたら何をしたいか何を見せたいかを自分で企画から練習、発表まですること

もっとみる
英語教室の体験レッスン 20分の小旅行

英語教室の体験レッスン 20分の小旅行

 今年も無事体験レッスンシーズンが終わった。
私の英語教室では、体験はマンツーマンか友達同士と出来る限りの少人数で行うことにしている。それは、私自身がただ英語の生徒が増えたら良いとは思っていないことが理由。体験レッスンの中でお子さんの様子を拝見させてもらいながらおうちの方とお話をして、今後このお子さんを囲むチームとして一緒にやっていけるかどうかを一緒に見極めたいと思っているからだ。

たかが英語の

もっとみる
学び方いろいろ

学び方いろいろ

今朝最初にこの方のお話を拝見していて「なるほど」と思った。

私の初めての仕事は高校1年生の時のうどん屋のアルバイト。
そこからかれこれ30年。ずーっと働いてる。
日本で、海外で。
アルバイト、正社員、フリー…10種以上の仕事に関わった。
どの仕事も味わい深かった。
私は仕事が大好き。
きっと工夫が好きなんだと思う。

 学校の勉強は嫌いだった。
ついていけないことがたくさんあって、それが高速で目

もっとみる
先生、受験する

先生、受験する

子どもたちに憧れて

 私の小さな英語教室は、英検の準会場。
毎回希望する生徒が受験し、私はその書類関係や試験監督をする。当たり前に何年も続けていること。
 受験に向けて私は特に勧めることもしないけれど、もし自分の意志ならば絶対に良い経験になることは伝えている。その話を聞きながら、子どもたちはゆっくり自分のタイミングを見る。
 そしてある時、思い切って受験を決める。生徒たちが決断をし、受験に向けて

もっとみる