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モル(mol)について簡単にまとめてみた(^^♪

こんばんは。namihiroです。

本日は化学の中でよく出てくる”モル(mol)”について書きたいと思います。
なんか高校の化学で習った記憶ありますよね?
今回の記事は知り合いの製造現場で働いている方から教えてと要望があったので投稿します。

モル(mol)って何の役に立つの?

私はプロセス研究という仕事をやっています。
この仕事は研究者が開発した新しい材料を製造現場で作るためにはどうしたらいいの?ということを考える仕事です。
ですから、フラスコで実験している研究者の方と工場を動かしている製造現場の方の両方と協力して仕事をします。
その際によく”モル(mol)”に関することが話題に上がるんです。

製造現場の方からは”モル(mol)”とか分かりにくいから”重さ(kg)”とか”体積(L)”とかで教えてと言われます。
実際にmolは測ることができませんので製造には向いてません。
kgとかなら重さとして測定できて便利ですし、何より普通に馴染みがありますよね。

一方で、新しい材料をフラスコではなく実際の設備で製造してみた際のデータを議論する際にはmolって非常に重要な単位です。
実際、kgのままだと化学反応に関する計算はできません。
だから、研究者の方はmolを知りたがることが多いです。

つまり、現場で使うには実際に測れる重量(kg)や体積(L)のほうがいいんですが、計算するにはモル(mol)が便利なんです。
※化学反応の計算はまたの機会に投稿します。

モル(mol)って何?

wikipediaでモルって検索すると以下のように書かれています。

モル(記号は mol)は、物質量のSI単位であり、1モルには、厳密に6.02214076×10^23 の要素粒子が含まれる。この数は、アボガドロ定数 NA を単位 mol^−1で表したときの数値であり、アボガドロ数と呼ばれる。
系の物質量(記号は n)は、特定された要素粒子の数の尺度である。要素粒子は、原子、分子、イオン、電子、その他の粒子、あるいは、粒子の集合体のいずれであってもよい。

はい。もう見る気しないですね・・・。

誤解を恐れず、私なりにモルを簡単に言うとすると、モルとは個数の単位です。

例えば、10kgの果物って言われたらどんなのを想像しますか?
・リンゴだと結構な数ですよね。30個くらいかな?
・サクランボだともっと多いですね。1000個くらいかな?
・スイカだとそんなに数はないですね。5個くらいかな?
※スイカは野菜だって突っ込みは置いといてください(;´∀`)

何が言いたかっていうと、重さって全体の量を示すには非常に便利なんですけど、個々の数の情報がないんですよ。

化学反応は、「A+B→C」みたいに何かと何かが反応して新しい別のものができるっていうものです。
ざっくり言うと、化学反応を理解しようとするときには、原料が○○個あるから、この反応だと生成物は△△個できるねっていう計算をするんです。

ですが、ここで問題が!!

例えば、炭素1gって何個でしょうか?
答えは約50000000000000000000000個です。
0の数、合ってるってるかな?(;´∀`)
もうこんな計算やってられないでしょ!

ところが、昔の賢い人が1mol=約600000000000000000000000個(アボガドロ定数)、mol=重さ÷分子量っていう決まり発見してくれたんです。
※アボガドロ定数とかを詳細に語りだしたら止まらないので、別の記事でまとめます。

イメージとしては12個=ダースとかと同じと思ってもらっていいです。

つまり、モル(mol)っていうのは、途方もない数の原子や分子による化学反応を計算しやすくするために使用する単位って思ってもらって結構です。

今回は現場の方の質問にこたえてモル(mol)についてまとめてみました。

ではでは(^^)/

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