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波乱万丈気づき研修!

先日2020年4月18日に課長・部長向け気づき研修の第二回目がCovid-19の影響を受けながらもなんとか終了し、これで事業所内全80名弱の課長・部長のほぼ全員が同じ経験を共有し、志を持って中期計画に取り組む準備ができました。まだスタートラインですが、ここに到るまでは、想定以上に長い道のりであり、その苦難さえも貴重であると感じますので、一旦記録したいと思います。

2019年9月。事業所の中期経営計画を推進するグループに、製造課から並々ならぬ決意で異動されてきたMさん。このタイミングから、事業所の風通しを良くするべく、いろいろな方にヒヤリングを重ね、時にはサンドバックになるような想いをされながらも、各現場の肌感覚を誰よりも掴んで危機意識を高めた彼女と、最初に打ち合わせをしたのは10月でした。

間接部門である生産技術部内に限定されていた自身の組織開発活動は、Mさんからの相談を受けて、第三のステージに展開されることになりました。

組織文化の異なる部門・部署が集う事業所という組織で、生産技術部の特徴に合わせた組織開発スタイルが通用しないのは明白であり、何度も議論を重ねながらどう進めていくべきかについて考えました。

「それはすでに風通しの良い生産技術部だからできることで、製造部ではそんな考えは生まれないです・・・」と他部署のリアリティを知り考えるとても重要な期間でした。ラーニングコミュニティの運営もこの相談を受けて走り始めた一つの施策です。

・事業所長を経験された顧問への相談会・ファシリテーション研修を通じて知り合った同様の組織構造を持つ他社の組織開発推進者へのヒヤリング・社内の他部門での組織開発活動発表会の聴講・社長との対話・常務への協力依頼・外部コンサルとの相談...etc

私が共に関わったのは上記項目ですが、Mさんはこれ以上にたくさんのことを為されてきたと思います。

一番の転機だと思うのは、12月末に行われた社長と常務との対話の場ではないでしょうか。「経営執行会議はこの会社人生の中で最も心理学的安定性が高い環境である。なんでも困っていることがあれば教えて欲しい」そう文字どおり心が踊るメッセージを我々にプレゼントしてくれた常務に対して、翌日すぐに提案を送りました。

Mさんが「このまま次期中期計画を立てても何も変わらない。計画を作り上げる当事者全員の気づき研修が必要だ」という思いを述べられており、ではどのように気づき研修を開催するか?について提案した内容でした。骨子は次の通りです。

①ファシリテーターを取り入れた研修とする。

②ファシリテーターは社内の人材から選定する。

③ファシリテーター候補は事前に研修を受け、ファシリテーター自身で気づき研修をデザインする

④ファシリテーター要請研修には、生産技術部のファシリテーション講座を担当するPFCの協力を得る

当初、ファシリテーターを本社の人材組織開発部門から派遣していただくことを考えていました。本社の人材が事業所の中期経営計画にファシリテーターとして参画することには、大変大きな意味があると考え、このストーリーであれば本社を動かせると思ったからです。

気づき研修は、全体スケジュールを考えると2月中旬には実施しなければ、後の活動に影響が出るとの判断でしたので、非常にタイトなスケジュールでしたが年末休みに入ってしまう前にPFCに連絡をとり、年明けの研修スケジュールの確保をお願いしました。

しかし、本社の人材がファシリテーターとなるという案は、中期計画策定が比較的長期的なプロセスになることから、この長期プロセスを事業所のメンバーで取り進める方が良いだろうという判断で、中期経営計画を推進するグループ+私がファシリテーターを務めることになりました。(想定外の連発で、これだけたくさんのリスケを経験している今、正しい判断であったと思います。)

1月末に事業所ファシリテーション候補4名とPFCでファシリテーション養成研修を二日間に渡り受講しました。この4名でやってやるぞ!いいもの作るぞ!という雰囲気になれたのは幸せな経験でした。PFCの方には、気づき研修のたたき台を作ってもらい、実際の研修で使う具体的なプログラムをどうするかについては、この研修中に”脳に汗をかいてもらいながら”(講師の方本人の表現)、上手くまとめて頂きました。その時まとめて頂いた、ファシリテーターの心得は定期的に見返しています。

そして2月、第一回目(研修受講対象者の約40%が参加)の気づき研修を無事に開催することができました。午前の部が内製ファシリテーターによるWorkshopの時間で、午後は外部講師によるチームビルディングに関するWorkshopの時間でした。

当時の気持ちがツイートに残っていました。


「想像以上に面白かった。ありがとう。これからもよろしく!」と事業所長にコメント頂き、よし次は第二回目だ!!というタイミングで、Covid-19の影が迫ることになります。

30名以上が集まるイベント開催の自粛が求められたため、集合研修スタイルは見直さざる得なくなりました。あれだけ準備してきたのに、第二回目を実施してはじめて全員の機運が高まるのに、中止・延期判断を下さらなければならない三浦さんの気持ちは、想像しただけでも辛かったです。組織開発の灯火が消えてしまうのではないかという想いにもなりました。

それでも、なんとか外部講師とも調整をつけて、午後の部はZOOM開催という形で第二回も実施すべくリスケジュールできたのが4月18日でした。1ヶ月以上のタイムラグ。午前の部は会議室分散案を考えられ、4名のファシリテーターがそれぞれの担当部屋で、第一回目と同等の内容を実践し、中期計画策定に当事者が持っておくべき必要スキルの取得に励んでもらう。そして、午後は各部屋の代表パソコンでZOOM講義を視聴するというものでした。

と こ ろ が、4月16日の全国全都道府県対象の非常事態宣言を受け、会社としても出社そのものを見直す必要が出ました。またもや4月18日の会も中止となるのか…とざわつきましたが、午後の講義のみ各自自宅で受講することが決定。ここはMさんの信念で事業所長まで説得したのではないでしょうか。なんせ前例がなく、準備時間もないがやるしかない。

そうして、課長・部長が各家庭、職場で一堂に集まらずに気づき研修を受けるという歴史的なイベントが開催されるに至ったのです。

私は…午前中の役割がなくなり、出番はない立場となりましたが、歴史的なイベントに立ち会わせて頂きました。ZOOMには比較的慣れていたので、操作に困る受講者のフォローができるかなと。でも参加したかった真の理由は、Covid-19禍の渦中でチームビルディングの先生がどのような話をするのか非常に興味があったことと、他の受講者の方の反応や、場の雰囲気を感じたかったからです。(なんで、課長でもないお前が一緒に受講しているんだ?と思う初対面の方も多かったかと思いますが…)

結果として、大成功だったと思います!!!

それは当然講師の先生のスキルによるものが大きかったのですが、講義をする会場の裏方さん達の協力もありました。先生のズームアップカメラ、講義資料投影用のカメラ、ホワイトボード投影用のカメラを準備して頂き、リアル講義よりも的確にメッセージが伝わる印象を受けました。また、受講者側のITリテラシーも受講を通じて向上し(例えば、ミュート設定やチャット機能の使い方、画面を通じたジェスチャーを交えたリアクション)、これから突入するテレワーク業務に対しても、コミュニケーションの質を落とさず、むしろ上げられるぐらいの光が見えた気がしました。(メンバーシップ型の働き方をしている事業所スタッフにとって、この気づきは非常に大きい!!!)

5時間に及ぶオンライン研修が終わった後に、ぶわーっといろんな想いが込み上げてきて、こうして翌朝早起きしてNoteと向き合うことになりました。

肝心のチームビルディング研修は何か、内製ファシリテーターによって午前の部でどんなことをしようとしていたかについては、このNoteでは言及できていませんが、3000文字を超えてしまったので今回は一旦ここまでとします。

Mさん、お疲れ様でした!!

もう未来志向になっています。いよいよこれからですね!





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